〜〜穂むら〜〜
ガラガラ…
穂乃果「あっ!いらっしゃいませー………って」
穂乃果「真姫ちゃんだ!!!」パァ
真姫「ええ」スタスタ
穂乃果「迎えに来てくれたの?」エヘヘ
真姫「病院寄ったついでにね」
真姫 (割烹着の穂乃果…)
真姫 「…」パシャ
穂乃果「えっ、なになに?!何で写真撮るの?!」ギョ
真姫「いや…実際にお店で働いてる穂乃果を見るのが初めてだったから。新鮮で」
穂乃果「あ〜…そ、そっかぁ…真姫ちゃん疲れてる?大丈夫?」
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O と思うハゲであった
彡⌒ ミ
ヽ(´・ω・`)ノ
(___)
真姫「ん」ポチリ
穂乃果 (もう〜〜真姫ちゃん唐突だよ〜っ…///)
穂乃果 (照れるとか最近無くなったよね)
穂乃果「…」
穂乃果「いいよ!じゃあ何枚でも!!」バッ
真姫「…なにそれ。一枚でいいわよ」クス
穂乃果「え〜〜、残念…」
真姫「はいはい」
真姫「それより…終わるまで外で待ってた方が良い?」
穂乃果「ううん!もう時間だし閉めようと思ってた所だよ。ここ座って待っててよ」ニコ
穂乃果「よーし、閉めるぞー♪」スッ
ガラガラ…
真姫「…」 スタスタ
真姫 (穂乃果…何だかイキイキしてるわね) ジッ
真姫 (クラブでももちろんニコニコしていて明るい立ち振舞いは変わらないけれど)
真姫(ここでの穂乃果はまた違う感じがするわね…楽しそうだし、嬉しそう)
穂乃果「あっ、ごめん」
穂乃果「真姫ちゃん。悪いんだけど暖簾下げてもらえる?」
真姫「え?ああ…」スッ
穂乃果「あっ、暖簾ってわかる?下ろせるかな?」
真姫「わ、分かるわよっ。それにそれくらい…」クワ
真姫「…」グッ
真姫 (…くっ、…思ったより難しいわねこれ…)プルプル
カタ カタ
穂乃果「あっ」チラ
穂乃果「大丈夫?!」タッタッタ
穂乃果「あはは、真姫ちゃん腕がぷるぷるしてる」ヒョイ
真姫「…」
真姫「…立て付けがおかしいんじゃないの」
穂乃果「え〜〜?!そんなことないよ〜」
穂乃果「ふふ」クス
真姫「?」
穂乃果「真姫ちゃんと閉め作業すると、いつもより倍は楽しいや」アハハ
穂乃果「〜♪」
スタスタ
真姫「…」
真姫 (平気な顔してそう言うこと言うのよね…ほんと) ハァ
真姫「…ほんと」
真姫「どこまで調子を狂わせれば気が済むのよ…」クス
〜
ブロロロ…
穂乃果「晩ごはんどうする?」
真姫「何でもいいわよ」
穂乃果「ん〜〜そうだなぁ。何か冷蔵庫に余ってたかなぁ」
真姫「…」
真姫「ねぇ」
穂乃果「んー?」
真姫「穂乃果は穂むらを継ぐつもりなんでしょう?」
穂乃果「え?」
穂乃果 (どうしたんだろう…突然)
穂乃果「うん、そのつもりだよ」
真姫「そう。なら、私と住んでいたら通いづらいでしょう」
穂乃果「?!?!」ギョッ
穂乃果「え……な、なに」
穂乃果 (まさかの…わ、別れ話…?) ドキリ
真姫「…」チラ
真姫「その顔は何か勘違いしてるわね…」ジロ
穂乃果「ぅぇ……?」シュン
真姫「違うわよ、引っ越しした方がいいんじゃないかって話」
真姫「そうしたら、私も今の家は引き払うわ」
穂乃果「えっ……!そ、そっか!」(そ、そういうことかぁ!)
