全国で地震連発「昭和の南海地震直前に酷似」と専門家が警告
5/31(日) 6:31
「4月末から茨城県や千葉県で何度も起きている地震は、南海トラフ地震と首都直下型地震が同時に発生する『スーパー南海地震』の予兆です」
そう警鐘を鳴らすのは、災害史や災害リスクマネージメントを専門とする、立命館大学の高橋学特任教授(65)だ。
4月26日に、茨城県南部で震度4の地震が観測され、5月6日には、千葉県西部でも震度4を記録。
さらに岐阜県の飛騨地方でも、震度2〜4の群発地震が発生している。
「かつて、それぞれが1000人以上の死者を出した『四大地震』と呼ばれる地震がありました。最初は、1943年に発生した鳥取地震。
続いて、1944年の東南海地震、1945年の三河地震、1946年の南海地震です。
これらの地震は、太平洋北西部のフィリピン海プレートが南から北に圧力をかけた結果、ユーラシアプレートが圧縮されて起きた地震です。
そして現在、日本の岩盤は、1946年の南海地震直前に酷似した状況にあるんです」
それは、2016年に起きた熊本地震から始まっているという。
「熊本地震と、同年の鳥取県中部地震、2017年の韓国・浦項地震、2018年の大阪府北部地震。
これらすべてが、昭和の四大地震と同じく、フィリピン海プレートの圧力により発生した地震です。
南海地震は、鳥取地震から3年後に発生しました。2020年は、熊本地震・鳥取地震から4年後です。
いつ “令和の南海地震” が起きても、おかしくない状況なんです」
茨城県や千葉県で発生している地震もまた、フィリピン海プレートの北上圧力の高まりを示しているという。
「ユーラシアプレートの上にある西日本とは違い、茨城や千葉は、北米プレートの上にあります。
しかし、東京湾入口の相模トラフから、フィリピン海プレートが北米プレートの下に潜り込んでいるのです。
なので、直近の地震も、フィリピン海プレートの北上しようとする圧力を受けて、発生しているものなんです」
高橋教授によれば、西日本の太平洋沖で発生する “令和の南海地震” のみならず、首都直下型の地震も同時に起こる可能性があるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11117e463b4c88e692f1895fcca0bc4e0a264f90