2012年に神奈川県逗子市で起きたストーカー殺人事件で、元交際相手に殺害された三好梨絵さん＝当時（33）＝の住所を加害者側に漏らし、プライバシーを侵害したとして、
三好さんの夫（47）が市に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、横浜地裁横須賀支部であった。
前沢功裁判長は110万円の支払いを命じた。
原告側は、三好さんが個人情報の閲覧制限をかけていたにもかかわらず、市職員が情報を元調査会社経営の男＝偽計業務妨害罪などで有罪＝に教えたと指摘。
「プライバシー権が著しく侵害され、精神的苦痛を受けた」と主張した。
市側は、漏えいの事実と違法行為の責任を認める一方、「（請求額は）個人情報漏えいの賠償としては高額」として、賠償額を争っていた。
訴状などによると、逗子市納税課の職員は12年11月、三好さんの夫に成り済まして電話をかけてきた元調査会社経営の男に三好さんの住所を伝達。
この情報が探偵業者を通じて元交際相手の男に伝わり、三好さんは自宅で男に刺殺された。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000047-jij-soci
