「お見合いは初めて」という新会員から、「お見合いって、だいたいどのくらいの時間をすればいいんですか?」と聞かれることがあります。最初のお見合いは、1時間程度が通例です。
ライターをしながら、仲人としても現場に関わる筆者が、目の当たりにした婚活事情をさまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、「お見合いにおけるNGな話題」について、一緒に考えていきましょう。
お見合いは1時間程度ですので、まずは自己紹介を兼ねて、趣味や仕事の話をします。そのときに会話を成功させるポイントを、いくつかあげてみますね。
■相手に対して質問攻めにせずに、会話のキャッチボールをするように心がける(一問一答形式の会話は、NGです)。
■目を見て話す(「今日の方は、まったく視線を合わせようとしませんでした」というのは、お断りの理由のなかでも意外と多いのです)。
■相手がしてきた話には、興味深くうなずいて共感する(相手を心地よくさせるには共感が大事! です)。
■笑顔を絶やさない(スマイルは0円。どんどん笑いましょう)。
これらを心がけるだけで、お見合いの通過率は、グンとよくなります。
気をつけていただきたいのは、仕事の話になったとき。専門分野の話をとうとうとされても、聞いている側は退屈。わからないことを語られてもちっとも面白くない。それどころかドン引きしてしまうこともあります。
先日、こんなことがありました。
お見合いを終えた由美さん(仮名、29歳)から、「今日の方は、お見送りでお願いします」と連絡がきたのです。その日のお相手は、大学の研究室に勤めている34歳の健治さん(仮名)。身長が178センチあり、スラッとした理系イケメンでした。
「最初にお会いしたときに、“わぁ、ステキな人”って思ったんですが、お仕事の話になったら、気持ちが悪くなってしまいました」
健治さんは、医薬品開発の研究室で働いていました。
「仕事で、『動物実験をしている。大量にうさぎが研究室に運ばれてきて血を抜くのだけれど、それには抜き方がある』って言うんですね。そこから細かい説明が始まりました。
私、小学生のころ、家でうさぎを飼っていたことがあったんですよ。寿命や病気で死ぬのではなくて、実験のために殺されるうさぎもいるんだと思ったら、なんだか胸が痛くなってしまった。それに、血の抜き方の話があまりにもリアルで聞くにたえませんでした」
動物実験は、医薬品を開発するためには当たり前に行われていること。それを仕事にしている健治さんにしてみたら、なんの違和感もない日常的な話だったのでしょう。しかし、企業のOLさんで、オフィスの中でのパソコン作業が主な仕事の由美さんにしてみたら、動物実験の話は耳をふさぎたくなる残酷な非日常。
お見合いで初めてあったお相手と、1時間の会話には不適切な内容ですね。
また、別の会員の佳恵さん(仮名、35歳)は、眼科医の誠一さん(仮名、39歳)と、お見合いをしました。
「お医者さんって、いろいろな患者さんがいるから大変ですよね」と佳恵さんがふると、こんなことをおっしゃったそうです。
「若い人よりも、年配の患者のほうが大変ですね。年をとると人間、頑固になるでしょう? 医者の言うことを聞かなくなる。いま担当しているおばあさんなんだけれど、左目が腐っているんですよ。目玉を取り出しちゃったほうがいいのに、頑として言うことを聞かない。もう中はグチャグチャなのに」
佳恵さんは、ケーキセットで頼んだモンブランの上に乗っていたマロングラッセを食べようとしているときでした。
「なんかフォークに刺したマロングラッセが、取り出した目玉に思えてしまって。食べる気持ちがうせてしまいました」
続く
以下ソース
https://www.jprime.jp/articles/-/16474
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お見合いは1時間程度ですので、まずは自己紹介を兼ねて、趣味や仕事の話をします。そのときに会話を成功させるポイントを、いくつかあげてみますね。
■相手に対して質問攻めにせずに、会話のキャッチボールをするように心がける(一問一答形式の会話は、NGです)。
■目を見て話す(「今日の方は、まったく視線を合わせようとしませんでした」というのは、お断りの理由のなかでも意外と多いのです)。
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先日、こんなことがありました。
お見合いを終えた由美さん(仮名、29歳)から、「今日の方は、お見送りでお願いします」と連絡がきたのです。その日のお相手は、大学の研究室に勤めている34歳の健治さん(仮名)。身長が178センチあり、スラッとした理系イケメンでした。
「最初にお会いしたときに、“わぁ、ステキな人”って思ったんですが、お仕事の話になったら、気持ちが悪くなってしまいました」
健治さんは、医薬品開発の研究室で働いていました。
「仕事で、『動物実験をしている。大量にうさぎが研究室に運ばれてきて血を抜くのだけれど、それには抜き方がある』って言うんですね。そこから細かい説明が始まりました。
私、小学生のころ、家でうさぎを飼っていたことがあったんですよ。寿命や病気で死ぬのではなくて、実験のために殺されるうさぎもいるんだと思ったら、なんだか胸が痛くなってしまった。それに、血の抜き方の話があまりにもリアルで聞くにたえませんでした」
動物実験は、医薬品を開発するためには当たり前に行われていること。それを仕事にしている健治さんにしてみたら、なんの違和感もない日常的な話だったのでしょう。しかし、企業のOLさんで、オフィスの中でのパソコン作業が主な仕事の由美さんにしてみたら、動物実験の話は耳をふさぎたくなる残酷な非日常。
お見合いで初めてあったお相手と、1時間の会話には不適切な内容ですね。
また、別の会員の佳恵さん(仮名、35歳)は、眼科医の誠一さん(仮名、39歳)と、お見合いをしました。
「お医者さんって、いろいろな患者さんがいるから大変ですよね」と佳恵さんがふると、こんなことをおっしゃったそうです。
「若い人よりも、年配の患者のほうが大変ですね。年をとると人間、頑固になるでしょう? 医者の言うことを聞かなくなる。いま担当しているおばあさんなんだけれど、左目が腐っているんですよ。目玉を取り出しちゃったほうがいいのに、頑として言うことを聞かない。もう中はグチャグチャなのに」
佳恵さんは、ケーキセットで頼んだモンブランの上に乗っていたマロングラッセを食べようとしているときでした。
「なんかフォークに刺したマロングラッセが、取り出した目玉に思えてしまって。食べる気持ちがうせてしまいました」
続く
以下ソース
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