問題の動画の一幕
2列になって向かい合ったスーツ姿の男たちの間を歩く、ひとりの長髪の若い女性。
しかも彼女は、サングラスと靴以外、何も身に着けていない。つまりは、ほぼ全裸の状態である。興奮した男たちは、彼女に拍手や歓声を送る。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)のワンシーンを彷彿とさせるこの映像は、ポーランドの首都ワルシャワにある証券会社のオフィスで撮影されたものだ。
「デイリー・メール」によると、これはセールスマンらの士気を高める目的で、彼らの上司が企画したパフォーマンスだという。
同映画では、ディカプリオ扮する証券会社社長が、ストリップダンサーを雇って男性社員たちを鼓舞するが、この映像の中の裸の女性は、同社で営業担当として働く従業員だという。
上司から提示された報酬と引き換えに服を脱ぎ去ったということだ。
彼女は“ランウェイ”を往復すると、すぐさま服を着て仕事に戻ったという。
ネット上では、「これぞセクシズムの骨頂」と、彼女に裸になることを要請した上司や、同社の社風を批判する声がある一方、「金のためなら、なんでもする女だ」と女性の行動を非難する向きもある。
ちなみに世界経済フォーラムが発表しているジェンダーギャップ指数(2016)では、ポーランドは38位と、日本の111位に比べれば、はるかに男女平等ということになっている。
しかし一方では、同国国会議員が「女性は知性で劣るので、報酬を少なくするべき」と発言するなど、女性蔑視も根強い。また、EUは同国の法律に男女差別が残っているとして、改善を求めている。
映像を確認すると、足早な歩調や、周囲に中指を立ててみせる様子からは、少なくとも彼女は乗り気ではないように見える。
また、この映像がネット上で拡散した後、この女性は同社を辞職したという情報もあり、彼女にとって「脱ぎ損」となってしまったことは間違いないだろう。
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http://www.cyzo.com/2017/11/%E3%80%90%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%80%91%E5%A3%AB%E6%B0%97%E5%90%91%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%80%80%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E8%A8%BC%E5%88%B8_entry.html