「BCGは新型コロナによる死亡率の軽減に寄与している可能性がある」と最新研究
米バージニア工科大学のルイス・エスコバル准教授は、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の協力のもと、世界各国の新型コロナウイルス感染症の死亡症例を収集し、年齢分布や人口規模、人口密度、所得、教育や医療へのアクセスなどの要素を考慮したうえで、BCGワクチンの接種と新型コロナウイルス感染症の死亡率との関係を分析した。
2020年7月9日に「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」で発表された予備調査では、「BCGワクチンは新型コロナウイルス感染症による死亡率の軽減に寄与している可能性がある」とし、「BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症に作用するメカニズムを解明する必要があるとともに、新型コロナウイルス感染症の重症化防止へのBCGワクチンの有効性についても検証すべきだ」と説いている。
印ジャワハルラール・ネルー大学らの国際研究チームも、同様の研究結果を明らかにしている。
2020年7月14日(火)18時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/bcg-2.php