1朝一から閉店までφ ★2021/01/23(土) 20:36:40.239
マンション全戸「トイレ一斉使用」何が起きるか
配管が詰まったり、あふれたりしないのか??
神舘 和典 : ジャーナリスト / 西川 清史 : 編集者 2021/01/23 15:30
生きている限り、私たちは毎日何度もトイレへ向かう。流して終了。しかし、ちょっと考えてみると、知らないことだらけです。流したものはどこへ? どうやって処理? そのために誰が、どんな苦労を? いつのまに日本は「トイレ最先進国」に? ジャーナリストの神舘和典氏と文藝春秋の前副社長で編集者の西川清史氏が、あらゆる疑問を徹底取材したルポ、『うんちの行方』から抜粋・再構成して紹介します。
https://toyokeizai.net/articles/-/405149?display=b
TOTOの東京オフィスで取材を終えた帰り道、まわりのマンションを眺めながら、共著者の西川さんが妙なことを言い出した。
「あの高層マンションのすべての部屋で一斉に排泄して水を流したら、どうなるかな? 低層階のトイレからウンチが噴出するんじゃなかろうか?」
「全フロアのトイレで同時にするなんて起こりませんよ」
「うん、現実的には起きないかもしれない。でも、マンションの住民集会で日時を決めていっせいに流しましょう、と決議して実践したら、下の階であふれるんじゃないかな?」
「なんでそんなバカバカしいことを住民集会で決めなくちゃならないんですか。そもそもそうならないように設計されているんじゃないですか」
「知りたい!」
「誰に聞きにいくんですか? いやがられますよ」
「どうしても知りたい!」
一斉に流したら下の階であふれる??
そういうと、西川さんは必死になって取材先を探し始めた。その情熱はちょっとよくわからない。
その翌週、東京都心にある不動産会社を訪ねた。その名を聞けば誰でも知っている有名な分譲マンションを全国的に手掛ける大手不動産会社だ。取材は西川さんがセッティングした。
対応してくれたのは、商品企画室室長。こんなくだらないことを室長にお聞きしてもいいものかどうかひるんだ。
「あのー、唐突におうかがいしますが、高層マンションの全戸のトイレを一斉に流したら、下層階であふれるでしょうか? 理屈で考えると絶対に配管が詰まって、下層階で噴出するんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうか?」
西川さんが質問する。率直すぎるほど率直である。よほど知りたかったのだろう。
すると、室長も率直に答えた。「もし全層で同時に水洗したら、下であふれます。100%噴き出します。いきなり排泄物が飛び出すことはないと思いますが、落ちてくるものに押されて、空気は間違いなく噴きます」
「えー!」こちら2人はそろって声を上げてしまった。あふれたらすごいなあ、と期待しながらも、それでも、よもやあふれることなどないだろうと思って取材にやってきたのだ。ところが、室長はこともなげに「あふれる」と言うではないか。
「規模にもよりますが、マンションの縦配管は直径10センチメートル、横引き配管は20センチメートル程度です。設計上は、同じタイミングでトイレが流されるのは、諸説あるものの、15層で1つと考えることが通例となっています。もし15層のうち、2層以上の水洗が重なったらあふれることになります」
ごまかさずにきっぱりと答える室長の、なんと格好いいことか。
同じ時間帯にトイレが重なる可能性も
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://toyokeizai.net/articles/-/405149?page=2
配管が詰まったり、あふれたりしないのか??
神舘 和典 : ジャーナリスト / 西川 清史 : 編集者 2021/01/23 15:30
生きている限り、私たちは毎日何度もトイレへ向かう。流して終了。しかし、ちょっと考えてみると、知らないことだらけです。流したものはどこへ? どうやって処理? そのために誰が、どんな苦労を? いつのまに日本は「トイレ最先進国」に? ジャーナリストの神舘和典氏と文藝春秋の前副社長で編集者の西川清史氏が、あらゆる疑問を徹底取材したルポ、『うんちの行方』から抜粋・再構成して紹介します。
https://toyokeizai.net/articles/-/405149?display=b
TOTOの東京オフィスで取材を終えた帰り道、まわりのマンションを眺めながら、共著者の西川さんが妙なことを言い出した。
「あの高層マンションのすべての部屋で一斉に排泄して水を流したら、どうなるかな? 低層階のトイレからウンチが噴出するんじゃなかろうか?」
「全フロアのトイレで同時にするなんて起こりませんよ」
「うん、現実的には起きないかもしれない。でも、マンションの住民集会で日時を決めていっせいに流しましょう、と決議して実践したら、下の階であふれるんじゃないかな?」
「なんでそんなバカバカしいことを住民集会で決めなくちゃならないんですか。そもそもそうならないように設計されているんじゃないですか」
「知りたい!」
「誰に聞きにいくんですか? いやがられますよ」
「どうしても知りたい!」
一斉に流したら下の階であふれる??
そういうと、西川さんは必死になって取材先を探し始めた。その情熱はちょっとよくわからない。
その翌週、東京都心にある不動産会社を訪ねた。その名を聞けば誰でも知っている有名な分譲マンションを全国的に手掛ける大手不動産会社だ。取材は西川さんがセッティングした。
対応してくれたのは、商品企画室室長。こんなくだらないことを室長にお聞きしてもいいものかどうかひるんだ。
「あのー、唐突におうかがいしますが、高層マンションの全戸のトイレを一斉に流したら、下層階であふれるでしょうか? 理屈で考えると絶対に配管が詰まって、下層階で噴出するんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうか?」
西川さんが質問する。率直すぎるほど率直である。よほど知りたかったのだろう。
すると、室長も率直に答えた。「もし全層で同時に水洗したら、下であふれます。100%噴き出します。いきなり排泄物が飛び出すことはないと思いますが、落ちてくるものに押されて、空気は間違いなく噴きます」
「えー!」こちら2人はそろって声を上げてしまった。あふれたらすごいなあ、と期待しながらも、それでも、よもやあふれることなどないだろうと思って取材にやってきたのだ。ところが、室長はこともなげに「あふれる」と言うではないか。
「規模にもよりますが、マンションの縦配管は直径10センチメートル、横引き配管は20センチメートル程度です。設計上は、同じタイミングでトイレが流されるのは、諸説あるものの、15層で1つと考えることが通例となっています。もし15層のうち、2層以上の水洗が重なったらあふれることになります」
ごまかさずにきっぱりと答える室長の、なんと格好いいことか。
同じ時間帯にトイレが重なる可能性も
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://toyokeizai.net/articles/-/405149?page=2