女性差別表現に厳しい非難=トランプ米大統領、TV司会者攻撃
【ワシントン時事】トランプ米大統領は29日、自身に批判的な放送をしたMSNBCテレビの司会者を女性差別的な表現を使ってツイッターで攻撃した。
トランプ氏のメディア攻撃は珍しくないが、今回はライアン下院議長ら身内の共和党からも「適切ではない」と厳しい非難の声が上がっており、尾を引く可能性もある。
矛先は朝の番組の司会者、ミカ・ブレジンスキー氏とジョー・スカーボロー氏に向けられた。
トランプ氏は「知能指数(IQ)の低い正気じゃないミカ」や「錯乱したジョー」とののしった。さらに、女性のブレジンスキー氏については「(美容整形の)しわ取り(の傷口)からひどく血を流していた」と根拠なく書き込んだ。
ライアン議長は記者会見で「議論の雰囲気や礼節を良くしようとしているのに、明らかに助けにはならない」と批判。共和党の女性上院議員コリンズ氏は
「こんなことはやめて、敬意と礼儀を示さなければならない」と注文した。グラム同党上院議員も「米政治の間違った面を象徴している」と非難した。
サンダース大統領副報道官は29日の記者会見で「大統領はこの番組のメンバーから容赦なく個人的に攻撃されてきた」と主張。
「(大統領は)攻撃されれば反撃すると非常にはっきり示している」と述べた。トランプ氏は大統領選でも厳しい質問をしたテレビ討論会の女性司会者に関する発言など女性蔑視の姿勢が物議を醸してきた。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017063000317&g=use