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1a2018/12/06(木) 18:25:25.690
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(Gottfried Wilhelm Leibniz、
1646年7月1日(グレゴリオ暦)/6月21日(ユリウス暦) - 1716年11月14日)は、
ドイツの哲学者、数学者。ライプツィヒ出身。
ルネ・デカルトやバールーフ・デ・スピノザなどとともに近世の大陸合理主義を
代表する哲学者である。
主著は、『モナドロジー』、『形而上学叙説』、『人間知性新論』など。

2考える名無しさん2018/12/06(木) 18:28:53.710
浅田彰がライプニッツはすごいと言っていたらしいね。

3a2018/12/06(木) 18:31:28.890

4考える名無しさん2018/12/06(木) 18:44:12.470
量子コンピュータとかホントにできると思ってんのかw

5a2018/12/06(木) 18:51:24.790
過去スレ
http://zinbun.denpark.net/1018208029.html

モナドロジー Monadologie
http://tetsugaku.tripod.com/philosophe/leibniz/monadologie.html

1. La Monade, dont nous parlerons ici, n'est autre chose, qu'une substance simple,
qui entre dans les composés; simple, c'est-à-dire, sans parties .
 これから論じられるモナド*1とは、複合的なものに含まれている単純実体に他ならない。

単純とは、部分がないということである。

*1 モナドは「一」「一なるもの」を意味する。『叙説』で、「個体的実体」「実体的形相」
などと呼ばれ、以後「エンテレケイア」「能動的力」「原始的力」「真の(統)一」
「形而上学的点」などと呼ばれてきたものが、1696年頃から「モナド」と呼ばれるようになった。

6a2018/12/06(木) 19:10:28.530
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2061/book/leibniz/
ライプニッツ/微積分の発見

 ライプニッツは、下記のような算術三角形・調和三角形を研究しました。 算術三角形のn番目の対角線
上の数の逆数をnで割ったものと調和三角形のn番目の対角線上の数が一致する、などです。この研究が、
後の微分と積分と関係の発見に結びついたと思われます。

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ライプニッツは、パスカルの「四分円の正弦に関する論文」・バローの「接線を求める方法」から
特性三角形の類似点を発見しました。パスカルは特性三角形を求積問題に使い、バローは特性三角形を
接線問題に使ったからです。そして、曲線の接線は縦の高さと横の幅が無限に小さくなったときの比で
あること、求積法は無限に細い長方形の総和であることに気付いたことです。ちょうど算術三角形・調
和三角形で、和と差が正反対の位置関係であるように、接線問題と求積問題が互いに正反対の位置関
係、ということです。

モナド=1/∞ ?

7テンプレ模索中です2018/12/06(木) 19:22:13.920
24の命題  

 一 なぜ無ではなく、なにかが実在するのか、という根拠が自然のなかにある。これは、
根拠なしにはないものも生じない(Nihil fit sine ratione )という大原理の帰結である。
同様にまた、なぜなにか他のものではなく、むしろこのものが実在するかという根拠が
なければならない。

別訳:
http://tetsugaku.tripod.com/philosophe/leibniz/24.html

「二四の命題」と命名し注目したのはハイデッガーである。

8テンプレ模索中です2018/12/06(木) 19:23:27.930
参考:
http://www.lehrer.uni-karlsruhe.de/~za146/barock/leibniz1.htm

「識別できない二つの個物はありません。 私の友人に才気煥発な一人の貴族がいて、
ヘレンハウゼンの庭の中、選帝侯婦人の御前で私と話をしていたときのことでありますが、
そのとき彼は全く同じ二つの葉を見つけられると思っていました。 選帝侯婦人はそんな
ことは出来ないとおっしゃいました。 そこで彼は長い間駆けずり回って探したのですが
無駄でした。 顕微鏡で見られれば二つの水滴とか乳滴も識別され得るでしょう。」
(1716年6月2日クラーク宛第4書簡)

「互いに完全に似ている二つの卵、完全に似ている二つの葉とか草は庭の中には見いだされ
ない。従って、完全な類似性は非充足的な抽象的な概念においてしか生じないが、その場合
事物は、あらゆる仕方においてではなく、ある一定の考察様式に従って考察されているのである。」
「第一真理」(生前未発表)

【不可識別者同一の原理 
principium identitatis indiscerniblium,principle of the identity of indiscernibles 】
 (『モナドロジー』9など)
 [自然においては、2つの存在がたがいにまったく同一で、そこに内的規定に基づく違い
が発見できないなどということはなく、それゆえ、たがいに識別できない2つのものは、実は、
同一の1つののものである]とされる。
http://www.edp.eng.tamagawa.ac.jp/~sumioka/history/philosophy/kinsei/kinsei02g.html

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http://de.wikipedia.org/wiki/Karl_August_I._von_Alvensleben
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9テンプレ模索中です2018/12/06(木) 19:45:30.610
バッハが生まれる20年ほど前、ライプニッツはライプツィヒ、ローゼンタールの森で思索したという。

「私は自分が15才で、ライプツィヒのローゼンタールの森を独りで散歩していた時のことを思い出す。
その時私は(スコラ哲学者たちの)実体的形相を固守し続けるべきかどうか思索していたのである。
その結果、機械論が勝利を収め、私は数学研究に向かうことになった。」ニコラ=フランソワ・レモン宛書簡より
http://homepage3.nifty.com/hiraosemi/li.htm

参考:岩波文庫『形而上学叙説』p10-11、シュプリンガー『ライプニッツ』p189 、『ライプニッツの普遍計画』p35                                                        

参考画像:
『哲学の歴史5』(中公新社、p523)より
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Johann David Schubert ,1795

(Eberhardによる未邦訳の伝記によれば)大学卒業後のライプニッツは錬金術結社
(rosicrucians,薔薇十字団?)に数ヶ月関係していたと言われる(エイトン邦訳『〜の普遍計画』p47より。
岩波文庫の『形而上学叙説』に入っていた河野與一の略伝によると、ライプニッツは自分自身にも良く
分からない内容の文章を書いて、秘密結社に入った、とされる。)

<ニュルンベルクで錬金術師の秘密協会秘書となったライプニッツ>
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酒井潔『ライプニッツ』清水書院、28頁参照

また、死の際には牧師を招くのを断ったと言う。
<ライプニッツの死>
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Leibniz und Eiropa より

10テンプレ模索中2018/12/07(金) 06:37:12.620
ライプニッツ『結合法論』(邦訳著作集1などに抄訳所収)扉に採用された、
アリストテレス(「気象論」)の4性質(=冷熱乾湿)を説明した図(元々のネタはエンペドクレス)。
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これらは組み合わせによる分類の一例である。「相矛盾する性質の結合は許されない」(『ライプニッツ
の普遍法則』p41)のだから、6ではなく4つの地、水、空気、火という4要素が得られる。
          火
     ____/||\____   
    |乾 _//||\\_ 熱|
    ||\\/ || \//||
    ||/\\ || //\||
    |// \\||// \\|
    /____\||/____\
   土 _____  _____ 空気
    \\   /||\   //         
    |\\ //||\\ //|
    ||\\/ || \\/||
    ||/\\_||_/\\||
    |冷__\\||//__湿|
         \||/    
          水

          火(IGNIS)
 siccus =乾            calidus=熱 
土(TERRA)                  空気(AER)
 frigida =冷           humida=湿
          水(AQVA)

すべて(svmma)ゆるされた(remissa)=共存可能、反対(contraria)
両立可能(combinatio possibilis)、両立不可能(combinatio impossibilis)、象徴要素(sybolizm fla)
参考:http://www.statemaster.com/encyclopedia/Classical-element http://blog.livedoor.jp/yoohashi4/archives/51869171.html
(「quia ignis est calidus & siccus & aqua frigida & humida. 火は 熱・乾であり、水は 冷・湿であるのだから。」)

