研修会の冒頭、安倍氏の生前の映像が流され、出席者が黙祷。挨拶に立った塩谷立(しおのや・りゅう)会長代理は「我々は安倍会長が取り組んだ政策課題、遺志をしっかり継いで結果を出していくことが大きな目的だ。そのためにも協力、結束をしていただきたい」と、安倍元首相の主要政策を引き継ぎ、結束して推進していくことを確認した。
一方で安倍派には、旧統一教会(世和平和統一家庭連合)との関係が確認された議員も多い。塩谷氏は挨拶で「我々が標的にされるような状況の中で、皆さん、結束を乱すことなく耐え忍んでいただいている」と指摘。「何が問題なのか、反社会的とはどういうことか議論し、明らかにして、そういったことに対しては(関係を)断絶しなければならない」と強調した。
「安倍派は、塩谷氏のほか、萩生田光一政調会長、下村博文会長代理、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長を中心に運営し、9月27日の安倍元首相の国葬まで、現在の集団指導体制を維持する方針です。
安倍氏は生前、派内の首相候補として、下村氏、萩生田氏、西村康稔経済産業相、松野博一官房長官の4人の名を挙げていましたが、頭ひとつ抜きん出た人物はいない。そのうえ萩生田氏は、旧統一教会との関係の濃さが指摘され、下村氏も、文部科学相だったときに申請された教団の名称変更問題が、尾を引いています。
自民党内最大派閥のため、『ポスト岸田候補』ともなる新会長選びで主導権争いが激化すれば、分裂は避けられないとの見方もあります。いまは動くに動けない状態で、波風を立てないよう、時間が経つのを待たざるをえないのが現状でしょう」(政治部記者)
だが、「待ち」の姿勢には批判的な見方も多い。
実業家のひろゆき氏は、19日に自身のTwitterで、塩谷氏がおこなったあいさつの内容を報じた記事を引用したうえで《統一教会問題を解決する気はなく、耐え忍ぶという被害者モードになっている自民党》とバッサリと切り捨てた。
ネット上でも、塩谷氏の「われわれが標的にされるような状況」との発言に、批判的な声が多く上がった。
《旧統一教会と故人との関係で自派閥が標的にされている旨の被害者意識があるなら、さっさと後継者を選任して派閥名を変更すればいい》
《われわれが標的にされがちな状況の中で、とかなり気にされているようだが、標的になっている議員の方々が、はっきり関係を断つ声明文を出し、より深い関係を持った人は、一度議員を離れ次の選挙で出直す姿勢を出せば、安倍派もすっきりすると思うが?》
《まるで被害者づらですが、あなた方のボスがしてきたこと、あなた方のボスが調査されないこと、あなた方のボスをわざわざ税金で弔おうとしてることに何も感じないのでしょうか?》
《皆さんはひょっとして自分たちは「いじめ」にでも遭われているようなお気持ちでいらっしゃるんですか?そもそも身から出た錆でしょう?》
安倍元首相の国葬が終われば、10月には臨時国会が控えている。「耐え忍ぶ」だけで逃げ切れるほど、永田町は甘くない。
以下ソース
https://smart-flash.jp/sociopolitics/201818/1
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