こっちのスレはたとえ閑散としても、一向に構いません。
静かにやっていきましょう。
James Cook: A Life From Beginning to End by Hourly History
キャプテン・クックの伝記。Amazon に無料で出ていたので読んでみた。全46ページ。
オーストラリアを発見し、南極圏を初めて航行し、ハワイ諸島を発見したた人。
農家の息子とした生まれたクック。当時の階級社会にあって、やがてイギリス海軍の
エリートとしての評価を得ることができたのは、彼の勤勉さと合理的な考え方によるもの。
当時、ビタミンCの欠乏による壊血病が問題になっていたけど、クックの最初の航海では、
死者が一人も出なかった。でも、原因を突き止めるまでには、
まだいろいろ紆余曲折があったようです。
Philip K. Dick の Do Androids Dream of Electric Sheep? の冒頭には、
キャプテン・クックが1777年にトンガ国王へ贈ったカメが、200歳ほどで
きのう死んだというニュースが冒頭に記されている
あっちのスレは特定の人が占領してたり脱線が多くて書きにくいので。
Cathedral by Raymond Carver
Carverは村上春樹の翻訳を通じて知った人も多いと思う。
私は村上春樹が現代文学で特別重要な作家だとは思わないけど、
Carverは読むことがある。
表題作のCathedralの盲人やA Small, Good Thingの電話のような、
何か場違いawkwardなあるいは一見無関係irrelevantな契機で現実が揺さぶられて、
不意に思いがけぬ切り口が露呈する。
別の作品集に収められたWhat We Talk About When We Talk About Loveも、
愛について語りながら何か別のもの(別の愛)について語っているようにも取れて、
Carverの小説作法を示唆しているようでもあり興味深い。
決して愛について何か深遠な思想が語られるわけでもないのに、
それでも愛と名指すしかない何かが生起して共有される。
英語の文学では短編には独自の地位が与えられているので、
短編ならではの味わいが好きな人もどうぞ。
Between Past and Future by Hannah Arendt
The Origins of Totalitarianismの著書としてつとに知られるけど、
実際にはずっと幅広い20世紀の最も重要な思想家の一人。
いくつかのテーマに沿って論じた政治論集だけど、一例として自由の概念に関して、
Arendtの読者にはすでにお馴染みではあるが、
自由freedomが行為actionから切り離されて意思willの属性と見なされて以来自由の政治的本質が失われたとする議論は、
自由を個人的な「政治からの自由」freedom from politicsと見なす近代的な政治理論全般を批判の俎上にのせる。
別の著作On Revolutionでは、
フランス革命に対してアメリカの独立革命を高く評価して、
既存の政体を根こそぎにしたフランス革命をモデルにしている従来の革命の概念を鮮やかに転覆してみせたり、
教科書で習うような手垢のついた政治理論を退屈で時代遅れな骨董品にしてしまう。
過日メディアが有名にした某政治哲学者などを読むくらいならこちらをどうぞ。
ついでながら、ArendtがOn Revolutionでも度々参照しているTocquevilleは、
フランス人でありながら独立直後のアメリカを訪れたわずか2ヶ月の見聞をもとに帰国後著したDemocracy in America(原著はフランス語)が、
その後長くアメリカの政治や民主主義を論じる際の基本文献となるほど傑出した才能で、
近年の民主主義の危機との関係でも名前を聞く機会が増えてきた。
Trump政権ばかりでなく安倍政権の日本でも、
民主主義を再考するヒントを与えてくれるかもしれない。
Sylvie and Bruno by Lewis Carroll
Alice(Wonderland & Through the Looking Glass)に比べてずっと知られていないが、
文法的に間違いだらけのBrunoの会話や有名なMad Gardenerの歌など、
すでにお馴染みのpunやnonsenseに留まらない。
長年書き溜めたlitterature(litter+literature)をもとに、
Victoria朝時代と架空の世界の物語を撚り合わせているが、
ありきたりな入れ子になった枠物語ではなく、
実際のテキストの一部が蝶番のようになって二つの物語が接合される目眩を誘うような作品。
おそらくThe Hunting of the Snarkでさえそこから着想を得た宮部みゆきの同名の作品ほども知られていないので、
Carrollと言えば猫も杓子もAliceというのに飽き足りない人に。
Dubliners by James Joyce
Ulyssesと共にDublinを現代文学の最も重要な都市の一つに押し上げた言わずと知れた古典であり、