11テンプレ模索中2018/12/07(金) 06:43:40.110
参考:
スピノザとライプニッツ
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/14240/1/isumiakyouyodezain_3_105.pdf
一六七九年一二月一日にホイヘンスに宛ててかれはなんと書いたか。それはつぎのような
ものである。「わたしはあなたが、故スピノザ氏の本を念入りにお読みになったかどうか
を知りたい。かれの証明なるものはきわめて厳密というわけにはいきません。たとえば、
神だけが実体であるとか、その他の事物は神的本性の様態であるといったことをかれが言
うときにそうです」。 かれがべつのところで書いたもののなかに、われわれは、もっと
も短いが同時にもっとも激しい判断を見いだす。その判断は、かれの同時代人の一人によ
ってもたらされたもので、つぎのことばのなかに込められている。すなわち、「『エチカ、
あるいは、神について』、驚くほど欠陥にみちた書物」。一八五三年一〇月二五日ハノーファにて
参照:http://books.google.co.jp/books?id=PXEZc30z3BQC&pg=PA216&lpg=PA216&

ただし、スピノザとライプニッツは案外近いという説もある

エルドマン「モナドの神への依存性を本気にとるとすると、モナドの実体性は消滅の危機に瀕し、
ライプニッツはスピノチスムスに近づく」
『学の形成と自然的世界―西洋哲学の歴史的研究』 (1941年)三宅剛一 p.403 より孫引き

ライプニッツの落書き
Stephen Wolfram Blog : Dropping In on Gottfried Leibniz
https://blog.stephenwolfram.com/2013/05/dropping-in-on-gottfried-leibniz/
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RT @asonosakan: ハノーファーにあるライプニッツ・アーカイブから、彼の手稿を覗き見。
スピノザと思われる落書きが笑えるww 流石万学の天才は絵も上手い。

スピノザだという根拠はないらしいが…

12テンプレ模索中2018/12/07(金) 12:07:46.820
14世紀、フランスのニコール・オレムは加速度運動の解析に成功した(『思想の中の数学的構造』山下正男p205)。
以下の図で,tは時間(extensio-外延量)、距離S割る時間tつまりS/t=vは速度(intensio-内包量)をあらわす。

        y
         v
        |        /|   
        |       / |     
        |      /  | 
        |     /   |
        |    /    |
        |   / (S) |
        |  /      |
        | /       |
________|/________| t     
        |            x      
        |            

三角形、S(=1/2vt)の面積で距離を表す(歴史的には微分積分の萌芽だ)。
加速度をaとするとv=atとなり、結局、S=1/2at^2となる。
運動量をmvとすると、運動エネルギーは1/2mv^2であらわされる。

ちなみに、この運動をめぐる認識の差異はライプニッツとデカルト派で論争になった。カントは初期論考
『活力測定考』(1746)でライプニッツ的な形而上学的視点を重視しながらもその不備を指摘することでデカ
ルト派(mv)とライプニッツ(mv^2)の両者を調停しようとしたのだ(多くの研究者はそれが失敗に終わったと考え
ているが)。
(図に話を戻すなら物理量はすべて長さ(S)、時間(t)、質料(m)う3つの次元から掛け算という演算だけで順次組み
立てられている。)

13テンプレ模索中2018/12/07(金) 13:15:56.150
14世紀、フランスのニコール・オレムは加速度運動の解析に成功した(『思想の中の数学的構造』山下正男p205)。
以下の図で,tは時間(extensio-外延量)、距離S割る時間tつまりS/t=vは速度(intensio-内包量)をあらわす。

        y
         v
        |        /|   
        |       / |     
        |      /  | 
        |     /   |
        |    /    |
        |   / (S) |
        |  /      |
        | /       |
________|/________| t     
        |            x      
        |            

三角形、S(=1/2vt)の面積で距離を表す(歴史的には微分積分の萌芽だ)。
加速度をaとするとv=atとなり、結局、S=1/2at^2となる。
運動量をmvとすると、運動エネルギーは1/2mv^2であらわされる。
(図で物理量はすべて長さ(S)、時間(t)、質料(m)の3つの次元から掛け算という
演算だけで順次組み
立てられている。)

「F= ma」と「E=mv^2」…力とエネルギー…
この運動をめぐる認識の差異はライプニッツとデカルト派で論争になった。
デュ・シャトレ夫人(ライプニッツの宿敵ヴォルテールの恋人)が両者の違いに疑問をもったが、彼女が求める証拠
を、その仲間のオランダ人のウィレム・スフラーフェサンデがおこなっていた、重りを柔らかい土の上に落とす実験
の中に見出した。
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14テンプレ模索中2018/12/07(金) 13:17:48.440
>>13
E=mv^1が正しいとすれば、二番目の重りを一番目の二倍の速度で落とす場合、土に沈む深さも二倍になる。速度が
三倍ならば、深さも三倍になるはずだ。が、スフラーフェサンデの得た結果は違った。小さな真鍮の球を、前に落
としたときの二倍の速度で落としたところ、球は土の四倍の深さの穴を作ったのだ。速度を三倍にすると、深さは
九倍になった。
やがて、エネルギーはmv^2に等しいと考えるのが物理学者の常となった。ヴォルテールは恋人の死後にその説(も
ともと宿敵のライプニッツのものなのに)の普及に貢献した。

デカルト=ニュートンの説とライプニッツの説をカントは調停しようとした(『活力測定考』)。
その考察はライプニッツを貶めるものだったが、それはカントがライプニッツを理解しなかったためである。
とはいえライプニッツにも不理解の責任の一端はある。わかり易い論文を書かなかった〜ニュートンの慣性の法則
を取り入れず、潜在的な力を死力、さらに加速度として現性化する力を活力と名付けたが、(形而上学を知的化す
るもので)一般には理解し難かった〜。
ちなみにドゥルーズはこの問題に『基礎づけるとは何か』邦訳93~6,注175~6頁で言及している。

《…ライプニッツにとってMV^2が意味しているのは、延長を越えたところに力があ
るということだ。…ライプニッツは微積分法によらなければ、mv^2を発見することは
できなかった。…》
邦訳ドゥルーズ『基礎 …』95頁

15テンプレ模索中2018/12/07(金) 13:20:33.240
「我思う、故に我あり(cogito ergo sum. 正確には、ego cogito , ergo sum .)」
  デカルト>>13, >>14(1596-1650『方法序説』『哲学原理』他)

「疑いつつ在る(我は思惟しつつ存在する Ego sum cogitans)」
  スピノザ >>11 ( 『デカルトの哲学原理』)

「私は思惟する事物である 」
  ライプニッツ(『人間知性新論』4:2 みすず368頁 )

16テンプレ模索中2018/12/08(土) 03:49:49.370
ゲーデルの不完全定理の解説で一番解りやすいのは僕の知る限り、『はじめての現代数学』
(瀬山士郎著)のそれだった。以下引用です。

            内容
   | 1,  2,   ・・・,  n,   ・・・
___|____________________
f1(y)|f1(1) f1(2) ・・・ f1(n)  ・・・
f2(y)|f2(1) f2(2) ・・・ f2(n)  ・・・
・  |・   ・    ・   ・
・  |・   ・     ・  ・
・  |・   ・      ・ ・
fn(y)|fn(1) fn(2) ・・・ fn(n)   ・・・
・  |・   ・        ・    ・  
・  |・   ・        ・     ・ 
・  |・   ・        ・      ・

