真面目な人と思っていた夫が夜な夜なアダルトサイトを見ていたら……。男性である筆者には、妻のショックは容易に想像できない。
「教えて!goo」に「夫がアダルトサイトを見ていました」という相談を寄せた30代後半の女性は「夫は二重人格なのではないか」とまで疑っている。専門家に話を聞いてみた。
■男性としてもむしろ非常に健全
真面目な人がいやらしいことに興味を持つのは、果たして二重人格なのだろうか。
「真面目な人でも性欲を感じたり、性的なことに興味を持つのは決しておかしなことではありません。むしろ男性としては非常に健全なことだと言えます」
明るく回答してくれたのは、ゆうメンタルクリニック総院長で精神科医のゆうきゆう先生だ。いまこの記事を読んでいる多くの男性ユーザーと同じように、
いい年していまだに性的なことに興味が尽きない筆者だが、病気ではなかったことが分かって安心した。では、どのような症状を二重人格というのだろうか。
■病気としての二重人格「解離性同一性障害」とは
「病気としての二重人格というのは”解離性同一性障害”と言われ、複数の人格が存在することを指します」とゆうき先生。
「自分とは違う人格」が出てきて何かを話したり行動し、多くの場合はそのときの記憶がないので「記憶のない時間がある」「他人から覚えのない行動を指摘される」「気づくとまったく別の場所にいた」といったことが増えてくるそうだ。
身近な人が病気としての二重人格だった場合、周囲で気づけることはあるのだろうか。
ゆうき先生は「服の好みや食事の好み、表情や話し方も変わるため、解離性同一性障害であれば『性的嗜好の変化』もあると思います」とし、相談者には
「奥様との夫婦生活ではそういった傾向が見られないのでしょうし、このケースだとご主人本人がネットサーフィンをしてウロウロしていただけのように感じますね」とアドバイスを送る。
ふだん真面目な人だと思われがちな人ほど、ひとりになったときにガス抜きが必要かもしれないし、性的なことに関心を持つのも自然なこと。
あなたのパートナーがこっそりアダルトサイトをのぞいていたとしても、どうか目くじらを立てないほしい、と健全な男性のひとりとして切に願うばかりだ。
●専門家プロフィール:ゆうきゆう
精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック総院長。
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