穂乃果「あー、んー…でも、そんなの悪いよ」
穂乃果「引っ越しなんて真姫ちゃん忙しいし大変でしょ?」
真姫「別に、引っ越しの人手は雇えば済む話よ」サラリ
穂乃果「う、うーん…」
真姫「それに…穂乃果があそこを継いでいくなら、ちゃんと真面目に今後のことを考えていきたいわ。私も」
真姫「あなたが働きやすい環境にしてあげられるのだから、出来ることはしていきましょう」
穂乃果「ま、真姫ちゃん…っ」
穂乃果 (真面目に…って、そんなことも考えてくれてたんだ…)
穂乃果「…そうだよね」
穂乃果「真姫ちゃん…ありがとう」
真姫「普通よ」
ブロロロ…
穂乃果「あのさ」
穂乃果「私も充分お金貯められたから、そろそろホステスを引退して」
穂乃果「…穂むらでお父さんに色々学びながらちゃんと毎日穂むらのお店で働いていこうかなって」
真姫「…ふうん」
真姫「良いんじゃない?」
穂乃果「! えへへ…」
真姫 (と言うことは夜家に帰ってからのすれ違い出勤が無くなるってこと…)
真姫(…悪くないわね)
穂乃果「?」
真姫「ま、とりあえず色々落ち着いてからそのことは決めましょう」
穂乃果「うん」ニコ
穂乃果 (落ち着いてからか…)
穂乃果「真姫ちゃん、無理はしないでね」
真姫「…」
真姫「大丈夫、あなたが心配することはなにもないわ」
穂乃果「そっかぁ」ホッ
真姫「あ。そう言えばね」
真姫「多分エリーとことり、出来てるわよ」
穂乃果「ぅえ?!…ほんと?!」ガタッ
穂乃果「ひゃ〜〜良かったねぇ!」ニコニコ
穂乃果「あのね、だってね。ことりちゃん無意識だと思うけどいつも絵里ちゃんのこと気にしてたんだよ!」
穂乃果「絵里ちゃんが雪穂の隣に座ってた件ですごい落ち込んでたし」
真姫「へぇ。……まあ、これは多分ね。勘だから」
穂乃果「真姫ちゃんの勘は当たりそうだからなぁ」アハハ
真姫「それにしても、穂乃果も希も辞めてしまったらどうなるのかしら…あの店」
真姫(店も売上的に困りそうよね…)
穂乃果「どうだろうね…でも、ああいうお店は本当に時の流れと共にどんどん新しく変わっていくものだから」
穂乃果「困ってもその一瞬だけだと思うな。また、どんどん新しいキラキラした女の子が入ってくるようになってるんだよ」
真姫「ふぅん…そんなもんなのね」
穂乃果「うん」
穂乃果「いずれにせよ長くは居られない場所だから、あの場所で本当に大切にしたいものが見つけられた私はラッキーなんだと思うよ」ニコ
真姫「…///」
穂乃果 (あれ……なんかすっごい眉間にシワ寄ってる…)チラ
穂乃果 「…」
穂乃果「真姫ちゃん?大丈夫?」
真姫「……」
真姫「……お構い無く///」
ブロロロ…
〜〜
〜〜総合病院 絵里の病室〜〜
絵里「…さて」
絵里「忘れ物はないかしら…」キョロキョロ
ガチャ
凛「えりちゃーん!」パッ
絵里「!」
絵里「あれっ、凛じゃない。花陽も!」
花陽「え、絵里ちゃん久しぶり…!」
花陽「ごめんね、全然お見舞い来れなくて…それから、あのっ、えっと…」モゴモゴ
絵里「?」
凛「かよちんもあのイベントに行ってたから、凄く気にしてたんだよね。火事のこと」
絵里 (ああ…なるほど)
絵里「花陽が申し訳なく思う必要は少しもないのよ」クス
絵里「むしろ被害に巻き込まれなくて本当に良かったわ…」ハハ
花陽「うん…ありがとう絵里ちゃん…。でも、すごくびっくりしたから…」
絵里「そうよね…」
