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2016/08/12(金) 17:55:20.11 ID:CAP_USER
【プレスリリース】においを感じる度合いを調節する神経メカニズムを世界で初めて解明! − 「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」誌に論文を発表 − - 日本の研究.com
https://research-er.jp/articles/view/48990
本学 先端医学研究機構 生命システム医科学分野 脳神経システム医科学(坪井昭夫 教授)の研究グループは、においの情報処理を行っている神経細胞が発達する際に、5T4(5ティー4)という膜タンパク質が、においを感じる度合いを調節するのに重要な働きをすることを発見しました。5T4遺伝子の機能が失われると、神経細胞どうしの接続が少なくなることにより、においを感じる度合いが 100 倍も低下し、においの嗅ぎ分けもできなくなることを、マウスを使った実験で突きとめました。今回の研究成果において、もしヒトの 5T4 遺伝子に有害な変異が生じると、神経細胞どうしの接続が減少することにより、においを感じない、嗅ぎ分けられないという障害にいたる可能性が示唆されますので、嗅覚障害などの神経疾患の予防や治療につながると期待されます。
この成果をまとめた論文が、神経科学分野のトップジャーナルの一つである米国科学誌『The Journal of Neuroscience』(2016 年 8 月 3 日号)に掲載されます。
概要
私達の脳の中では、神経細胞(ニューロン)どうしが複雑につながり合って働いています。におい情報を処理する嗅球では介在ニューロンと呼ばれる神経細胞が重要な役割を果たすと考えられています。嗅球介在ニューロンは、におい刺激によって活動が盛んになったものほど、樹状突起の枝分かれを発達させ、より多くの神経細胞と接続することにより、情報の伝達効率を上げています。
今回、坪井教授らの研究グループは、膜タンパク質である 5T4 の機能を失ったマウスの嗅球介在ニューロンでは、樹状突起の枝分かれが減少していて、他の神経細胞との接続が減少していることを、電気生理学的な実験により明らかにしました。また、5T4 の機能を失ったマウスを用いて行動実験を行ったところ、通常のマウスに比べて、においを感じる度合いが 100 倍も低下しており、においを嗅ぎ分ける能力にも異常が生じていることがわかりました。
嗅球介在ニューロンは、マウスのみならずヒトにおいても例外的に大人になっても産生され、新しい神経回路を作り続ける神経細胞です。したがって、今回の研究成果は、嗅覚障害などの神経疾患の予防や治療につながるのみならず、脳卒中などによって神経細胞が死滅した際に、神経細胞を損傷部位に移植することで、神経障害を回復させるという再生医療への応用にもつながると期待されます。
(以下略)
https://research-er.jp/articles/view/48990
本学 先端医学研究機構 生命システム医科学分野 脳神経システム医科学(坪井昭夫 教授)の研究グループは、においの情報処理を行っている神経細胞が発達する際に、5T4(5ティー4)という膜タンパク質が、においを感じる度合いを調節するのに重要な働きをすることを発見しました。5T4遺伝子の機能が失われると、神経細胞どうしの接続が少なくなることにより、においを感じる度合いが 100 倍も低下し、においの嗅ぎ分けもできなくなることを、マウスを使った実験で突きとめました。今回の研究成果において、もしヒトの 5T4 遺伝子に有害な変異が生じると、神経細胞どうしの接続が減少することにより、においを感じない、嗅ぎ分けられないという障害にいたる可能性が示唆されますので、嗅覚障害などの神経疾患の予防や治療につながると期待されます。
この成果をまとめた論文が、神経科学分野のトップジャーナルの一つである米国科学誌『The Journal of Neuroscience』(2016 年 8 月 3 日号)に掲載されます。
概要
私達の脳の中では、神経細胞(ニューロン)どうしが複雑につながり合って働いています。におい情報を処理する嗅球では介在ニューロンと呼ばれる神経細胞が重要な役割を果たすと考えられています。嗅球介在ニューロンは、におい刺激によって活動が盛んになったものほど、樹状突起の枝分かれを発達させ、より多くの神経細胞と接続することにより、情報の伝達効率を上げています。
今回、坪井教授らの研究グループは、膜タンパク質である 5T4 の機能を失ったマウスの嗅球介在ニューロンでは、樹状突起の枝分かれが減少していて、他の神経細胞との接続が減少していることを、電気生理学的な実験により明らかにしました。また、5T4 の機能を失ったマウスを用いて行動実験を行ったところ、通常のマウスに比べて、においを感じる度合いが 100 倍も低下しており、においを嗅ぎ分ける能力にも異常が生じていることがわかりました。
嗅球介在ニューロンは、マウスのみならずヒトにおいても例外的に大人になっても産生され、新しい神経回路を作り続ける神経細胞です。したがって、今回の研究成果は、嗅覚障害などの神経疾患の予防や治療につながるのみならず、脳卒中などによって神経細胞が死滅した際に、神経細胞を損傷部位に移植することで、神経障害を回復させるという再生医療への応用にもつながると期待されます。
(以下略)