人が死にゆくとき、その脳内では何が起きているのか? その謎を解き明かすヒントがまたひとつ得られた。新たな研究によると、我々が死ぬとき、脳波には二度の「暗闇の波」が現れるのだという。さらには脳波が停止した後でも蘇生する可能性も示されたというのだ。ウェブメディア「Bigthink」ほか、複数のメディアが報じている。
心臓が止まり血流が滞ると、脳もその活動を停止してしまう。だが、2月15日付で専門誌「Annals of Neurology」に掲載された論文によると、心停止後の約3分間ほど、脳はその活動を停止してエネルギーを保存し、血流の回復を待つようなのだ。
ドイツ・ベルリンの大学病院シャリテーの神経医学者イェンス・ドライア(Jens P. Dreier)氏らはベルリンと米国シンシナティで、親族らの許可を得た上で9人の患者の死にゆく脳を観察した。患者らは皆事故や心臓発作で重度の脳障害を負って治療不可能な状態であり、脳の状態をモニターするために電極を埋め込まれていた。
画像は「Bigthink」より引用
生きている人の脳のニューロンはイオンで満たされており、シグナルを発するための電気的な不均衡が維持されている。そのエネルギーは血液から供給されているのだが、心停止により血流が止まると、脳細胞では脱分極という現象が起き、活動を静止して残存している酸素や化学的エネルギーを保持しようとするという。これが一つ目の「暗闇の波(wave of darkness)」だ。
脳に血流が回復しない場合、やがて細胞は残りのエネルギーを使い果たしてしまい、脳はゆっくりと活動を停止していく。これが二度目の「暗闇の波」であり、脳は不可逆な損傷を負ってやがて脳死状態へと至る。
一般に、心停止状態が3?5分続くと、助かっても脳に重い障害が残る可能性が高くなると言われている。また、脳波がいったん平坦化したら、それは非可逆的なものであると考えられてきた。だがドライア氏によると、心停止後、第二の「暗闇の波」が起こる直前までの間にある脳は血流の再開を待っている状態といえ、血液循環が再開すれば回復する可能性があるという。
現在、一部の国では心停止後5分で臓器提供の手術を開始できるとしている。だが、今回の研究は心停止後5分では神経細胞はまだ完全に停止しておらず、回復する可能性すら示唆している。
生と死の間では何が起こっているのか? 最近の研究により、死とは照明のスイッチのような分かりやすいオン/オフではなく、コンピュータのシャットダウンのような段階的なものだとわかってきた。脳細胞は心停止後もしばらくの間生き続け、意識も“死後”数時間、外からはわからない状態で存続し続けるという。心停止から回復した人がしばしば経験する臨死体験も、「死のプロセス」の一環ではないかと考える人々もいる。
医療の発達は生と死の間を引き延ばしているといわれ、その狭間で何が起きているのかを知ることはますます重要になっている。死に向かう脳内で何が起きているか? その秘密が解明される日はまだまだ遠い。
以下ソース
http://tocana.jp/2018/03/post_16185_entry.html
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画像は「Bigthink」より引用
生きている人の脳のニューロンはイオンで満たされており、シグナルを発するための電気的な不均衡が維持されている。そのエネルギーは血液から供給されているのだが、心停止により血流が止まると、脳細胞では脱分極という現象が起き、活動を静止して残存している酸素や化学的エネルギーを保持しようとするという。これが一つ目の「暗闇の波(wave of darkness)」だ。
脳に血流が回復しない場合、やがて細胞は残りのエネルギーを使い果たしてしまい、脳はゆっくりと活動を停止していく。これが二度目の「暗闇の波」であり、脳は不可逆な損傷を負ってやがて脳死状態へと至る。
一般に、心停止状態が3?5分続くと、助かっても脳に重い障害が残る可能性が高くなると言われている。また、脳波がいったん平坦化したら、それは非可逆的なものであると考えられてきた。だがドライア氏によると、心停止後、第二の「暗闇の波」が起こる直前までの間にある脳は血流の再開を待っている状態といえ、血液循環が再開すれば回復する可能性があるという。
現在、一部の国では心停止後5分で臓器提供の手術を開始できるとしている。だが、今回の研究は心停止後5分では神経細胞はまだ完全に停止しておらず、回復する可能性すら示唆している。
生と死の間では何が起こっているのか? 最近の研究により、死とは照明のスイッチのような分かりやすいオン/オフではなく、コンピュータのシャットダウンのような段階的なものだとわかってきた。脳細胞は心停止後もしばらくの間生き続け、意識も“死後”数時間、外からはわからない状態で存続し続けるという。心停止から回復した人がしばしば経験する臨死体験も、「死のプロセス」の一環ではないかと考える人々もいる。
医療の発達は生と死の間を引き延ばしているといわれ、その狭間で何が起きているのかを知ることはますます重要になっている。死に向かう脳内で何が起きているか? その秘密が解明される日はまだまだ遠い。
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