国立国際医療研究センター・大曲貴夫国際感染症センター長の話
東京都の感染者数の増え方はほぼ想定内で、さらに増えると考えられる。
感染経路が不明の患者も増えているが、現段階では評価が難しい。
感染経路が不明な患者の増加は、一般的に感染が急拡大しているサインだ。
ただ、保健所が患者の行動歴などを把握するには時間も手間もかかる。
感染経路が不明の患者の中には、感染者数が増えたことによって調査が追いついていなかったり、
症状が重く聞き取りができなかったりする人も隠れているだろう。
最終的に保健所の調査によって感染経路が判明するケースも多数ある。
十分な調査が実施された後にも感染経路が追えない場合は、
クラスター(感染者集団)を見落とし、見えない感染がさらに広がる可能性がある。
公衆衛生上の対策を打ちづらくなるため、注意が必要だ。
https://mainichi.jp/articles/20200405/k00/00m/040/076000c