 ¬は否定だから最後につけ加えればよいから、ヨxP(x,n,n)について考えてみよう。
これは、「ゲーデル数がnである一変数 y を含む命題(すなわちfn(y) )の変数 y に
数nを代入した命題の形式証明のゲーデル数となる x が存在する」という内容を持ち、
したがって¬∃xP(x,n,n)はこれの否定、すなわち繰り返しを嫌わずに書けば「ゲーデル数
がnである一変数 y を含む命題の変数yに数nを代入した命題の形式証明のゲーデル数
となる x が存在しない」となる。
 ところが、ゲーデル数nを持つ一変数を持つ一変数yを含む命題とは fn(y)のことであり、
fn(y)とはすなわち¬ヨxP(x,y,y)であった。すなわち上の文章を簡単に書けば,
「¬∃xP(x,n,n)の形式証明は存在しない」ということで「¬∃xP(x,n,n)は証明できない」
ということになる。ところが、この「 」内の命題こそ¬∃xP(x,n,n)に他ならない!
 ついにわれわれは「この命題は証明できない」のきちんとした数学的表現を入手
すること に成功したのである。

(略)

17テンプレ模索中2018/12/08(土) 03:51:22.320
(略)

 ここで用いられた論法が一種の対角線論法であることに十分注意を払ってもらいたい。
一変数の命題をすべて一列に並べ、f1(y) ,f2(y) ,・・・とし f1(1) , f1(2) ,・・・f n(n),
・・・を考察するというのはまさしく対角線論法そのものである。カントールによって
集合の階層構造を引き出すために考案された対角線論法は,集合論内のパラドックスと
絡まりあいながら、ゲーデルによる決定不能命題の発見という20世紀数最高の結果の
一つを生み出すにいたったのである。

(『はじめての現代数学』瀬山士郎著、講談社現代新書p161-163より。早川文庫より復刊)

瀬山氏は対角線論法の後に不完全性定理のもうひとつの肝であるゲーデル数(ゲーデルに
よる素因数分解を使ったコード化)について説明している。

本題は、(瀬山氏も触れいてないのだが)このゲーデル数のアイデアがライプニッツの
結合法論そのものであるということだ。

これはあまり言及されないが、もっと知られていい。

「われわれはその事物によって他の事物を表示するために素数を使用するのである。」

(『普遍的記号法の原理』Elementa Characteristicae universalis ,1679「計算の原理」1679、
邦訳ライプニッツ著作集1、64−5頁より)

ゲーデルは生前,ライプニッツ研究ばかりしている時期があって友人のエルデシュに怒ら
れたこともあるようだが(「君が学者になったのは皆が君の研究をするためであって、
君がライプニッツの研究をするためではない」)、ゲーデルの功績は先人の研究を受け
継いだものでもあったのだ。

カントール(対角線論法)×ライプニッツ(結合法論)×ユークリッド(背理法)=ゲーデル(不完全性定理)

ということになるだろうか。

18テンプレ模索中2018/12/08(土) 03:55:34.990
ライプニッツ再評価はどう考えてもラッセルの『ライプニッツ研究』が重要な位置を占めている。
邦訳復刊が待たれる。

ラッセル『ライプニッツの哲学』序文 − バートランド・ラッセルのポータルサイト
http://russell-j.com/cool/03T-PREF.HTM

何故に彼は,モナドが,相互に作用し得ないと考えたか,如何にして識別し得ざるものの同一性を
信ずる様になったか,充足理由の法則によって彼は何を意味するか――これらのみならず他の
多くの疑問はどうしても解かねばならぬものと考えられたが,然し何もわからなかった。私は
――多くの他の人達が感じている如く――モナド論は,恐らく筋道が通っているが然し,全く
勝手な,お伽噺の一種であると感じたのである。この点に関して私は,「形而上学叙説」及び
アルノー宛の手紙を読んだ。俄に一条の光が,ライプニッツの哲学的大建築物のあらゆる最奥
の隅々に投げられたのである。私は,大建築の基礎がどの様にすえられているか,その上,如何に
して,その基礎から大建築の上部構造が視界に現われてくるかを見た。この表面上は気まぐれな
体系も二三の簡単な前提から演繹されうるものであり,それらの前提は,それらからライプニッツ
が引き出した結論を除けば,大低の哲学者でなくても,相当数の哲学者は,喜んで承認していたで
あろうと思われる。私に光明を投じたと思われる箇所は,他の人々にもやはり,その様に考えられるで
あろう事を望む事は,まんざら理由なきにしもあらずと思われる。

この様な訳で私は,当然の帰結として,此の様な箇所に含まれる説から始め,モナドの説を,少数の
前提からの厳重な演繹によって,出来るだけ明らかにする様努力して来た。かくして,当のモナドは,
解説の出発点に於いて,あらわれるのではなくして,推論の長い予備的な連鎖の後に於いて,
あらわれるのである。更に,かかる評価が正しいとするならば,ライプニッツの哲学者としての
価値は,在来の解説から帰結されるような価値とは問題にならぬ程,はるかに偉大であると言う事が
考えられねばならないと思うのである。

19考える名無しさん2018/12/14(金) 16:08:03.070
解析の元祖だから誤解されているがライプニッツのモナドは離散数学と親和性がある。
ドゥルーズはうまく説明している。

《ライプニッツは、欺かない神についてのデカルトの推論をかなり警戒し、これに不共可能性の
水準で新しい根拠を与えている。神は戯れるが、戯れの規則を与えるのだ(略)。この規則とは可
能世界は神が選んだ世界と不共可能的ならば、存在にたどりつくことがないということだ。ラ
イプニッツによれば*『アストレー』のような小説だけが、われわれにこのような不共可能的
(incompossible)なものの理念を与えるのである。》
(ドゥルーズ『襞 ライプニッツとバロック』邦訳単行本 110頁)

*(Lettre a Bourguet,decembre 1714)未邦訳
https://fr.m.wikisource.org/wiki/Livre:Leibniz_-_Die_philosophischen_Schriften_hg._Gerhardt_Band_3.djvu pp572~6

オノレ・デュルフェ作の『アストレ(ー)』は17世紀パリの貴婦人に流行ったロマン小説で、日本
では無名だが、今度エリック・ロメールによって(小説の一部が)映画化され2009年に公開された。

可能世界なるものがデカルトのような推論によって「本質」に回収されるのを嫌ったライプニッツが
小説(しかもラブストーリー)を念頭においていたというのは面白い。

ロメールの遺作『我が至上の愛 アストレとセラドン』ダイジェスト

20考える名無しさん2018/12/16(日) 17:20:19.130
 
ライプニッツ級数を知らんのか?

21a2018/12/22(土) 07:42:51.340
微分積分の誕生
http://www.wisdomtex.com/Leibniz/1.html
 パスカルは晩年に円錐曲線やサイクロイドの面積、重心、回転体の体積を求めるために、「無限小線分の総和」
および「無限小面分の総和」としての定積分を 捉え、独自に無限小解析の基礎を確立していた。パスカルは、
半径aの円の4分円周をx軸の周りに回転してできる半球の表面積が、2πa2だという解を導び いていた。
ライプニッツは1673年春に、パスカルが相似の三角形を使って計算を進めたことに着目し、相似の関係
y ds=n dxが「無限小の総和」を 表していることに気づき、微積分を発見する糸口をつかんだ。
 ライプニッツが微分記号と積分記号を導入したのは1675年だが、この時点で∫y ds=∫n dxの両辺に2πを
掛けて得られる2π∫y ds=2π∫n dxを、円x2+y2=a2に応用してn=aになると、
2π∫y ds=2π∫a dx=2πax2になることに気づいていた。さらに、ライプニッツは、パスカルの
サイクロイドの切片の求積から、無限小幾何学における最初の重要な定理を 発見するヒントを得た。これは
積分を有理関数の積分に置換し、被積分関数を級数で表し、項別に積分することによって値を求めるので、
「変換定理」と呼ばれ ることになった。ライプニッツは1674年の夏に、ホイヘンスとオルデンブルグにこの発見を伝えた。
 ライプニッツは、積分変換公式を用いて、円(x−1)2+y2=1の4半分の面積を求めた。

