政府は12日、安倍内閣の看板政策を担当した「1億総活躍推進室」など内閣官房の四つの部署を同日付で廃止したと発表した。岸田内閣は「新しい資本主義実現会議」など新たな会議を相次いで設置しており、事務局である分室の統廃合に着手した。
他に廃止したのは、「働き方改革実現」「統計改革」「人生100年時代構想」の各推進室。松野官房長官は記者会見で「基本的な方針の策定から期間が経過し、業務に一定の区切りがついた」と説明した。
感染症対策でも、新型インフルエンザ等対策室、国際感染症対策調整室、新型コロナウイルス感染症対策推進室の三つを「新型コロナウイルス等感染症対策推進室」に統合した。
松野氏は「岸田内閣の政策を推進していく」と強調し、「今後も組織のスリム化を図る観点から不断の見直しを行う」と語った。