日本アニメーション振興会(SPJA)のダラス・ミッドオー氏が今月2日、米ロサンゼルス「Anime Expo 2019」で催されたパネルイベントに登壇。
いまアメリカでは日本漫画が大きく成長していることを明かした。
ミッドオー氏によれば
・日本のコンテンツに触れる機会が増え、またそれらに興味関心を持つ外国人が増えたことで、漫画やアニメはいま激変の時にある
・ミッドオー氏がこの業界に就いた当時は、日本の権利者は日本以外のマーケットに興味を示さなかった。
海外ライセンスがあげる収益は全体の5?15%ほどで、彼らにとっては「ソファに眠る小銭」感覚だったのだ
・海外スタジオのアニメ放送権の獲得はこれまで日本での地上波放送一週間前に決まっていた。
しかし2019年に状況が一転する。今や権利獲得は1?6ヶ月前が当たり前になったのだ。これにより我々は十分な吹替やローカライズ、マーケティングが可能になった
・アメリカ国内においてグラフィックノベル(アメコミや漫画、絵本など)の売上は出版総売上の2?5%ほどだが、そのうち日本の漫画が占める割合は25%だ。
『Dog Boy』などの児童向けコミックを除けば、アメリカで売れるグラフィックノベルの50%を漫画が占めている
・事実、アメリカでは2018年に漫画の売上が急成長を遂げていた。収益は前年度比プラス7.24%を達成。一方でアメコミは同時期にマイナス1%となっていた
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