π/4=1─1/3+1/5ー1/7+1/9ー1/11+・・・、

 π/4は、半径が1/2の円の面積になる。「=」の右側は無限級数で、1を分子にする奇数の分母で構成された
分数を交互に加減することによって、無限の 全体を有限の部分により明示している。この加減算は無限に続くが、
計算をどこで辞めても、正解に近い値を得ることができる。級数の項の数が10だと、小数 点8桁の値は
0.76045990になり、1,000万の項があれば0.78539816というπ/4の本当の値になる。ライプニッツは、
面積と変化率を 求める数学的操作が、互いに逆の関係にあり、加算と減算あるいは乗算と除算が互いに逆に
なることと同じだと理解した。

22考える名無しさん2018/12/24(月) 17:58:12.750
内容的に>>21>>6の続き

23考える名無しさん2019/01/13(日) 05:46:26.540
モナドの概念史(ライプニッツの前史)について書かれた文献知りませんかね?
クザーヌスやらブルーノやらが関わっているらしいですが

24学術2019/01/13(日) 08:33:22.230
イデア対モナドは盛り上がるぞ。

25考える名無しさん2019/01/13(日) 10:03:25.770
>>9 の最初の画像の補足 以下ライプニッツレモン宛書簡より(佐々木ライプニッツ術20~2頁)GP3-605~8
https://fr.wikisource.org/wiki/Livre:Leibniz_-_Die_philosophischen_Schriften_hg._Gerhardt_Band_3.djvu
《私はこれまで啓蒙活動に精を出してきましたが、それだけではなく、哲学上のさまざまな学派の考え
方の下に埋もれたり散らばっていたりする真理を掘り出し結び合わせることにも努めてきました。そ
れらの考え方に私の考え方の何ほどかを付け加えて幾分なりとも前進させたものと思っております。
こうしたことが私にとって難しくなかったのは、少年時代から折に触れていろいろと勉強をしてきた
おかげです。子どもの頃にはアリストテレスを学びました。スコラの学者たちも私は嫌ではありませ
んでした。いまも毛嫌いしているわけではありません。しかしその頃から、プラトンやプロティノス
にも満足を覚えるようになりました。その後に目にした他の古代の人々もそうです。ありきたりの学
校教育から解放されてからは、近代の人々にのめり込みました。いまでも思い出しますが、一五歳の
時にライプツィヒ近郊のローゼンタールという森を一人で散歩しながら実体形相の説を支持したもの
かどうかじっくりと考えたものでした。結局は機械論が勝ち、数学に身を入れることにしたのです。
もちろん、私が数学の最も深いところにまで入り込んだのはパリでホイヘンス氏と出会ってからの
ことでした。ところが、機械論の究極根拠や運動の法則それ自体の根拠を求めたとき、それを数学的
なものの中に探すことはできない、形而上学に立ち戻ら なければならない、ということがわかって
たいそう驚きました。…

26考える名無しさん2019/01/13(日) 10:03:47.550
多くの学派は、自分たちが主張する点の大部分においては正当なのに、否定する点においてはそれほ
ど正当ではないようです。プラトン主義者やアリストテレス主義者のような形相主義者(Formalistes)
が事物の源泉を目的因や形相因の中に求めているのは正当です。しかし作用因や質料因を否定し、英
国のヘンリー·モア氏やその他のプラトン主義者が言ったように機械的には説明できない現象がある
などと考えた点では誤っています。しかし他方で、唯物論者(Materialistes)つまり機械論の哲学にべつ
たりの人たちは、形而上学的考察を拒んだり形に見えるものですべてを説明しようとしたりしている
点で誤っています[一七一四年1月10日レモン宛, GP-III, 607]。》

エイトン『ライプニッツの普遍計画』35頁によればライプニッツ15歳の時ではなくもっとあとの話

27考える名無しさん2019/01/22(火) 15:13:26.090
ライプニッツの法論Disputatio De Casibus Perplexis in Jure(法律に於ける紛糾せる事例)1666、
https://digital.slub-dresden.de/werkansicht/dlf/60594/1/
http://digital.slub-dresden.de/fileadmin/data/358423678/358423678_tif/jpegs/358423678.pdf

その口絵に引用された変身物語、

https://la.m.wikisource.org/wiki/Metamorphoses_(Ovidius)/Liber_XII
Det mihi se: faxo, triplici quid cuspide possim, Sentiat.
《やつがわたしの領分までやって来さえすれば! そうすれば、この三つ叉の鉾の威力を
思い知らせてやれように。》
オウィディウス『変身物語』巻12岩波文庫下186頁

口絵がどこまでライプニッツの意図を反映しているかはわからないが(本文にはアエネイス、
変身物語への言及はない)結合法論的志向が興味深い。真ん中の三角形は回転するのではないか?

ヘーゲルはライプニッツのこの著作を知っていただろうが、本質部分はケインズが受け継ぐことになる…
ヘーゲルは確率論的な部分は重視しなかった。ヘーゲルの絶対精神は確率論を排除するからだ 。

28考える名無しさん2019/01/22(火) 15:14:01.310
>>27
ちなみにライプニッツ『条件論』は無効・不確実・絶対的ということを0・1/2・1と表記している。
ラッセルの形式論理学ならば演繹的推論を用い、は0(否)か1(是)かであるが、我々の日常生活は、
確実ではない判断に満ちている。
ケインズ『確率論』(1921)の帰納的推論は、日常の推論に相当する0<a/h<1の合理的信念を扱う。
ケインズは(ニュートンを支持していたが)ライプニッツを意識していた。
『法の諸例』に関しては林知宏『ライプニッツ 普遍数学の夢』(2003)に詳しい記述がある。
確率論への志向が指摘されている。また人間知性新論4:16との関連も指摘される。

試訳:
          場所I
          /\ 
          事前
       住宅ローンの暗黙の了解
       /      \ 
   位置3 /        \位置1
     /〜対して 〜によって\ 
    /            \ 
   事後              中間
 /持参金          住宅ローンを表明
 /___________________\ 
場所 Ill     〜によって          場所II
       位置2

     

29考える名無しさん2019/01/22(火) 15:16:38.200

30考える名無しさん2019/01/26(土) 21:52:22.380
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚
ライプニッツによる肉体ー魂ーペンタグラムの素描 1663年頃。『モナドの窓』(邦訳あり)より
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚
初期ライプニッツの身体と精神を表現した図解として面白かった(p.18。邦訳10頁)。
師匠のトマジウスの本へのメモ。
右下から悟性に光が差し込む??ということらしい。
ピタゴラスみたいな図で已然神秘主義的だが、ライプニッツは結合法論のように、
身体と精神とのいろいろな組み合わせを想定しているのではないだろうか?

