https://mainichi.jp/articles/20201230/k00/00m/040/033000c
毎日新聞2020年12月30日 10時04分(最終更新 12月30日 10時04分)
捨てられたとみられ、市内で保護された子猫。幸い新たな引き取り先が見つかった=茨城県行方市提供
飼い犬、猫の無秩序な繁殖を減らそうと、茨城県行方市が、ふるさと納税型のガバメントクラウドファンディングを始めている。新型コロナウイルス感染の影響で税収減が見込まれる中、予算枠が不足する避妊と去勢手術の補助金費用に充当する。
かつて犬の殺処分数が8年連続で全国ワースト1位を記録していた茨城県では、多くの自治体が犬、猫の避妊と去勢手術支援に取り組んでいる。
行方市も補助金74万円を予算計上しているが毎年、年度末まで3カ月以上を残して使い切ってしまうという。
補助金を受けられなかった飼い主らが手術を断念したために個体が繁殖し、翌年度の申請件数がさらに増えるといった悪循環だ。
しかも2020年は、例年より早い12月初旬に予算枠をオーバーした。コロナ禍の巣ごもりでペット人気が高まり、要望が急増したためとみられている。一方で、捨て犬、捨て猫は増えており、市は初めて広く善意を求めることにした。
「行き場をなくした犬や猫を減らしたい。人とペットとが幸せに共生できる地域を皆で目指したい」と市の担当者は話す。
目標の100万円は既に達成したが、来年2月末まで募って上回った額は新年度予算に積み増しする方針。年明けからはペットの一時預かりなどを担うボランティアも募集する。問い合わせは1月4日から市環境課(0291・35・****)【根本太一】
毎日新聞2020年12月30日 10時04分(最終更新 12月30日 10時04分)
捨てられたとみられ、市内で保護された子猫。幸い新たな引き取り先が見つかった=茨城県行方市提供
飼い犬、猫の無秩序な繁殖を減らそうと、茨城県行方市が、ふるさと納税型のガバメントクラウドファンディングを始めている。新型コロナウイルス感染の影響で税収減が見込まれる中、予算枠が不足する避妊と去勢手術の補助金費用に充当する。
かつて犬の殺処分数が8年連続で全国ワースト1位を記録していた茨城県では、多くの自治体が犬、猫の避妊と去勢手術支援に取り組んでいる。
行方市も補助金74万円を予算計上しているが毎年、年度末まで3カ月以上を残して使い切ってしまうという。
補助金を受けられなかった飼い主らが手術を断念したために個体が繁殖し、翌年度の申請件数がさらに増えるといった悪循環だ。
しかも2020年は、例年より早い12月初旬に予算枠をオーバーした。コロナ禍の巣ごもりでペット人気が高まり、要望が急増したためとみられている。一方で、捨て犬、捨て猫は増えており、市は初めて広く善意を求めることにした。
「行き場をなくした犬や猫を減らしたい。人とペットとが幸せに共生できる地域を皆で目指したい」と市の担当者は話す。
目標の100万円は既に達成したが、来年2月末まで募って上回った額は新年度予算に積み増しする方針。年明けからはペットの一時預かりなどを担うボランティアも募集する。問い合わせは1月4日から市環境課(0291・35・****)【根本太一】