ロンドン(CNN) 英トーマス・クック航空の便に搭乗した女性乗客が、「不適切な」服装を理由に同機から降ろされそうになったと訴えている。同航空は、乗務員の対応に問題があったとしてこの女性に謝罪したことを明らかにした。
エミリー・オコナーさん(21)は今月2日、英バーミンガム発カナリヤ諸島行きのトーマス・クック便に搭乗した。
ところが客室乗務員から、オコナーさんの服装が「不快感を与える」ととがめられたという。
オコナーさんは肩が露出した丈の短いトップスと、ハイウェストのパンツという服装だった。
「トーマス・クック航空から、私が『不快感を与える』『不適切な』服装をしているので、上着を着なければ降りてもらうと言われた」
「客室乗務員4人が私を取り囲んで私の手荷物を取り出し、同機から降ろそうとした」。オコナーさんはツイッターにそう書き込んだ。
近くにいた乗客に、自分の服装が不快感を与えるかどうか尋ねたが、返事はなかったという。
結局オコナーさんは、同じ便に搭乗していたいとこから手渡されたジャケットを羽織った。
この時の客室乗務員の対応について、「機内放送を通じて状況を説明し、動揺したままの私を放置した」と不満をぶつけている。
トーマス・クック航空はオコナーさんに謝罪する一方で、「当社には適切な服装についてのポリシーがあり、男女や年齢の差別なく平等に適用している。
乗務員はこのポリシーを守るという困難な仕事を担っており、それが常にうまくいくとは限らない」と言い添えた。
同航空の服装規定では、「不適切な服装(不快感を与える言葉やイメージを含む)は、着替えができない限り、許容しない」と定めている。
https://www.cnn.co.jp/business/35134193.html