男性の陰のう(タマ袋)に納まっている精巣(睾丸)は通常、左右1個ずつあります。そこで素朴な質問です。なぜ、精巣は2つあるのでしょうか。精巣は、子孫を残すための大事な精子を作る器官です。片方が外傷などで機能不全になっても、もう片方で補えるからという考えができます。
しかし、発生学的には男性の体は「ヒトの基本形」である女性から分化したものです。だから精巣は2つあるのです。どういうことかといえば、お母さんのお腹で発生した胎児のときは、男の子の精巣と女の子の卵巣は両方とも「生殖腺」と呼ばれる同じものなのです。
それがY染色体から性分化を誘導する遺伝子が発現すると男の子に変化します。妊娠2カ月ごろから生殖腺は精巣へと成長しながら男性ホルモンを作ります。そして妊娠9カ月ごろまでに腹部にある精巣はソケイ部(足の付け根)を通って、陰のう内に下降してくるのです。女の子の場合は、卵巣へと成長して腹部の中で動きません。ですから性器も、女性の大陰唇が閉じたものが陰のうとなり、小陰唇が縫い合わされてペニスとなり、クリトリスが亀頭となるのです。このように女性のお腹の中にある2つの卵巣に相当するのが、男性にぶら下がっている2つの精巣というわけです。
ところが、通常2つあるはずの精巣が、片側もしくは両側ともない状態で生まれてくる新生児がいます。これを「停留精巣」といって、精巣の下降が不十分で途中で止まっているのです。生後6カ月までは自然に精巣が下りてくる場合がありますが、1歳を過ぎると自然下降は期待できません。放置するとがん化しやすかったり、精巣につながる精管や血管がねじれる精索捻転(せいさくねんてん)になりやすいといわれ、2歳までに手術することが勧められています。
また、精巣があったりなかったりする場合があります。これは緊張や刺激で精巣が高い位置に引っ込んで、お風呂に入ったときやリラックスした状態では陰のうの位置に戻る「移動性精巣」です。この場合には治療の必要はありません。
性機能が活発な20〜50代に起こりやすいのは「片側にタマが2つある」という症状です。これは精巣で作られた精子を一時的に保存する精巣上体(副睾丸)の管が虚弱になり、袋状に膨らむ「精液瘤(りゅう)」です。陰のうの腫れや痛みがなければ、治療の必要はありません。ただし、精巣がんの可能性もあるので、受診して鑑別してもらうことが大切です。
お風呂に入ったとき、たまには精巣が何個あるか確認してみましょう。
(プライベートケアクリニック東京・尾上泰彦院長)
以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275130
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それがY染色体から性分化を誘導する遺伝子が発現すると男の子に変化します。妊娠2カ月ごろから生殖腺は精巣へと成長しながら男性ホルモンを作ります。そして妊娠9カ月ごろまでに腹部にある精巣はソケイ部(足の付け根)を通って、陰のう内に下降してくるのです。女の子の場合は、卵巣へと成長して腹部の中で動きません。ですから性器も、女性の大陰唇が閉じたものが陰のうとなり、小陰唇が縫い合わされてペニスとなり、クリトリスが亀頭となるのです。このように女性のお腹の中にある2つの卵巣に相当するのが、男性にぶら下がっている2つの精巣というわけです。
ところが、通常2つあるはずの精巣が、片側もしくは両側ともない状態で生まれてくる新生児がいます。これを「停留精巣」といって、精巣の下降が不十分で途中で止まっているのです。生後6カ月までは自然に精巣が下りてくる場合がありますが、1歳を過ぎると自然下降は期待できません。放置するとがん化しやすかったり、精巣につながる精管や血管がねじれる精索捻転(せいさくねんてん)になりやすいといわれ、2歳までに手術することが勧められています。
また、精巣があったりなかったりする場合があります。これは緊張や刺激で精巣が高い位置に引っ込んで、お風呂に入ったときやリラックスした状態では陰のうの位置に戻る「移動性精巣」です。この場合には治療の必要はありません。
性機能が活発な20〜50代に起こりやすいのは「片側にタマが2つある」という症状です。これは精巣で作られた精子を一時的に保存する精巣上体(副睾丸)の管が虚弱になり、袋状に膨らむ「精液瘤(りゅう)」です。陰のうの腫れや痛みがなければ、治療の必要はありません。ただし、精巣がんの可能性もあるので、受診して鑑別してもらうことが大切です。
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