抑圧された自民族の言語Irishではなく英語という支配民族の言語で書き、
Kafkaと共に今日的なminor literatureの完全な実践であるJoyceの文学の出発点。
自ら‘a chapter of the moral history of my country’と語った試みは、
英国支配下のIrelandにおける精神的moralな麻痺paralysisの症例研究であり、
そこで我々は伝統的な文学の充実したful-filled意味の営みから遠ざけられている。
そうした意味の手前にある挫折した形象を集めたこの短編集は、
しばしばとらえ難い空虚な印象を与えるかもしれないが、
それはここでは欠陥ではなく長所である。
現代文学の最も重要な源泉としてのminor literatureへの一つの手引きとして。
In Bed with Strangers: Swinging My Way to Self-Discovery
by Casey Donatello
スウィングの世界で活躍している単独女性の自伝。
料理学校を卒業してレストランの厨房に就職。そこの上司と不倫関係になって、
二人でスワッピングの世界に入る。その彼氏と苦い別れのあと、
単独の女性としてこの世界でたくさんの人達と性交。まるで最高のセックスを求めて
冒険の旅に出たような感じです。
潮吹きを実現するコツ、激しいセックスの最中に男のペニスが骨折(?)する事故、
膣に二本のペニスを同時に挿入、、、どんどんエスカレート。
やがて精神的に破綻して、ライフコーチのカウンセリングを受ける。
そして態勢を立て直して再びこの世界に。
彼女は性的な優越性を自負することで、この世界に自分の居場所を見つけたようです。
性的なプライドの獲得とたくさんのセックスフレンド。
でもねぇ、若いうちはいいけど年取ったらどうするの。やはり人間は一対一の
愛着関係が基本ではないかと思いました。
The Big Sleep by Raymond Chandler
古典的なdetective storiesが余りに本当らしさを欠いて不自然contrivedであることを批判したChandlerが、
Philip Marloweを初めて登場させたhard-boiled作品。
知性が遂行する論理的な推理deductionの連鎖よりもplausibleな量的な尺度に従うChandlerのrealismは、
一分のすきもない推理よりもことによると一層難解である。
古典的な探偵が専ら頭脳によって仕事をするのと対照的に、
彼は絶えず車を乗り回し危険を冒して怪しげな場所を渡り歩く。
古典的な探偵小説が無縁であった暗黒街の社会的milieuがここでは決定的な意味を持つ。
Chandlerが古典的な探偵小説は‘has learned nothing and forgotten nothing’と皮肉ったように、
密室の死体のようなConan DoyleやAgatha Christine以来百年一日の探偵小説の仕掛けにうんざりした人に。
ついでながらHoward Hawksによる映画化にはFaulknerが脚本に手を貸し(つまりただの映画ではない)ているが、
おそらく原作以上に難解で、
いつだったか原作を読む前に一度見たきりだがまるでついて行けなかった。
黒沢清(無論ただの映画作家ではない)がまったく同じように語っていたので、
私の理解力が乏しかったわけでもないと思う。
First Love :By Ivan Turgenev (Annotated)
ロシア文学、ツルゲーネフの「初恋」英訳版
16歳の少年が、田舎の別荘で、隣にやってきた年上の魅力的な女性に恋をした。
魅力的な彼女の家には、思いを寄せる男たちが毎日集まって来る。
ライバルは多い。ところが、話は意外な展開になってゆく、、、
ツルゲーネフは農奴解放などの政治的な作品も書いているようですが、
これは純粋な恋愛小説で、本人の実際の体験に基づいて書かれているみたいです。
実は、いま読み終えたばかりなのですが、なぜか涙がポロポロ出てくる。
人生とはなんだろうか、なんていう青臭い思いに浸ってしまう。
桜の園(戯曲)は読んだ。つまんなかった。
初恋を読んだかどうかは覚えていない
>>16
追記
これのキンドル版は同じようなのが非常にたくさんあって、
どれを選んでいいのかわからなくて混乱した。
いくつか、試し読みしてみて、買ったのが ASIN: B084VPXM4G
しかし、これは Annotated と書いてあるにもかかわらずどこにも脚注がなかったし、
英訳したのが誰なのか不明。ただそれなりに読みやすかったので、これを最後まで読んだ。
捜してみれば、他にもっと良いのがあるかもしれない。 最近はペーパーバックでも、
出版社にIndependently publishedと表記されたものは、
タイトルを含む書誌情報まで使い回しで出鱈目な状態だね。
一体どうするつもりなんだろうね?
注釈付きで出所の確かな版が欲しいなら、
伝統的な書籍の出版社で他所で書誌情報が確認できるものから選ぶしかないんじゃない?
