財務省が30日に公表した9月の貿易統計(確報)によると、半導体製造に使うフッ化水素は韓国向け輸出が100キロとなった。前年同月の3283トンからは激減した状態だが、今年8月に比べると若干ながら回復した。日本政府は7月からフッ化水素など半導体材料3品目の輸出管理を厳格化し、個別案件ごとに輸出審査するようにした。
貿易統計は品目ごとにコードが割り振られている。明確にフッ化水素と区分しているものは、8月時点で韓国向け輸出がゼロになっていた。経済産業省は同月も輸出そのものはあったとし、別の品目として計上された可能性もあるという。
韓国側は8月末、日本からのフッ化水素の輸出が管理強化後で初めて許可されたと明らかにしている。
2019/10/30 10:56
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51571220Q9A031C1EAF000/