31a2019/01/27(日) 05:49:47.710
>>29の法学も、
>>30の精神&身体も、
中央の図が回転することを想定しているのではないか?
結合術にはルルス、ブルーノといった系譜がある

32a2019/01/29(火) 12:44:15.600
・『『華厳経』と『モナドロジー』―村上俊江におけるライプニッツ受容』 酒井潔 (2014-03-01)
https://glim-re.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3132&item_no=1&page_id=13&block_id=21

・村上俊江 「ライブニッツ氏と華厳宗」 『華厳思想』 中村元編 (1960)
453−483頁
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2979406

https://glim-re.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=3132&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=13&block_id=21

ようやく村上の死後になって,彼の論文「ライブニッツ氏ト華厳宗」は,川田熊太郎監修・中村元編集『華厳思想』
法蔵館1960年,453−483頁
,に収載され公刊されたが,この村上の論文は彼が1896年に卒業論文として東京帝国大学に提出したものであって,
非常に重要な寄与であると言わねばならない。その主旨は,「ライブニッツ氏ノ元子論ト,華厳宗ノ事々無礙論ト殆
ンド異ナルコトナキヲ了スベシ」というものである7)。村上のライプニッツ研究は,いまこれを年代的にみるなら,クーテュ
ラ編纂の『ライプニッツ未公刊著作・断片集』Opuscules et fragments inédits, éd. par Louis Couturat, Paris
1903 にも先行し,また汎論理主義を代表する画期的なクーテュラの『ライプニッツの論理学』(L. Couturat,
La logique de Leibniz, Paris 1901)や,ラッセルの『ライプニッツ哲学の批判的解説』(Bertrand Russell,
A Critical Exposition of the Philosophy of Leibniz, London 1900)などの研究書にも先行している。
くわえて,明治維新以降の日本において,西洋哲学の本格的な学術的受容が開始されたのがようやく1890年頃
からであったことを考え合わせると,この時点での村上の本論文は驚くべき業績である。

33a2019/01/29(火) 12:48:09.260
村上俊江 「ライブニッツ氏と華厳宗」 1896年
でライプニッツと華厳宗の類似例として引用参照されたのは以下(村上はドイツ語で引用)、

モナドロジーより
65.そして自然の創作者は、この神的な、限りなく驚嘆すべきわざを
ふるうことができた。なぜなら、物質のどの部分も、昔の人が認めたように無限に分割が
可能であるばかりでなく、各部分は実際にさらに多くの部分へと限りなく細分さ
れていて、その部分のどれもが固有の運動をしているからである。さもなけれ
ば、物質の各部分が宇宙を表出することは不可能であろう。

66. そこで、物質のどんな小さい部分にも、被造物の、生物の、動物の、エンテレケイアの、
魂の世界が認められる。

67. 物質のどの部分も植物に満ちた庭とか、魚でいっぱいの池のようなものと考えることが
できる。ただし、その植物のどの小枝も、動物のどの肢も、その体液のどの一滴も、やはり
同じような庭であり池なのである。

68.  そして、庭の植物のあいだにある地面や空気、池の魚のあいだにある水は、植物や魚で
はないけれども、じつはやはり植物や魚を含んでいる。ただ、それらがあまりに微細なので、
ほとんどの場合われわれには見えない。

[華厳経に関しては漢文で引用、]

一一微塵中、見一切法界(華厳経第4巻)
以一仏土満十方、十方人一、亦無餘。(同上)…
遍満一切諸法界、一切毛孔自在現。(華厳経第3巻)

34考える名無しさん2019/02/01(金) 09:40:29.090
以下はライプニッツがデザインしたコインの下絵
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚
a0024841_21221549.gif

http://polyphony-jp.com/node/504
昨日はコンピューターの黎明期のことを調べていたら、二進法を確立したのはライプニッツだということ
を知ったところまでお話しました。
それだけならば普通の豆知識として終わっていたでしょうが、彼は中国にも興味を持っていたらしく、何と
イエズス会宣教師から易経の六十四卦を配列した先天図をもらい、そこに二進法の計算術があることを見出したとか。
それはすごい。
以前ブログで、二進数の計算機であるパソコンが、多くのものを生み出し世の中を変えて行く様は、まるで
錬金術のようだと書きました。
易経と二進法の話を知って、そうイメージしたのもあながち突拍子もないことではなかったな、と思いました。
易は陰(−−)と陽(−)の符号が六本重なって、一つの卦(か)を構成します。
ある卦は全部陽だったり、全部陰だったり、三本続けて陰で残りが陽だったりと、全部で64種類の卦で成り立っ
ています。
その一つ一つが異なる世界を持っているんですね。
そして一つの卦の一本一本を爻(こう)と呼び、人の身分を表します。
一番下が平民、二番目が身分の低い官吏、というように上に行くほど身分が高くなり、五番目が最も身分の
高い王様、一番上が位のない賢者、というように説明される場合が多いです。
易占いをすると、六十四卦のうちの一つの卦と、その卦の中の一つの爻が出ます。
それが占った結果になるのです。
私が易経は面白いと思った理由は、それぞれの卦と爻の説明がされているんですが、占った結果はそれを
自分なりに解釈できることなんですね。

参考:
ライプニッツ著作集第1期 新装版(10)中国学・地質学・普遍学 (ライプニッツ著作集 第1期) 単行本 – 2019/1/28
G・W・ライプニッツ (著), 下村 寅太郎 (監修), 山本 信 (監修), 中村 幸四郎 (監修), 原 亨吉 (監修), 山下 正男 (翻訳),
谷本 勉 (翻訳), 小林 道夫 (翻訳), 松田 毅 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4875025017

35考える名無しさん2019/02/01(金) 09:42:23.310
ライプニッツ著作集第1期 新装版(10)中国学・地質学・普遍学 (ライプニッツ著作集 第1期) 単行本 – 2019/1/28
G・W・ライプニッツ (著), 下村 寅太郎 (監修), 山本 信 (監修), 中村 幸四郎 (監修), 原 亨吉 (監修), 山下 正男 (翻訳),
谷本 勉 (翻訳), 小林 道夫 (翻訳), 松田 毅 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4875025017

東方へ、地下へ、普遍学へ、百科全書へ
二進法と易の陰陽図の類似を論じた小編など中国学三編、
ハルツ鉱山開発の体験を背景にヴェルフェン家史の前章として地質時代を記した『プロトガイア』、
生涯追い続けた普遍学論考六編を収載。
目次より]
■中国学
:0と1の数字だけを使用する二進法算術の解説、ならびにこの算術の効用と中国古代から伝わる伏羲の図の解読に対
するこの算術の貢献について
中国自然神学論
最新中国情報
■地質学
:プロトガイア
■普遍学
:百科全書あるいは普遍学のための予備知識
普遍学の基礎と範例
諸学問を進展させるための格率
確実性の方法と発見術に関する序論
普遍的記号法─その起源と価値
普遍的記号法─その論理的一般原理
出版社からのコメント
待望の新装復刊!
『ライプニッツ著作集 第I期(全10巻)』は、下村寅太郎・山本 信・中村幸四郎・原 亨吉各氏を監修者に迎え、
バロックの哲人ライプニッツの普遍的精神の全容を精選・翻訳した本邦初、世界に類のない著作集。論理学、
数学、自然学、哲学、宗教から中国学まで、多岐にわたる主要著作を総合的に編み、1999年に完結しました。
第35回日本翻訳出版文化賞受賞。『第II期(全3巻)』の完結を機に、『第I期(全10巻)』を函なし新装版にて順次復刊します。