>>17
桜の園はチェーホフだよね、一方、ツルゲーネフは1世代(約30年)古い作家
また、チェーホフなら、戯曲よりも短編小説の方が面白いと思う
ツルゲーネフの二葉亭四迷訳「あいびき」は、当時、日本の作家に大きな影響を与えた
国語の授業では、日本語の言文一致体で書かれた最初の小説は二葉亭の「浮雲」だと習うもの
の、現在、私たちが使っている言文一致体の源流は、むしろ二葉亭の訳文の方に近い
このことは青空文庫の「あいびき」と「浮雲」両作の文体を比較しても一目瞭然だし、柄谷行人や
橋本治などによっても指摘されている The Stand by Stephen King
たまたま読み進めるうちに新型肺炎の流行が始まり、
虚構と現実の話題がシンクロして奇妙な現実感の乖離に陥りそうだった。
軍の研究施設から事故で感染が広まり、
これも初期症状がくしゃみや発熱などで風邪と見分けがつかない。
そうしてほとんと無人となった世界を、
ウィルスに免疫があって生き残った人々が彷徨う様子はまた読んでもらうとして、
ここではちょっとした所感を一つ。
Kingを読んでいるとしばしば非常に感心すると同時に、
かなり通俗的な印象を受けることがある。
ある箇所で事態の処理にあたっている人物が唐突にYeatsのapocalypticな詩行を引用するのだが、
その意図があまりにもあからさまでほとんど文学的センスを欠いている。
もちろんその人物は特別な文学的教養のない技術者なのだか、
この文脈におけるYeatsの詩行の選択には一定のauthorialな判断が働いている(と思う)。
Kingの作品は他に例のないidiosyncraticな表現(Kingism)を含めて多くのslangに溢れているが、
一冊の本から辞書にこれだけ用例が採られる存命の作家も少ないので、
現代英語を学びたい人もどうぞ。
>>22
> The Stand by Stephen King
結局、Yeatsの詩句はさほど重要ではなかったかもしれないけど、
一方Bible(‘My name is Legion’, Christ/Abagail in the wilderness, etc.)と
Lord of the Rings(Flagg's quasi-omniscient ‘red Eye’ & the Fellowship led by Stu)への参照はずっと明らか。
こうした先行する作品の模倣や反復は現代文学の顕著な特徴なんだけど、
現代には馴染まないGoodとEvilの戦いのような疑似神学的テーマを支えている今一つの要素はpopular cultureとの融合だと思う。
現代のpopular cultureの想像力がなければ、
ウィルスCaptain Trips(恐らくdrugからの連想)によって人類の大半が死滅し、
最後には核弾頭まで炸裂するこのmelodramaticでkitschな現代のapocalypseは、
案外陳腐なホラー小説に過ぎなかったかもしれない。 Pains and Penalties: (A Craft and Hobby Cozy Mystery)
(Geeks and Things Cozy Mysteries Book 1)
by Sarah Biglow
コージー・ミステリーなんていうジャンルがあるんですね。初めて知りました。
適当な日本語がないのでカタカナ語が使われているみたい。家庭的な推理小説という
感じかな。残酷なシーや暴力的なシーンが無いので安心して読めます。
小さな町の夏至祭で、毎年開かれているお菓子のコンテスト。その常連の参加者の
女性が、お茶を飲んでいる途中で突然倒れて死んでしまった。毒殺か、、、
ということで、会場にいた素人探偵のカリーナが大活躍。
連続シリーズ第一巻目で、全72ページ。Kindle版のみで紙の本はありません。
急に違うタイプの作家の本を読むと、言葉遣いの違いから最初は戸惑ったけれど、
結構面白かったです。
それにしても、推理作家はよくこんな込み入ったストーリーを考えるものですね。
でも、ストーリー展開を優先させるために、登場人物の心理的なリアリティが
多少犠牲になってしまうのは仕方のないことなのかな。
The Alexandria Quartet by Lawrence Durrell
20世紀の最も美しいlove storyの一つ。
これは19世紀的なroman fleuveではなく、
Quartetの最初の三巻は本質的に同じ物語を異なる視点から語り直しており、
それが伝統的な小説のserialな形式(‘the time-saturated novel of the day’)とは異なる、
あらゆる方向に発散するProustianな厚みのある時間を構成している。
Comédie humaineのような作品はいかに広大であろうと、
そこに描かれる世界は益々多くの実体的なcharactersやeventsで占められている。
しかしここでは逆に異なる証言の間の益々大きくなる隙間は埋められず、
最終的な真実はProustの小説のように互いに位置を変えるshifting断片の中に散逸してゆく。
全編を通じてSadeがepigraphとして掲げられているが(第一巻JustineはSadeの作品から取られている)、
この作品はSadeの‘pure rationalism’から考えうる限り遠くにありながら、
同時にhuman passionsの探究を基礎に据えたその精神において共通している。
The Time Traveler's Wife
遺伝疾患のため、意思と無関係にタイムスリップしてしまうヘンリーと、
幼少時から様々な年齢のヘンリーに会い続け、結婚するクレアの愛物語。
各節ごとに、クレアとヘンリーの一人称がくるくると切り替わりながら、
時間が行ったり来たりする。
タイムパラドックスを回避するために、決定論的宇宙観を採用しているので、
物語中で起こるあらゆる事象・事件・事故は絶対に変えられない。
全てを受け入れる、それが愛。
SFとしては出オチだが、まずまず納得のいく展開。
文章は平易で、数ページごとの節で区切られているため、とても読みやすい。
作者の文学・芸術・音楽に対する偏愛を微笑ましいと思うかウザいと思うかで好みが分かれるかも。
俺は10点満点で8点。
ヘンリーの超人的知性体力精神力に女作家の妄想を見る。
優しい男とは、女のアソコをよく舐める男、
強い男とは、自分の死を目前に平然としていられる男、
恰好いい男とは、素っ裸でも紳士道を貫ける男。
タイムスリップ自体は古典的なネタだけど、
昔からあるタイムパトロールなんて正直無理があると思うし、
でも決定論っていうのも案外珍しい気がする。
鏡明の『不確定世界の探偵物語』なんかはまるきり逆の方向に振り切っちゃうけど。
