元女囚が考える「更生」――北欧の刑務所やピンク色のムショは効果ある?
https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzowoman_249533/
■「北風と太陽」は正しい?
日本のムショもだいぶきれいになってきましたが、快適な刑務所で有名なのは、やっぱり北欧ですね。
北欧では死刑はなく、服役囚の人権もちゃんと守られているそうです。
ネットには、清潔なトイレやジムなどを備えた快適なムショがいろいろ紹介されています。
「こんな豪華な刑務所を、税金を使って造るとはけしからん」的な話もよく聞きますが、皆さんはどう思われますか?
こういう快適なムショを造る理由は、「罪を犯すような人は、差別や貧困など悲惨な環境で育った」→「こんな人に厳しくするのは逆効果」→「人間らしい生活を送れれば、更生も早い」との考えやそうです。
これって、子どもの頃に絵本で読んだイソップの「北風と太陽」のお話ですよね。
北風と太陽が旅人のコートを脱がせようとするアレです。
北風が強い風を吹きつけたら、旅人はコートをぎゅっとつかんで飛ばされないようにしたため、脱がすことはできなかったけど、太陽がぽかぽかと光を当てたら、すぐに脱いだんですね。
厳しくされたら余計にガンコになりますが、懲役も温かく見守れば優しい人になるそうで、実際に北欧では、日本やアメリカと比べて再犯率もかなり低いそうです。
日本のムショは、まだまだ「太陽的なところ」は少ない気がしますね。
更生のための教育ではなくて「罰を与える」感がアリアリです。
それに、何かにつけて「あなたたちは税金で生活しているのだから」と言われ、真夏でも毎日はお風呂に入れません。
お菓子も簡単には食べられないんです。
こんな窮屈な生活では、罪を悔い改めることなんてムリです。