あと1、2分遅ければ… 増水の用水路転落の男児、大学生が救助
https://mainichi.jp/articles/20210730/k00/00m/040/084000c
大雨で増水した用水路に流された男児(6)を救出したとして、岡山県警岡山中央署は環太平洋大学(岡山市東区)ソフトボール部の河原亜優さん(19)と三木果南実さん(18)に感謝状を贈呈した。
7日夕、同市中区の公園でキャッチボールをしていた2人は子どもの叫び声に気づき、近くの用水路内をうつぶせの状態で流れる男児を発見。引き上げ、水を吐き出させた。近くのコンビニ店員が119番し、男児は救急搬送された。一時は意識がもうろうとしていたが、翌8日に退院した。
同署によると、男児は自転車で遊んでいて、誤って用水路に転落し、約60メートル流されたとみられる。搬送先の病院の医師によると「1、2分遅ければ生きていなかった」という危険な状態だった。
河原さんは「怖いという以上に助けたいという気持ちがあった」、三木さんも「とっさに体が動いた。表彰してもらい、実感がわいた」と話した。同署の宮本保署長は「迅速、的確な対応で非常に感謝している」と2人をたたえ、「卒業後はぜひ県警の警察官に」と「スカウト」していた。