The Wild Palms [If I Forget Thee, Jerusalem] by William Faulkner
初めて知ったのは昔のGodardの映画の中だったのについ機会を逸して、
外出自粛でようやく積ん読してた本に手を付けることができた。
決意のために何ものも顧みない禁じられたforbidden love story(The Wild Palms)と、
妊婦を連れて洪水のもたらしたelementalな運命と格闘する囚人(Old Man)の交わることのない二つの物語が交互に展開するのだが、
いずれも独自のmoral justiceを求めてgrotesqueなまでに想像力を欠いた世間の論理を踏み越えてゆく。
このrespectableでcomplacentな世間を後にしたtragic or anticな運命を貫く原理が、
Godard等を惹き付けたのかもしれない(‘Between grief and nothing I will take grief’)。
どうやらWendersの映画にも登場していたことは失念していたが。
一応言い添えておくと、Faulknerであれば今さらだがとても読み難い。
The Alexandra Quartetも偶然古書店で見つけて自宅で長いこと積ん読してたけど、
やはり(少なくとも私には)読書には適した折というものがあるので、
積ん読して時々チラチラ眺めておくのも悪くないと思う。
Eichmann in Jerusalem by Hannh Arendt
Nazi GermanyのofficialとしてHolocaustに関ったEichmannに対して戦後行われた裁判の記録であり、
有名な‘the Banality of the Evil’という言葉が広く世間に知られるきっかけとなった。
巨大なbureaucracyの‘tiny cog’として命令に従ってHolocaustのmachineryを作動させた一人のofficialの罪を裁くことは、
裁判でEichmann自身が何と(!)Kantの実践理性の道徳律さえ援用しえたことからしても、
現代の悪の形態を論じる場合の様々な理論的陥穽を顕わにする。
Arendtは裁判の過程を通してそうした難点を丁寧に解きほぐしながら、
いかに根源的な悪の主体のようなものが欠如したところから現代史上比類のない犯罪が生み出されたのかを明らかにしてゆく。
現代史やユダヤ人問題を論じる上で不可欠であるばかりか、
現代社会における哲学や倫理のあり方を考えるためにも重要な著作。
余談だが、若くしてArendtはHeideggerの教えを受けており表向きには絶えず師に対して敬意を払ったが、
一昔前にややscandalousに取り沙汰されたように、
Naziとの胡散臭い関係を一度も明確に精算しなかった(しかしその戦後の思想全般への決定的な影響力の深さから考えて)
この(恐らく)20世紀最大の哲学者とArendtの関係はなかなか複雑である。
現代において哲学もまた単なる偉大な思惟Denkenというだけではありえなくなったということでもあろうか。
"Reflections Concerning the Causes of Liberty and Social Oppression" in Oppression and Liberty by Simone Weil (translated from French)
この特異な思想家の伝記的事実はひとまず脇に置いて、
Marxistでありpolitical activistであった若いWeilが、
いかにMarxの思想を糧として当時の状況に対峙したかを知ることができる。
執筆当時(1934年)全体主義の台頭と未曾有の経済的狂乱を前にして、
一方でMarxに残る観念的な残滓(e.g. ‘the historic mission of the proletariat’)を絶えず批判しながらも、
Weilの思考は根本においてMarxに忠実であり徹底して唯物論的である。
全体主義に劣らず人間から自由を奪う社social oppressionを支えるobjective (material) conditionsを分析しながら、
Weilの関心は絶えず社会を動かすblind collectivitiesに翻弄され押し潰される人間の運命に注がれている。
Weilは前年には亡命中のTrotskyを匿い直接意見までしているが、
一見pessimisticな調子に終始して理想を語らず、
徹底して唯物論的に現状を分析する若いWeilの姿が興味深い。
初めて読んだのはこの短い論考だけを収めた原語の小さな本でとても好きな作品だけど、
MarxやHegelを少しも知らないと論旨を掴み難い所があるかも。
Faraway: A Suburban Boy's Story as a Victim of Sex Trafficking
by R. K. Kline 、 Daniel D. Maurer
実話です。神学校時代の友人で今は牧師をしている人から、電子メールで日記が
送られてきた。それは驚くべき内容だった。そこで内容をまとめて回想録として
出版することになった。
早くから自分がゲイであることを自覚していたケビンは、14歳のときに
セックスフレンドから大人とセックスするとお金がもらえると聞いて、その話に乗った。
そして、いつの間にか少年を使ったゲイの売春組織に組み込まれていった。
時代は70年代。ある公園を拠点に売春している他の二人と同じグループに入って
お客の相手。その二人との、まるで家族のような一体感。時々手配師の車に乗せられて
お客の家で売春。お客とのトラブル、警察とのトラブル、事故。
仲間の死をきっかけに売春から足を洗うが、その後不良少年たちから集団レイプ。
親には言えない秘密 --- ゲイであること、売春していたこと。
そして自殺未遂。トラウマを抱えながら、牧師となり、カウンセリングで少しずつ回復。
そして現在に至るまでのこと。
この人の親子関係を考えてみると、良く言えば子供の主体性を尊重して、あまり干渉しない
ということなのだけれど、これが疎外感を形成していたのかもしれない。
ヤクザのように非合法の世界に生きる人達が、仲間との一体感を求める気持ちに似ている。
The Man in the High Castle / Philip K. Dick
WWIIで敗北したアメリカは、西部を日本、東部をナチスドイツに切り取られる。
15年後、科学先進国のドイツと易占に頼る日本は冷戦の真っただ中。
そんな中でベストセラーとなった、連合国勝利の世界を描いた書物をめぐる、
日独米人の群像劇。
倒置省略、名詞節の羅列が多い、独特の文体。
丁寧に読むより勢いで読まないと意味がつかめない。外来語もてんこ盛り。
内容は極めて斬新。日独冷戦世界はともかく、なぜに易占?
