
通常、赤ちゃんは妊娠40週前後で生まれてきます。
一方で、早産では何らかの理由で、おなかの中で十分に発育する前に生まれてきます。
医療技術の進歩で、超早産と言われる妊娠22週で出産した赤ちゃんも、人工呼吸器などをつけて、発達を促すことで、その後退院し、生育できるようになっています。
国の最新の統計では、おととし1年間に、妊娠23週で生まれた赤ちゃんは298人。22週だと130人いました。
ところが…。妊娠21週だと0人なのです。21週と22週の間には、“命の線引き”とも言える、厳然たるラインがあるのです。
妊娠22週未満の赤ちゃんは、お母さんのおなかの中での発達が不十分で、生まれてきても生きられる見込みがないとされます。医療現場で、超早産の赤ちゃんが育つのに必要な、人工呼吸器をつけるなどの救命措置が基本的に行われず、「流産」として扱われてきました。
「妊娠22週より前の出産には、救命措置をする新生児科の医師は立ち会わない」
「妊娠22週未満で生まれた赤ちゃんは、そのまま見守られて亡くなっていく」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2019/10/story/20191008_story/