23日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。前日比132円23銭(0.62%)安の2万1151円14銭で終えた。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の制裁措置を巡る影響が広がり、電子部品や半導体関連株に業績の先行きを警戒した売りが出た。米携帯子会社の合併を巡る不透明感からソフトバンクグループ(SBG)が大幅安となったことも日経平均を下押しした。
米政権によるファーウェイへの事実上の輸出禁止規制を受けてパナソニックや英半導体設計大手のアーム・ホールディングスが同社との取引を停止すると伝わるなど影響が拡大。スマートフォン向けの需要が落ち込むとの見方から村田製やTDKなど関連株に売りが出た。22日に米半導体株が下落したこともあって東エレクなど半導体関連株の下げも目立ち、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。
日経平均は大引けにかけて下げ渋った。東急や日清粉Gが年初来高値を更新するなど米中摩擦の影響を受けにくい陸運や食料品など内需・ディフェンシブ関連に投資家の資金が集まり、相場全体の支えとなった。
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前日比50.40ポイント(0.37%)安の1万3719.71だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、5.63ポイント(0.36%)安の1540.58で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆853億円、売買高は11億5542万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1258。値上がりは783、変わらずは100だった。
ソニーや太陽誘電、アドテストが安い。安川電やオークマが下落したほか、国際石開帝石など石油関連の下げも目立った。一方、ファストリや花王が上昇。エーザイやアステラスのほか、アサヒやキリンHDが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2019/5/23 15:20
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_T20C19A5000000/