http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010996121000.html
千葉の女児殺害 保護者会の元会長を殺人罪などで起訴
ことし3月、千葉県松戸市の小学生の女の子が殺害された事件で、逮捕された保護者会の元会長について、千葉地方検察庁は、女の子をわいせつ目的で連れ去ったうえ殺害し、遺体を遺棄したなどとして、起訴しました。
起訴されたのは、千葉県松戸市に住む不動産賃貸業で、小学校の保護者会の会長だった澁谷恭正被告(46)です。
起訴状によりますと、澁谷被告はことし3月、松戸市の小学3年生でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)を軽乗用車でわいせつ目的で連れ去ったうえ、首を絞めて殺害し、我孫子市の排水路脇に遺体を遺棄したなどとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われています。
これまでの調べで、澁谷被告の軽乗用車と見られる車が、女の子の自宅近くや遺体の発見現場、それに衣服などが見つかった茨城県坂東市の河川敷の周辺で防犯カメラなどに写っていたということです。
検察は、女の子が行方不明になった3月24日のうちに殺害され、遺体が遺棄されたと判断したとしています。
これまでの調べに対し、澁谷被告は黙秘を続けているということです。
父親「今もつらい気持ちで厳罰を求めたい」
澁谷被告が起訴されたことについて、殺害された女の子の父親が取材に応じ、「今もつらい気持ちで厳罰を求めたい」と心境を語りました。
父親のレェ・アイン・ハオさんは26日、千葉県松戸市の自宅で取材に応じ、「事件から2か月がたちましたが、朝起きたときや夜眠るとき、
それに子どもたちの登下校の時間には、『娘がなぜここにいないんだ』と、今もつらい気持ちが続いています」と今の心境を語りました。
そのうえで、澁谷被告について、「絶対に許すことができない。真実を話してほしいです。裁判では厳罰を求めたいです」と話しました。
また、「『女の子』と伝えられると、誰が事件に巻き込まれたのか、どのような事件だったのかわからなくなってしまいます。事件の真実を明らかにするためにも、娘のことは実名で伝えてほしいです」と求めました。
また、松戸市の本郷谷健次市長は「あの痛ましい事件から2か月が過ぎましたが、子どもたちや保護者、地域の皆様方の不安は残ったままであり、1日も早く全容が解明されることを願っています」とコメントを出しました。