凛「絵里ちゃんて凄いよねぇ。階段から落とされても火事に巻き込まれてもピンピンしてるにゃ〜〜」
絵里「ふふ、すごいでしょう」ニコニコ
凛「うん!」ダキッ
花陽「皆無事で良かったです…」ハァ
絵里「あ、そうそう」
絵里「二人とも試験自体は終わったんでしょう?お疲れ様」ナデナデ
凛「にゃ〜〜」
花陽「でもまだ結果が出るまでは…って感じかなぁ」
絵里「まあそうよねぇ。結果は秋口だものね」
凛「ほんとに、ちょっとした死刑囚の気分だにゃ」ハァ
絵里「でも手応えはあったんでしょう?大丈夫よ、二人とも現場でばりばりバイトしてたんだし」
絵里「それに受かっても、まだまだ修習生になってからも試験はあるんだから」フフ
凛「なぁんで絵里ちゃんまでにこちゃんみたいなこと言うにゃー!」
絵里「ふふふ、当然よ」
花陽「そ、そうだよね…」ハァァ…
絵里「大丈夫大丈夫」
絵里「それに、結果が出るまでの間に皆で旅行へ行こうって、にこが言ってたわよ〜」
絵里 (結構前から言ってたのよね)
凛「ほんとー?!やったぁ〜〜♪」ピョン
花陽「わあ…楽しそうだね!」ニコニコ
絵里「ええ」
絵里「あ、それより二人とも今日はわざわざ学校帰りに来てくれたの?もしかして今日私が退院するから…」
凛「うん!海未ちゃんに頼まれたんだよ。亜里沙ちゃんも今日はどうしても駄目みたいでって」
花陽「うん。私は真姫ちゃんにっ」
絵里「え…そうなの」
絵里「すっごい嬉しい…ありがとう」ジン…
凛「絵里ちゃん寂しがりやだからって、ねー?」
花陽「あはは…でも退院するときに一人で帰るのも寂しいよね…」
絵里 (もうほんとに良い子たち…)ハァ
絵里「大丈夫よ、二人とも絶対受かってるわ」グッ
花陽「そうだといいなぁ…」
凛「うん〜。でもこんなことで受かったら苦労しないにゃ〜」
絵里「あはは…」
花陽「絵里ちゃん、準備が出来たら行こう?凛ちゃんがにこちゃんの車借りて運転してきてくれたの」ニコ
絵里「そうなのね。分かったわ」
凛「まっかせるにゃ!真姫ちゃんは絶対貸してくれないんだよねぇ。ぼこぼこにされたくないって」
花陽「一回本当にサイドミラーへしおったからだよぉ…」オロッ
絵里 (あったわねそんなこと) ハハ…
ワイワイ
絵里(昨日挨拶したけど…今ことりは寝てるみたいね)
絵里(それにしてもことりの入院…長くないかしら)
絵里「…」
花陽「?」チラ
花陽「大丈夫?絵里ちゃん」
凛「絵里ちゃんどうしたの?早くいこーよ!」
凛「ほら、荷物持ってあげるから」ヒョイ
絵里「え、ああ。ありがとう」
絵里「…」
絵里(また見舞いにくればいいわね)
〜
〜
テクテク
凛「ねえねえ、絵里ちゃん」コソ
絵里「?」
凛「そう言えば来るときも思ったんだけど…」
絵里「何?」
花陽「ああ…」チラ
凛「警備してる人がいるよね…何だか警察みたいな」
絵里「…え?」
絵里「…」チラ
花陽「うん…だから何かあったのかなって、さっき凛ちゃんと話してたの」
花陽「…病院で何かあったの?絵里ちゃん」
凛「何か恐いよね…」
絵里「…いや」
絵里 (なんで…また警察が)
絵里 (確かに廊下の隅やロビーにちらほら見えるわね、それらしき人達が…)
絵里「大丈夫よ…何もないと思うわ」ニコ
絵里 (……何かしら)
絵里 (…)
〜〜
つづく
本来3です。スレタイを素で間違えました、、本当にすみません
色々察してそうな絵里ちゃんが早まらないと良いんだが