36考える名無しさん2019/02/04(月) 00:09:34.600
http://www.wisdomtex.com/Leibniz/2.html ライプニッツの四則演算計算機
 パスカルが設計した計算機は、基本的に加算機で補数を活用して減算を行うことができた。しかし、
ライプニッツはパリを訪れる以前から、加減乗除の四則演 算をこなす計算機の設計が可能だと考えていた。
 ライプニッツがパリに来た頃、パスカルの計算機に対数の円盤を組み合わせて乗算を行う計算機も存在した。
ドイツのウィルヘルム・シッカルト (Wilhelm Schickard)は1623年に、ネーピアの計算棒を活用して
乗除算ができる計算機を設計していた。シッカルトの計算機のことは広く知られていなかっ たが、
ライプニッツは1673年2月1日に英国の王立協会で計算機の試作機を披露した時、英国のサミュエル・
モーランドの計算機のことを教えられた。ライ プニッツはその直後にモーランドと面会したところ、
その計算機はネーピアの計算棒を応用していた。
 ライプニッツは、クランクを回して乗除算を純粋に遂行する計算機の仕組みを検討していた。乗算は
加算の繰り返しであり、除算は引き算の繰り返しなので、 ひとつのクランクの回転方向を変えれば、
どちらの計算にも対応できる。平方根の開平も除算で仕組みで行うことができる。計算結果をだすまでに、
場合によっ ては数百回クランクを回すことになるかもしれないが、ともかくクランクを回し続ければ計算は終わる。
 ライプニッツはこれを実現するために、円筒形のシリンダの外壁に1から9まで段差がついた金属の細い
角棒を付着させた歯車を考案した。
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚
階差ドラムの仕組み ステップ・ドラム図 http://www.hpmuseum.org/mechwork.htm#stepdrum

ライプニッツは1693年に、当初意図していた計算機を完成させたが、その後も8桁の数字を
乗算して16桁で答えを表示で きる計算機の改良に、生涯をかけて取り組んだ。しかし、職人に恵まれることなく、
満足がいく計算機を仕上げることはできなかった。
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚 http://www.sut.ac.jp/info/setubi/museum/kannai/index.html
 商業的に成功した最初の計算機…アリスモメーター(Arithmometer 1820)
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚

37考える名無しさん2019/02/09(土) 09:43:24.060
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9866/labo32.html
 ドイツ人哲学者・自然学者 G.W. ライプニッツは、17世紀の近代科学の形成期の中で
育まれていた諸地球論についての広範な知識を有し、自らの経験的データとをもって
地球論史上の記念碑的な著作『プロトガイア』(Protogaea)を執筆する。専門家に
よると、この著作はおそらく1691年頃に執筆されたと見られているが、その公式な
出版は1749年まで待たなければならない。

『ライプツィヒ学報』に寄せられたG.W.ライプニッツの『プロトガイア』予告文 平井浩訳
 
  ハルツの山々と海の間に位置する地域の自然資源に関する調査が、この考察の
きっかけを与えた。著者は、一般に考えられている以上の変化を地球が受けてきたと
評価している。彼は、モーゼの記述において光と闇が分離されたとされるとき に 、
地球を構成する物質の大部分が炎に飲み込まれたという考えを提出している。

…焼かれた地表を洗いながら、海を出現させ、その
固定塩分を与えた。そういう理由でもってモーゼは、霊感下に、光と闇の分離を最初に
記したのである、つまり火という能動的な原理と他の受動的な原理を。

また、著者は、最も高くそびえていた山をも凌駕
していた海が、ひび割れや大きく開いた裂け目から地中の深淵に入っていったとも考え
ている。その後、大部分の地表は固い大地へと変化したのである。著者は、これら全て
の事象を [ノアの] 大洪水のみに帰すべきでないと考えている。

しかしながら、事が火と水の作用を区別することとなると慎重に
ならざるを得ないだろう。なぜなら、自然は、その目的を達するためには時として
「乾」を「湿」として用いることがあるからである。溶解や昇華の状態を経て冷却を
受けた物体は、液化や凝集を受けた後に凝結する物のように、実際のところ幾何学的
な形態を取ることができるからである。
ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚   

『結合法論』(邦訳著作集1などに抄訳所収)扉に採用された四大元素及び4性質を説明した図
>ライプニッツ (Gottfried Wilhelm Leibniz) 1 	YouTube動画>2本 ->画像>40枚 >>10

38考える名無しさん2019/02/20(水) 13:09:51.440
life of leibniz
ダウンロード&関連動画>>


35:32

ライプニッツと垂直軸型風車
ライプニッツは鉱山における排水システムの動力源として、垂直軸型風車(工作舎の『ライプニッツ術』
p238では羽根の向きをとって「水平型」と呼んでいる)の使用を考えていたという。
上の動画23:30~で紹介されているのは通常の風車だが…
水車では冬に川が凍って動かなくなるため、その代替案だった。

実際にはライプニッツ以前にも事例があり、中国では実用化されていたそうだが、ライプニッツが
垂直軸風車の実用性を科学的にいち早く見抜いていたことは特筆すべきだ。
普通の風車は、風向きによって向きを変える必要があるし、台風などでは運転を止める必要がある。

以下は、
垂直軸型風車の事例。
ダウンロード&関連動画>>


39考える名無しさん2019/02/28(木) 19:18:49.800
ライプニッツの数理哲学 単行本 2019/2/28
稲岡大志 (著)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4812218039
一七世紀のドイツで哲学・数学・科学など幅広い分野で活躍したライプニッツ。
その業績は法典改革、モナド論、微積分法、微積分記号の考案、論理計算の創始など多岐にわたる。
本書は、彼の幾何学研究に焦点を当て、ライプニッツ哲学の新しい解釈と現代的意義を提示する。
<目次>
序章 哲学と数学の交差点に立つライプニッツ
第1部 幾何学的記号法の数理哲学
第1章 ライプニッツにおけるユークリッド幾何学の基礎
第2章 幾何学的記号法における対象の導入
第3章 幾何学的記号法とはどのような幾何学か?
第4章 無限小解析から幾何学的記号法へ
第5章 幾何学の哲学としての幾何学的記号法
第2部 空間とモナドロジー
第6章 実体の位置と空間の構成
~空間論と実体論はどのような関係を持つか?
第7章 モナドロジー前史
~ライプニッツはなぜモナドという概念を必要としたのか?
第8章 モナドロジーとはどのような哲学なのか?
~世界の存在論的構造の探究としてのモナドロジー
終 章 哲学と数学の交差点の先へ

単行本: 272ページ
出版社: 昭和堂 (2019/2/28)

40考える名無しさん2019/03/22(金) 15:23:45.94O
前期ウィトゲンシュタインについて
語りえぬものについては沈黙しなければならない
語りうるものとは形而下だ、語りえないものとは形而上だ、世界は事実の総体だ、此岸だ、形而上とは神や倫理や美学などだ、彼岸だ
何故形而下と形而上で分割するのか
〜であるから〜すべきは導けないから、事実からはべきは導けないから
事実からはこうしたら事実としてこれができる、得する、儲かるとかは導ける
事実を探究すれば事実からは何がどうなるかはわかる
しかし、その中でどれを選ぶべきかは出てこない
事実からは事実を導けても目的は選べない
神とか倫理とか美とかは目的に入るもので事実からは導けない

何もウィトゲンシュタインは目的に関わらない朴念仁になれとか冷血漢になれとは言っていない
機械になれ自然科学的事実だけを追求しろとも言っていない→そう誤解したのが論理実証主義
ただ目的は正当化されえない、示されるだけだ
事実からもっともらしく目的を導くな嘘をつくな
それは行動で示せるだけだ
それがウィトゲンシュタインの言いたいことだ
ラッセルが記述理論で世界の全てを記述し分析哲学が世界を支配しようとした時に
それに支配されない魂の領分があることを証明し魂を確保するための戦い
それがウィトゲンシュタインのやったこと
語りえることとは事実=三人称客観
三人称客観のたくさんの事実の中から何故自分にとっては損で得にならなくともこれを選ぶべきか
一人称の倫理決断は説明できない
こうすることは得だ、ああすることは損だ、いくらでも事実については語れるが
それと人間が選ぶこと、本当に決断することは別だ
それがウィトゲンシュタインが三人称客観を語りえるものとして完全に語り尽くせる哲学を構築しながら目指したもの

