ロシア傘下のウクライナ教会離反 侵攻に反発、関係断絶
キリスト教東方正教会でロシア正教会の傘下にあったウクライナの教会が27日、ロシアのウクライナ侵攻に反発し、関係断絶を発表した。プーチン大統領に近いとされるロシア正教会トップのキリル総主教の立場には「同意できない」と主張。声明で「戦争は神の教えに反する」と強調し、ロシアとウクライナの双方に停戦交渉の継続を訴えた。
ウクライナの正教会は1990年以降、ロシアからの独立派やロシア正教会傘下の教会などに分裂。2014年からのロシアとウクライナの対立を背景に、東方正教会の最高権威とされるコンスタンチノープル総主教庁は19年、独立派を承認していたが、今回はロシア正教会傘下の教会が決別を宣言した。(時事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2808J0Y2A520C2000000/