【シンガポール=吉村英輝】フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、中国の習近平国家主席と会談した際に、
南シナ海で領有権を主張して天然資源採掘を実施した場合、「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。
ロイター通信などが伝えた。
ドゥテルテ氏は15日、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がテーマの国際会議に合わせ、北京で習氏と会談。
その際、「(南シナ海の係争海域は)私たちのものだと主張し、海底油田の掘削をするだろう」と話したという。
その発言に習氏は、友好的ながら決然として「現在の良好な関係を維持したい。
だが、その問題を強行するならば、戦争になる」と返答したという。
習氏はまた、中国の南シナ海での主権主張を全面否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定について、
現在は応じないが、将来は議論すると約束したという。
ドゥテルテ氏は、ベトナムなどがフィリピンに続いて提訴する事態を警戒しているとの見方を示した。
http://www.sankei.com/world/news/170520/wor1705200012-n1.html
フィリピンのドゥテルテ大統領