一方で、麻生氏は高齢者が貯蓄するのではなく、
「積極的に消費する仕組みを考えなくてはいけない」と訴えた。
東京都内の百貨店のシニア戦略を例に出し、「高齢者をメーンターゲットにして、
店を明るくし、各フロアに多く椅子を配置する。デパ地下には入れ歯でも噛めるステーキを置いておく。
売り場の場所が変わると、高齢者は戸惑うので金のかかる店舗改装はしない。
店頭の担当者が、お客さんの名前を呼び、なじみになってもらうなど、毎日でも来てもらえる努力をして、
売り上げを増やしている」と詳しく説明。「とにかく個人消費拡大にシニア消費が重要」と念押しした上で、
「高齢者の消費拡大には、高齢者向けの出会い系サイトなんていうのはどうだろうか」とぶち上げた。
高齢者同士が新たに交流することで、新たな消費が生まれることを期待しての提案とみられるが、
会場内は沈黙。さすがに現職大臣の「出会い系サイト活用」発言はすべらざるを得なかったが、
硬軟織り交ぜた麻生節の全開に経営トップらは麻生氏の健在ぶりを再確認したようだ。(経済本部 平尾孝)
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170817/soc1708170024-n1.html