その他、小道具にも登場人物にも、謎設定が多い。気が散る。
一読して分からず首をひねり、終章を読み直して…なるほど、天才の作品だね、これは。
謎設定が多いのは、作者自身、サイコロを振りながら書いたからなのではないか?
むしろそうであってこそ傑作に値する。
>>33
この本は翻訳を読んだ。ww2で枢軸国が勝ち、アメリカ大陸をドイツが支配している
という現実とは逆の設定を置いて、骨董屋でバイトをしている女の身の回りを書いた
話をメインの軸にしながら、関係してくる話が派生的に書いている物語ですよね。
ナチスの中にもSSSとかいくつかの組織があって、互いに対立していたのだと
わかった。小説自体はつまらなかったよ Amazonプライムビデオに、高い城の男のアマゾンが作った映画があってプライム会員は
無料で見れる。映画は覚えてないけどつまらなかった
>>35
まあ、泣いたり笑ったり、ハラハラドキドキするような話ではないね。
この小説の面白さは、意外性と論理性、
不完全性定理を知ったときのような知的興奮にあって、
作者の狙いに気づかないと、
考証が甘く、テーマ性が弱く、ヤマ場もない凡作、
それこそ駄作ということになってしまうな。 Dickはかなり読んでるけどその中でも傑作の部類だと思うよ。
確か架空の歴史の中にさらにその歴史を否定する架空の書物が入れ子状に仕込まれて、
Borgesみたいにfictionの方がempirical realityを侵食してしまうようないわゆるpostmodernな作品。
ちょっと転載の趣旨がわからないな。
いずれも基本的に取り上げられた作品に関するコメントで、
雑談idle talkにはあたらず完全にrelevantだと思うけど。
The Complete Poems of Emily Dickinson
この時代に先んじた詩人の名を何度か目にしたことはあるだろうが、
遺された詩のidiosyncrasiesと相俟って今日その現代性は際立っている。
これまで折に触れて読む機会はあったが、
偶々纏った詩集を入手してあちこちで目にした詩句を読み返すことができた。
Crumbling is not an instant’s Act
[...]
Ruin is formal — Devil’s work
Consecutive and slow —
Fail in an instant, no man did
Slipping — is Crash’s law.
詩を読みつけないと語順もかなり自由だし、
見慣れないcapitalizationや独特のpunctuationに頭を悩まされるかもしれない
(特にDickinsonのpunctuationに関しては絶えず曖昧さが付き纏う)。
たとえruinが突然訪れるように見えても、
それは悪魔の仕業Devil's workのように一歩一歩着実に準備され(‘formal’, i.e. almost methodical, ‘consecutive and slow’)、
そこには何も見ない人が思い込むような偶然や飛躍はない。
ruinを運命の一撃ではなく緩慢でも押し止め難いmechanismに喩え、
それを独特なdictionで表現した詩句はmemorableであり教訓以上のことを伝えている。
詩は注釈し理解する以前に反芻することを意図されているが、
暗唱する習慣を失いつつある現代人はどれだけ適切に詩を読んでいるだろう?
Bellocchioの映画のタイトルがDickinsonの"Good Morning, Midnight"から取られていたのを思い出した
(戦後のイタリアの疑獄事件を架空のalternate筋書きのもとで再現した映画は傑作)。
今日詩が自由なinspirationの源泉となることは益々減っているのだろうが、
記憶や経験の中に生きることの方が詩に相応しいのものかもしれない。
>>41
> The Complete Poems of Emily Dickinson
997
> Crumbling is not an instant’s Act
もう一つ、よく知られているが。
288(上のJohnson版の番号)
I'm Nobody! Who are you?
Are you — Nobody — Too?
Then there's a pair of us!
Don't tell! they'd advertise — you know!
How dreary — to be — Somebody!
How public — like a Frog —
To tell one's name — the livelong June —
To an admiring Bog!
冒頭の‘Nobody’をperson of no consequenceと比喩的に取ることもできるが、
それは‘Who are you?’の答えにもなるのだから単なる否定辞(no-something)ではない
(‘Then _there's_ a pair of us!’)。
一方、‘Somebody’であることは‘dreary’(i.e. dull and depressing)でcommonであると見なされ、
逆に‘Nobody’であることの方がsingularな価値を獲得している。
無名の読者との間に結ばれた密かなcommunion/complicity(‘Don't tell!’)が世俗的なpublicityに勝るわけだが、
あたかも生前のobscurityを静かに受け入れる態度をparadox(‘I'm Nobody.
