https://news.yahoo.co.jp/articles/a08eedf18e72bffdbfd6b51299815f71e9a55282
全身ずぶぬれ、路上に倒れていた女性…行方不明の女性だった 発見したのは反抗期の中2女子、雨にぬれないよう傘を差し声かけ、警官到着まで現場離れず 娘が人命救助に貢献、目を細める母親「優しい心が」
埼玉県の寄居署は23日、道路上で倒れていた女性の人命救助に貢献したとして、寄居町在住で自営業の亀山緑子さん(66)と孫で中学2年生の千葉葵さん(13)に感謝状を贈呈した。同署の杉山勝信署長は「2人の積極的な行動で、大事に至らなかったのはすごいこと」とたたえた。
同署によると、8日午後8時ごろ、雨天の中、町内の町道で、道路上に倒れている90代女性を発見し、同署に通報。警察官が到着するまで現場を離れることなく、全身ずぶぬれ状態だった女性の安全を確保するなどして、人命救助に貢献した。女性にけがはなかったという。
亀山さんと千葉さんは車で現場を通りがかり、千葉さんが「おばあちゃんが倒れている」と女性を発見。亀山さんは車を停車させて、同署に通報した。千葉さんは女性が雨にぬれないよう傘を差したり、汚れていた女性の顔を拭いたりしたほか、「大丈夫ですか」と声かけも実施した。その後、女性の家族から同署に行方不明の届け出があり、女性は家族に引き渡された。
同署で杉山署長から感謝状を受け取った亀山さんは「慌ててしまったけど、おばあちゃんを助けることができ、無事に家族の元に帰れてよかった」と語った。千葉さんも「人を助ける場面がくるとは想像していなかったけど、自分でできることができてよかった」と話した。
杉山署長は「一歩間違えれば危ない状況で、2人の行動がなければ大変なことになっていたかもしれない」と感謝。同行した千葉さんの母親の優子さん(38)は「今は反抗期だけど、優しい心が残っていてよかった」と目を細め、千葉さんの妹の奏(かなで)さん(9)も「いつもけんかをしているから、こんなことができるとは」と驚いていた。