41考える名無しさん2019/03/22(金) 15:39:38.93O
ウィトゲンシュタインについて
では三人称客観で語れる事実とは何か
事実とは何か
それは反対の事実が存在するもの、存在が許されるもの
検証できるもの、反証できるもの
事実ならああである、こうではない
別な物を突きつけて比較して否定や肯定ができる
ああであるべき、ねばならない
これは事実ではなく反証できない
ただやられるべき示されるべきもの
神がいるなら無限の存在や永遠があるならこれもこの世のものと比較して否定も検証もできない
美も美があることは事実からは検証も反証もできるものではない
比較の対象じゃないから美であり倫理なのだ
そういう三人称で検証できない孤独な決断による領域はただ示されねばならない
語ることは意味がない
無意味だ

神や倫理や美や魂は語ることは無意味だ
ただ行われ示されねばならない

ウィトゲンシュタインは三人称で事実は事実として反証や検証可能な領域を確定するとともに
そのことによって魂や一人称の領域を、客観に関係ない、
これはこうしなければならないそういう領域を確保するためにウィトゲンシュタイン哲学はあった

42考える名無しさん2019/03/22(金) 15:40:38.58O
これが赤いとかこれはこの物を描いている、絵具の塗りかたはどうなっている
絵画についていくらでも客観的な事実は積み重ねられるが
美しい
そういうものは検証も反証もできない
ましてや倫理的なものなど
語れない
ただ示せる行うべきだけ語れないことには沈黙しなければならないとは
明確に以上のこととして把握すべきだ
神秘化も蒙昧化もせずに
語れることとは事実かそうでないか比較検証反証できるもの
倫理や美についても当為やねばならないについても人間別段日常で普通に語っているとは思うが
ウィトゲンシュタインはそれは事実ではない
検証できない
禁欲しろ理論で正当化するな
ただ示すだけ行うだけだ理論で正当化して語るなと言った
カントの批判哲学などもあれは人間の理性批判であり
理性の思い上がった越権行為を食い止め限界確定するためであり
方向性は一緒だ
理性の限界確認がカントなら事実の限界確認がウィトゲンシュタイン
理性批判がカントなら事実批判がウィトゲンシュタインであり
事実の検証や批判を越えた倫理や美については沈黙しろ
ただ示せ行えがウィトゲンシュタインである
論理実証主義者達がショーペンハウアーなどの形而上学者を
論理的に検証できないことを語る無知蒙昧と馬鹿にしたのに
弁護し怒り出したとか論理実証主義に敵対したとか言われながらも
論考の立場を離れた哲学的文法や哲学的考察などの中期においても検証主義を手放さず
事実批判とそのことによる倫理の領域のアンタッチャブルな確保の姿勢は変わらなかったから
その点は恐らく死の時まで

43考える名無しさん2019/03/22(金) 19:35:15.01O
カントと明白な対応関係があることはわかるがもう1つ忘れてはいけない哲学者がある
ライプニッツ、モナドロジーとは何か
ライプニッツは微分積分の発見者の一人である

円も楕円も放物線も見た目は全く違うが無限の微分積分の操作の中では連続してほぼ同じものとして区別がなくなる
全てを記号論理学化して全てを数学化してトポロジー化して連続の変形として関数化する
記号論理学の祖とトポロジーの祖、ラッセルの記述理論やウィトゲンシュタインの論考も分析哲学全般もライプニッツ抜きにはありえない
しかし、そのライプニッツはモナドロジーの哲学者であり弁神論や最善世界の提唱者であり予定調和の首唱者でもある
何でか

記号論理学や記述理論の先駆者でありアレクサンドロスは様々な記述の束に還元できると語ったライプニッツが
神や予定調和を持ち出したのは彼がスコラ的偏見に捕らわれたからか?
デカルトの機械的世界像やスピノザの無神論的世界像が既にあるのにあれほど先進的前衛的哲学者は
自身の過激さに耐えられずに古い独断のまどろみに引きこもったのか
全てを物体に物にあるいは事実に還元してその組立に唯物論にできなかったのか
不可弁別者同一の原理を言うのか
物の法則に捕らわれた世界と精神は予定調和で一致するのか
唯物論的世界と目的論的世界は世界を様々な視点から写し出して違って見えても世界は同一であるのか

44考える名無しさん2019/03/22(金) 19:36:37.96O
ここにウィトゲンシュタインとライプニッツの明確な対応関係が見いだされる
ウィトゲンシュタインは三人称客観で世界を把握できる論理哲学の世界を突き詰めることでそこに収まらない一人称を導入した
永井均や入不二基義がウィトゲンシュタインから私の哲学を見いだしたように
そこには一人称の問題があるがそれはあくまで三人称客観の限界、三人称客観を確定した先に見いだされるもの
物や事実をいくら集めても私が私であることは出てこない
山内志郎は中世哲学を論じて有名だたが何故かライプニッツの本を出した
私が私であることは何故か
意識の超難問

ライプニッツもまた三人称を突き詰める客観を突き詰める

しかし、アレクサンドロスが王であること
一般の物を突き詰めても他に王はいる
アリストテレスは哲学者だが哲学者は他にもいる
私が私であることは何故か
神はアレクサンドロスやアリストテレスの概念を一気に与えアリストテレスやアレクサンドロスでないものを排除できる
予定調和やモナドや最善世界は可能世界の中からどの可能性が存在が許されるか
共可能性は何か
意識の超難問を解決されるために神が要請されるのであり逆じゃない

ウィトゲンシュタインは三人称客観の外に私や倫理や美をうっちゃって保護した
ライプニッツはあらゆる可能世界の中からクリプキやパトナムのような指示の因果説は取らず
全ての系列を一人一人確定する神と予定調和とモナドで答える
三人称客観を越えた一人称の問題の解決
それがウィトゲンシュタインの語り得ぬものとは違うライプニッツのモナドロジーの解決

45考える名無しさん2019/03/22(金) 19:37:11.09O
クリプキやパトナムがラッセルの記述理論に噛みついて私が私であることは三人称の一般記述の積み上げではできないと批判したことは有名
モナドは世界の全てと繋がり全てを写し世界の多様な事物の中で何故私は私であり他者ではないか
神がありとあらゆる可能世界からそれぞれの全てのモナドか共存できる世界を創造したから
私のモナドもあなたのモナドもそのモナドに何が含まれているか系列の全てが確定して全てのモナドが確定する
それが予定調和

私が私であるのは神が予定調和として全てを確定して創造したから
その私が私であることが確定した中で最善を尽くして最大値を目指す微積分トポロジーの世界が
ライプニッツのモナドロジー

46考える名無しさん2019/03/22(金) 23:38:33.94O
もう一度整理すると
ライプニッツは物のモナドが集まって私を構成する唯物論は採らない
体と心は別だがそれは一致する
それが予定調和
物の世界は物の世界の法則性を持つが心の世界は心の世界で目的を持って動きその動きは一致する
心身は予定調和で一致する
しかし、心は物と同一でないから様々な可能性がありうる
何故別な私でなくて私は私であるのか
それは様々なモナドがあってしかしそのモナドは神が創造した時に全ての系列が与えられ
かつそのモナドはアレクサンドロス大王なら王でありマケドニア生まれでフィリッポスの子供でありダレイオスを倒しインダス川まで行き…
同時にやらないことも全て確定していて他のモナドと全て調整されて共可能性として存在する
私が私であることは予定調和と全てのモナドとの共可能性として
やることもやらないことも確定した最善世界として与えられる