!’)の大胆な形式で表現して、
Dickinsonの最もpopularな詩の一つ。 > 冒頭の‘Nobody’をperson of no consequenceと比喩的に取ることもできるが、
> それは‘Who are you?’の答えにもなるのだから単なる否定辞(no-something)ではない
> (‘Then _there's_ a pair of us!’)。
ちょっと後半は逆の意味になってしまった。
‘I'm Nobody!’はI'm not anybody!という矛盾した言明(paradox)である。
‘Nobody’と共に‘Somebody’もperson of importanceと比喩的に取ることもできるが、
同様にanybody at allとも取れるので、
こう解釈した方がDickinsonに相応しいかもしれない。
Sirk on Sirk: Conversations with Jon Halliday
戦前のNazi Germanyを逃れてAmericaに渡り、
その後はDouglas Sirkのcreditで数々の忘れ難いmelodramaを残した映画作家との対話。
Sirkが映画や作品の演出の手法について語る手際は大胆で見事であり、
Magnificent Obsession、All That Heaven Allows、Written on the Wind、Imitation of Life等々、
目眩く不朽の作品群に関する第一級の資料となっている。
到底救い難い台本からいかにしてMagnificent Obsessionような傑作が生まれたのか。
これも疑問に思ったことがあったが、
All That Heaven Allowsは(制作会社も誤解したように)従来は「天はすべて許し給う」と訳されていたが、
Sirkの意図は正反対で(つまりThat〜を普通に限定と解釈する)、
最近は「天が許し給うすべて」とより忠実に訳されている。
また、舞台演劇から演出の道を歩み始めたSirkは、
Euripidesやdeus ex machinaの概念を用いてHollywood流のhappy endを解釈して見せる。
映画作家の映画や自作についての対話としてもおそらく最も傑出したものの一つ。
ついでながら、All That Heaven Allowsは、
Sirkを敬愛し後にNew German Cinemaを牽引するR. W. Fassbinderによって、
よりironicで政治的な角度からremakeされることになる。
Geography Club (The Russel Middlebrook Series Book 1)
by Brent Hartinger
映画化された作品ということで読んでみた。
孤独だったゲイの高校生の男が、あるきっかけから学校内のゲイの男やバイの女性たち
と出会い、この五人でサポートグループを作ることになった。
で、いろいろな問題が発生するのだけれど、ゲイであることを一般の人に知らるのが
怖いんだね。だからこの五人は秘密結社のような繋がりになってゆく。
主人公はゲイの正体がばれないように日常生活で嘘の自分を演じているのだけれど、
友人の頼みで、女性たちとダブルデートをすることになって、それがまた厄介なことに
なってゆく。その他にもいろいろなトラブルが発生。
映画化されただけあって、面白い展開がいろいろあるけれど、作者のご都合主義的な
ストーリー展開も気になる。まあ、小説だからある程度は仕方ないか。
全244ページ。
>>45
> Sirk on Sirk: Conversations with Jon Halliday
Cassavetes on Cassavetes, ed. Ray Carney
同じシリーズに収められたものから。
あまたいる映画作家の中でもCassavetesは取り分け興味をそそる一人であろうが、
以前、濱口竜介のあの素晴らしい「ハッピーアワー」を観てから、
その演出の方法を明かした『カメラの前で演じること』の中でCassavetesが大きく取り上げられるのを見て、
今さらながらCassavetesに対する見方を新たにした。
ワークショップを通じて手探りで作り上げる「ハッピーアワー」の方法が、
想像以上にCassavetesから直接学んでいたのは新鮮だった。
言わばCassavetesが経験と直感に従って行ったことを方法として実践したというか。
書かれたscriptに頼らずしかし単なるimprovisationでもなく、
撮影の中でactorsがtextを自分のものにし(‘belong to them’)自分のpersonal感情で反応するまで追い込む手法は、
時にはその前でCassavetes自身が狼狽えるstaggeredような演技を引き出す。
とにかくすごく面白い本だか、
紙の本がまともに手に入らないSirkとは逆にKindleはないのかな。
Columboの後でPeter FalkがA Woman Under the Influenceに出演してるのとか、
改めて何かすごいことだと思う。 忘れてたけど、ed.となってるのは、
これがCassavetes自身によるautobiographyではなく、
Sirk on Sirkのような一貫したinterviewでもなく、
Cassavetesが様々な場面で語ったことを繋げて編集してるから。
Cassavetesは自分の作品は所謂「アート系」art pictureではなく、
自分もhighbrowでもintellectualでもなくstreet personだと語っているけど、
こういう事情は今も変わらないんだろうな。
結局、制作会社も観客も自分のイメージを投影できるほどほどに心地良い嘘を好むので
(映画ほど幻想と一体になった娯楽もない)、
現実の姿がscreenに映し出されれば逆に「アート」になってしまう。
その結果、こういう作品が専らインテリによって消費されるというのも皮肉な話。
Tender Is the Night by F. Scott Fitzgerald
岡崎京子のマンガの帯に「愛と資本主義」みたいなのがあった気がするけど、
Fitzgeraldのsubtitleをもじって‘A (Capitalist) Romance’と呼ぶべきかもしれない。
DickはNicoleを治療するpsychiatristでもあるのだが、
psychoanalysisのお馴染みのincest tabooやfamily ideologyは、
ここではbourgeois社会の矮小な神話以上の意味を担っていない。
Fitzgeraldはpsychoanalysisが固執する個人の歴史・物語historyをあっさり無視して、
Great Depressionに先立つ経済や社会が変容するbourgeois社会に及ぼす影響を巧みにすくい上げている。
かなり技巧的で読み難い箇所も多いが、
直接描写する以上に描写を通じて多様な意味作用を喚起するような文体で、
どこか結末の曖昧さとも通じるところがある。
Nicoleというcaseを治療していたつもりのDickは、
最終的に自分の方がより広大なcapitalismの転換期が生んだcaseとなるように見えるが、
それは最早psychoanalysisのcaseではなく、
彼自身もまたgeneral practitionerになっている。
Fitzgeraldを読むのも久しぶりだけど、
単なる‘A Romance’とはとても言えない手の込んだbourgeois社会とcapitalismの考察。
やや懐しいPenguin Modern Classics版で読んだけど、
こういう分量の点でも内容の水準の点でも充実したIntroductionやNotesの付いた定食はやはり有り難いので、
いつでも手に入るようであってほしい。
疑問の余地のないmodern classicだけどそんなに読まれてない?
