三菱自動車工業(東京都港区)の男性社員(当時47歳)が2019年に自殺したのは、長時間労働による精神疾患が原因だったとして、三田労働基準監督署が労災認定した。遺族らが17日、記者会見して明らかにした。発症前1カ月の残業は「過労死ライン」の100時間を超える139時間に上ったとしている。
代理人の秋山直人弁護士によると、男性は1993年に入社し、車の開発に携わってきた。18年に未経験の軽自動車の商品企画を担当し、共同開発した日産自動車との業務調整や販売準備で多忙が続いた末、19年2月に社員寮の自室で命を絶った。労基署は直前に精神疾患を発症し、過労自殺だったと認めた。認定は5月28日付。
https://mainichi.jp/articles/20200617/k00/00m/040/211000c