マスターカードがおなじみのロゴを変えた理由
世界中のお店で見かける、赤とオレンジの円。誰もが一度は目にしたことがあるであろうこのマスターカードのロゴが、20年ぶりに刷新された。
おなじみのロゴを、あえてこのタイミングで変えた理由とは? ロゴを手がけたデザインファーム、ペンタグラムのデザイナーらに訊いた。
あなたのマスターカードはたったいま、期限切れとなった。まだ使うことはできるが、カードの外見がどこかおかしい。
なぜなら、マスターカードは最近、デザインを変更したからだ。
表記はキャメルケースではなく、「Mastercard」(場合によっては「mastercard」)に。ロゴには前のもの同様、赤と黄色の重なり合う円と、
サンセリフ・フォントが使われている。しかし、すべての要素がよりスリムでフラットに、うるさくない見た目になった。
リデザインの理由
「なぜわざわざ?」と思うかもしれない。マスターカードの内部調査では、調査対象者の80パーセント以上が、あの円の絵をマスターカードのブランドだと認識した。
親しみがあり、わかりやすかったのだ。「マスターカードのマークは、世界で最も広範囲に流通し、最も多くの場所で見られるマークのひとつです」と、マイケル・ビエルトは話す。
彼は、デザインファームPentagramのパートナーであるルーク・ヘイマンとともに、マスターカードの新しいブランド展開をデザインした人物だ。
ビエルトとヘイマンは、ベライゾン・コミュニケーションズ、『ニューヨーク・マガジン』、そしてヒラリー・クリントンのアイデンティティデザインなども手がけてきた。
http://wired.jp/2016/07/19/mastercard-changing-logo/