狭き門 Andere Gide の英訳版
英訳版は訳者によってタイトルが異なります。
"Strait Is the Gate" Dorothy Bussy 訳 紙の本のみ
"The Narrow Gate" Walter Ballenberger 訳 Kindle版のみ
さがせば他にもあるかもしれませんが、とりあえずこの二つを交互に読んでいった。
どちらかが誤訳していると思われるところや、一行飛ばして訳していたり、
引用されている詩が英訳してあったりなかったりで、どっちもどっちという感じ。
イトコ同士のジェロームとアリサは愛し合っていたはずなのに、婚約を前にして
足踏みしてしまい、その後は愛し合っているにもかかわらず、なぜか関係が壊れてゆく。
作品の中では彼らの親子関係について書いている部分はわずかしかありませんが、
これはまさに心理的な近親姦の症例そのものではないかと思います。そして、
これこそが作者ジッドの人生そのものだったのではないかと思うのです。
不幸で寂しい異性の親の心の空白を埋めるために自分の欲求をすべて犠牲にして
親をサポートするように育てられた子供たちの運命。
自己犠牲を強いられた彼らにとっては、自分が幸せになることは罪なのです。
ジェロームがアリサの不幸な一面に出会ったとき、それは自分と母親の関係がアリサ
との関係の中で再現された瞬間であり、彼の人生を決定づけた瞬間でもあったのです。
そしてこれは作者ジッドがアリサのモデルとなったイトコの女性との関係を決定づけた
瞬間を描いたものでもあるのです。作者の実際の体験と重なる部分が多いために、
作品がリアルなものになっています。
ジェロームとアリサはそれぞれの親との関係を引きずっているために、自分たち恋愛
に際して、さまざまな葛藤に直面することになります。ジェロームはこの葛藤を回避
するために知性に逃避し、高尚な文学に逃避します。アリサは最後には神への信仰に
逃避していきます。
作品の最後は非常に印象的な場面で終わっています。私も一緒に泣いてしまいました。
そして変えることのできない自分の過去に思いを巡らせて、さらに泣き続けてしまいました。
人生とはいったいなんなのでしょうか、、
どんな内容だったっけ?
狭き門
高校の時に読んだ。
語り手が第三者か、あるいは登場人物の一人で過去を思い出しながら語るという形式
それって信頼できない 語り手というふうにいうんだよね
小説はもともとフランス語。フランスというと、カミュとかわけわからんもの
ばかりかと思うけど、パルムの僧院だって面白かったし、狭き門も好きだったし、
昔のはそうではないんだね
単純にフランス文学は邦訳か
フランス語で読めばいいのにと思う
フランス語ができなくて
邦訳がないのは英訳で読むしかないけど
「The Fox」 フレデリック・フォーサイス
神がかりなハッキング能力を持った自閉症の天才児に戦略的価値を見出した老スパイが、
ロシアやイラン、北朝鮮などを相手にハッキング攻撃を仕掛け、その背後にいるロシアの
スパイの頭目と対決する、という話。
家族にフォーサイス大好きな兄弟がいるので、どれひとつ読んでみようとつまんだもの。
兄弟に言わせればディテールがいい、リアリティがある、という話だったが、
各国の軍事・諜報組織や銃器・兵器についてウンチクが多いのは確かで、
それなりに時流をとらえたトピックを題材にしてもいる。
といっても、そういう Wikipedia 的な情報は別にして、物語としてみると、
ご都合主義なところがあまりに多い。
敵も味方も主人公の勝利のために動く将棋の駒のようで、あまり現実味は無いな。
俺ツエー系ライトノベルのようなものか?それはそれでいいんだけど。
主人公が理性の化け物みたいなリアリストで、それがクールと言えばクール。
何が楽しくてソレやってるの?と突っ込みたくなるが、誰もゴルゴ13に
そんなことを言ったりしないよな。
文章は極めて平易でテンポもよく、初中級者向き。
イギリスのオッサンは、おそらく、皆こんなのを読んでストレスを解消している。
夢中になるほどエモいシーンもないので、通勤のお供にも最適。
おそらくこの作者としては、出来のいい方の作品ではないのだろう。
高い点は付ける気がしないが、同じ作者で別のを読んでみてもいいなとは思った。
10点満点で6点。
>>55
> 単純にフランス文学は邦訳か
> フランス語で読めばいいのにと思う
それは英語の本を読まない人か、英語で本を読むのが好きでない人の言い分だよね
1つは英語で読むのが楽しいから英語で読むわけだし、逆に言えば日本語で読むのは
原著が日本語で書かれた本だけで十分、翻訳作品はすべて英語で読む、という考え方
だってあってもいい
また、同じヨーロッパ圏内の言語であれば語源を共有しているものも多いし、歴史、宗教、
文化を共有している部分も多いため、翻訳者の感覚や理解も、(明治になり欧米と交流を
始めたばかりの)日本人よりは、ずっと根の深いところでつながっている部分が多い
こうした事情は、漢字を共有している日本語の方が、中国の古典を英語に翻訳するよりも
細かいニュアンスを伝えやすいというのに似ている 英語が好きなら
英語オリジナルの本が
読み切れないほどあるよ
さすがに(原著が英語で書かれた)英米文学だけしか読んじゃダメというのは範囲が狭すぎて窮屈
フランス、ドイツ、ロシア、イタリア、それにラテンアメリカの小説あたりまでは普通に読みたい
なら、邦訳で読めという人もいるけど、アルファベットと横書きで書かれた作品は、やっぱりアルファ
ベットと横書き(英訳)で読むほうがより自然だと思う
ドイツ語に凝ってた時があって
アガサクリスティの独訳本買って
読んでたわ
翻訳なので楽に読めた(もちろん辞書など引かずにな)
まあ元が簡単なのもあるけど
"I am Pilgrim" (by Terry Hayes)
ちょっと古いが、900頁を超える長編のスパイ・ミステリー小説を読んでみた。
