
ロシアのウクライナ侵攻、そして約80年前の第2次世界大戦。
二つの戦争に翻弄(ほんろう)された日本人男性が19日、ウクライナから戦火を逃れ、帰国した。
降籏英捷(ふりはたひでかつ)さん(78)。
1歳で日本統治下の南樺太(現ロシア・サハリン)で終戦を迎え、ソ連の占領後は帰国できず、20代のころからウクライナで生活してきた。
孫やひ孫とともにポーランドに避難し、ようやく故国の土を踏んだ。
19日午後5時過ぎ、成田空港の到着ロビーに英捷さんたちが現れた。
出迎えた妹で五女の畠山レイ子さん(70)=北海道旭川市=が大きく手を広げ、ロシア語で「とてもうれしい」と言いながら英捷さんを強く抱きしめた。
そして、兄で長男の信捷さん(80)=北海道稚内市=が英捷さんと抱き合った。
英捷さんは「日本に到着でき、兄や妹に出迎えてもらえた」とロシア語で語った。
さらに「ロシア軍は理由もなくウクライナを攻撃し、市民が犠牲になっている。そして、ロシア側にも犠牲者が出ている」と訴えた。
帰国の手助けをした日本サハリン協会やレイ子さんによると、英捷さんが暮らしていたのは、首都キエフの西約130キロにあるジトーミル。
ウクライナ出身のポーランド人の妻と一人息子に先立たれ、一人暮らしだった。
ロシアの侵攻後、英捷さんの自宅近くも攻撃を受け、3月5日、急いで孫息子の妻(27)とひ孫(2)と車でポーランドへ向かった。
途中で孫娘(18)と合流したが、車の故障や、食料と飲み水の不足に悩まされた。
国境付近では避難する人々の車で大渋滞が発生。
一家がポーランドにたどり着いたのは8日だったという。
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