三人称の限界確定して事実以外の語り得ぬことの領域を確定して
私が私であることを三人称を越えるものとして確保したウィトゲンシュタインとは違い

ライプニッツは私が私であることは神がモナドの共可能性と予定調和として限界を限定して確保される

どちらも三人称客観を分析哲学的手法で限界確定して一人称や倫理を確定確保する
そういう戦略

47考える名無しさん2019/03/22(金) 23:39:10.33O
ウィトゲンシュタインは単なる検証三人称主義者と勘違いされるしライプニッツも単なる記述理論の三人称主義者と思われるが裏口で一人称を確保する
それが彼らの哲学が目指したものだが伝わらない
ねじれているから
ウィトゲンシュタインはラッセルや論理実証主義者も嫌いだが永井均みたいなのにも石を投げるだろう
永井みたいなのは厚顔無恥でできない
ウィトゲンシュタインが求めるのは三人称の限界極めた上でうっすらと一人称が見えてくる
三人称客観で世界を突き詰め語りうるものを語りきった果てに辛うじて見えてくる私が私であること
ツンデレだから
ライプニッツもラッセルや論理実証主義者は嫌いだがクリプキみたいなのも抹殺するだろうし
ツンデレ
物だけの三人称客観の唯物論機械論は取らず心の一人称主観主義だけの唯心論も取らない
それらはライプニッツのとる道ではない
神が三人称と一人称をギリギリに一致させる
私が私であることはその限界ギリギリの奇跡の中にしかいない
予定調和と最善世界で許されるギリギリの意識の超難問
私が私であること
繰り返すがツンデレ

48考える名無しさん2019/03/23(土) 01:01:38.91O
ライプニッツの理論でラッセルなんかの三人称客観の記述理論に置き換えられるところは誰も不満はない
驚異的な先駆者として絶賛される
しかし、それならモナドじゃなくて物が集まって私ができるの唯物論や自然主義でもいいのに
モナドや予定調和や最善世界を持ち込むのは何故か
しかし、それは指示の因果説が問題になるように
他でもあり得たこの私が何故この私であるのかの意識の超難問を解決できない
プラトンの弟子だった
アレクサンドロス大王の師匠だった人物は歴史が伝え間違えただけでアリストテレスではなかったかもしれない
三人称客観では一人称のこの事実性を扱えない
唯物論や一般性の三人称客観では私が私である一人称事実性を語れない
モナドの私の心と私の体が一致する根拠は何か

ライプニッツはラッセルやクリプキを先回りして批判する
私が私であるのは他のモナドとの関係の中で全ての可能性と全ての不可能性が最善世界で予定調和で確定しているからだと
これなら不備は論理的にない
ライプニッツは三人称客観の限界を確定して一人称を確定するために
神と予定調和と最善世界を論理的に要求する
それはライプニッツの護教論でも守旧的立場でも何でもない
前衛的な最先端思想が要請したもの

そんな意識の超難問なんかはゴミに捨てれば良かったのに
道具だてが凄くとも最先端でも間違いは間違い
方向性が間違って戦略がおかしければ戦術がどんなに正しくても取り返しがつかない
私は私である必要はなかった
シンプルでこれで良い

ゴミはネーゲルや永井みたいな頭の悪い馬鹿な犬に投げ与えれば良かった
意識の超難問みたいな擬似問題に捕らわれたところがライプニッツの限界馬鹿なところ

49考える名無しさん2019/04/01(月) 13:07:44.390
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4003361695
モナドロジー 他二篇 (岩波文庫 青) 文庫 2019/4/17
ライプニッツ (著), 谷川 多佳子 (翻訳), 岡部 英男 (翻訳)
「モナドには窓がない」という言葉で知られる単純な実体モナド。その定義に始まり、
モナドが織りなす表象、予定調和の原理、神の存在と最善な可能世界の創造、物体の
有機的構造、神と精神の関係まで、広範な領域を扱うライプニッツの代表作。
「理性に基づく自然と恩寵の原理」ほか、関連する論文と書簡などを併収。新訳。
文庫: 256ページ
出版社: 岩波書店 (2019/4/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4003361695

50考える名無しさん2019/04/14(日) 00:24:31.02O
ウィトゲンシュタイン
世界とは事実の総体である
ここで言う事実とは真偽を判定できる命題ということ
富士山は日本一高い山である
これは物理的現象に還元して一般に検証できる万人が確認できる
富士山は日本一美しい山だ
これは検証できない
ある人が富士山を日本一美しいと思っているとか私はそう思っているとは真偽が問える
事実だ
しかし富士山自体が美しいかどうかとは関係ない
富士山は日本一美しい山である
これは世界の中の事実として確認する手段がない
ただ示されるだけ
語り得ない

美と同じようにヒュームやカントのいうとおり事実からは「ねばならない」はでてこない
検証できないから
事実を見てもねばならないは人により違う
倫理、美、神
これは検証できない世界内部の事実ではない
ウィトゲンシュタインは三人称客観の分析哲学へ道を開いたと評価されるがウィトゲンシュタイン自身の哲学的意図は三人称の限界を確定することで一人称を確保することだったのは明白

分析哲学の主流は論理実証主義にしろクワインなどの自然主義にしろ三人称絶対で固有名をめぐる指示の因果説やクオリアとか時々三人称に一人称は還元されないぞで騒ぎになる
マルクスガブリエルの「世界はなぜ存在しないのか」講演(邦訳:神話・狂気・哄笑に収録)
ウィトゲンシュタインを引きながら世界は物ではない物に還元されないぞ
物が出会う地平だ、だから世界は物のように存在しない→世界は存在しない
物だけしか扱わない三人称客観しか扱わない英米分析哲学はじめ自然主義はおかしい
言っていることはそういうことでウィトゲンシュタインのこだわった美は事実ではないに何も答えてはいない
唯物論の自然主義とカント以来の観念論の批判哲学一人称主義を俺は越えているとのマウント
カントに対するヘーゲル以来、三人称と一人称を俺は超越するの何度目かわからない新たなバージョン
また上書きされて消えていくだけ
それがポスト・ポスト構造主義や新しい唯物論

51考える名無しさん2019/04/14(日) 00:25:19.79O
三人称で万人に検証できる物理的事実しか事実としないのがおかしいわけで
そこから弾き飛ばされる美や倫理や超越も込みで理論を作れなければならない
それらは物理的に検証できる物ではないが人の心を揺り動かす
それは影響するのだから排除していいわけがないし、
ウィトゲンシュタインみたいに示されるだけだと切り離し隔離すればいいものではない
カント式一人称哲学もウィトゲンシュタインと同じ一人称隔離して三人称の問題を解決していない
ウィトゲンシュタインの神秘化の先祖にすぎない一人称温存することは三人称温存の裏返し
だから問題は紛糾する

万人の一般性じゃないものも含めない限り客観信仰を捨てない限り哲学は完成しない
それは自然主義の哲学主流派全否定だし、一人称の観念論全否定でもあるし
鵺的なポスト・ポスト構造主義とかも抹殺しないといけないが

52考える名無しさん2019/04/14(日) 00:33:44.65O
ライプニッツ哲学もこれらの問題と連動しているし
それがわからなければ意味不明
何でモナドに窓がないか
唯物論ではいけないか機械論じゃ駄目か
まともに説明できる奴はいるか?
意識の超難問
何で目的因と物理的因果が連動するのか
予定調和なのか
それぞれ語りえるものの自然の因果関係機械論的説明と
ねばならないの語り得ないものの調和と別々な物の一致の問題
それが予定調和
それらの関係を理解しないなら一歩も前進しない

53考える名無しさん2019/06/15(土) 03:30:50.510
あなたはどこで勉強されたのですか

54考える名無しさん2019/06/27(木) 07:28:31.350
『弁神論』はさすがに長くて通読しようと思わないんですが
著作の多いライプニッツのことだから、そのエッセンス(特に最善説)をまとめた短い論考を残しているんじゃないかと推測してるんですが
そこのところ、どうなんでしょうか?
詳しい人、教えてください


lud20190705045102
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