50歳まで一度も結婚をしたことのない人の割合を示す「生涯未婚率」は平成27年に男性23・37%、
女性14・06%だったことが4日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。22年
の前回調査より男女とも3ポイント超伸びて過去最高を更新した。生涯未婚の人は男性のほぼ4人に1人、
女性のほぼ7人に1人となり「結婚離れ」が鮮明になった。
人生の選択が多様化する一方、非正規労働者が約4割に増え金銭的な理由で結婚をためらう人も多く、少子
化の流れに歯止めはかかりそうにない。非正規の処遇改善など結婚を後押しする対策が急がれる。
老後に身寄りがない人が増えるため、介護や医療など受け皿も課題になりそうだ。
生涯未婚率は国勢調査を基に5年に1回公表される。昭和45年には男性1・7%、女性3・33%だった
が、右肩上がりに増加。平成27年は22年に比べ、男性は3・23ポイント(22年は20・14%)、
女性は3・45ポイント(同10・61%)それぞれ伸びた。
都道府県別では、男性は沖縄の26・2%が最も高く、岩手26・16%、東京26・06%、新潟25・
15%、秋田25・1%と続いた。女性は東京の19・2%がトップ。以下は北海道17・22%、大阪16・
5%、高知16・48%、沖縄16・36%の順だった。
同研究所が昨年公表した別の調査では、18〜34歳の未婚者のうち「いずれは結婚したい」と考えている
人は男性86%、女性89%を占め、結婚したい人の割合は高水準だが、ハードルとして「結婚資金」を挙げる
人が最も多く、男女ともに40%を超えている。非正規雇用の割合が約4割に達し、雇用の不安定化が進んで
いることが結婚を難しくする一因となっている。
http://www.sankei.com/life/news/170405/lif1704050015-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/170405/lif1704050015-n2.html