物語はニューヨークの殺人事件で幕を開け、9/11、主人公の過去のスパイ活動、イスラムテロリストのバイオテロ計画、
トルコでの殺人事件、等々へ拡散していくが、最後はテロリストとの一騎打ちへと収斂していく。 長編にもかかわらず
全く飽きさせないストーリー展開と筆力は素晴らしく、一挙に読める。多少強引な部分もあるが、元々映画の脚本家・
プロデューサーだったこともあり、エンターテインメントとしての全体の構成と組立て方はさすが。
英語も比較的平易なので読みやすい。
Tropic of Cancer by Henry Miller
かなりエログロだが語り手が金をちょろまかしたりして笑える
意外と爽やかな読後感
The sun is setting. I feel this river flowing through me its past, its ancient soil, the changing climate. The hills gently girdle it about: its course is fixed.
A purple typewriter by Frances Hudson
バツイチで女に幻想を抱けなくなっているユダヤ人男性の話
金に不自由はしていないが人生の半ばを過ぎて焦りのようなものがせり上がってくる
冒険への無根拠な憧れに逆らえないでいる状態
児童向けの小説でもSVL12000とパス単シリーズに載ってない単語けっこうあるんですね
The hound of the Baskervilles by Sir Arthur Conan Doyle
因縁話を絡めたミステリーだが
今となっては謎が単純すぎる
ムーアの情景描写は盛り過ぎ
Anne of Green Gables by Lucy Maud Montgomery
想像していたよりも面白かった
女子の会話は生き生きしているなあ
マリラの告白は大人でないと胸に響かないだろうなあ
A permanent homecoming by Barbara Griffiths
帰郷を拒むバツイチの精神疾患の女
忘れようとすることは思い出そうとすることと変わらない
忘れるということはまた忘れられるということでもある
What I want from mine by Barbara Griffiths
自殺および自殺者についての感懐
他人との距離の取り方を間違えることの恐怖
知らぬが仏を決め込むのもありだな
The haunted by Barbara Griffiths
毒親の話だけど
結局子供より親の方が子供っぽいわけよ
子供としては怒られるより泣かれる方が怖いわけで
オマエら様教えてください。
エルリックサーガは、Kindleのどの版を最初に読めばいいんですか?
あ、もちろんKindleの洋書で買いたいのです。
ハヤカワとかの翻訳物ではありません。
よろしく教えてください。お願いします。
スティーブンキングのITを読破。
1090頁とても長かった
Her husband by Barbara Griffiths
カナダに移住したギリシャ人カップル
妻は英語もフランス語も順調に上達して隣人と楽しそうにやっている
夫はそんな妻にギリシャ人の魂を忘れやがってと難癖つけまくり
The son’s veto by Thomas Hardy
階級というものが厳然としてあるわけだ
‘He have been so comfortable these last few hours
that I am sure he cannot have missed us,’
she replied.
For conscience’ sake by Thomas Hardy
終わり良ければという感じではない寂寥
自業自得というわけでもない
But he was harmless,
and even when he had been drinking said little.
A dog of Flanders by Marie Louise de la Ramée
確かに名作ではないいなあ
ちょい古めの表現の勉強にはなるのかあ
まあならないか藁
Get thee gone ere the Baas see thee.
A tragedy of two ambitions by Thomas Hardy
上手いなあ
ちょっとした言い回しが的確かつ笑える
He resembled a sleeper who had awakened in a summer noon
expecting to find it only dawn.
An imaginative woman by Thomas Hardy
phantom pregnancy とは違う
まあ怪談の類だが
成長過程で子供は結構変わるからなあ
Through her half-opened eyes she perceived it to be Mr. Trewe.
>>75
The Standもどうぞ。
ITは過去と現在に関わっていて、
登場人物たちが特殊な力によって過去の記憶の一部を奪われているために、
物語の時系列がすごく入り組んでるのも圧巻だった。
Dhalgrenなんかで主人公がたびたび記憶を失ったり、
優れた現代文学の特徴だね。 On the Western Circuit by Thomas Hardy
肉体と精神の相克のようでいてやっぱり肉体ありきのような・・・
She wished she had married a London man
who knew the subtleties of love-making as they were evidently known to him
who had mistakenly caressed her hand.
>>82
サンキュー^^
ダビンチコード読み終えますた
4割しか分からんかった^^; To please his wife by Thomas Hardy
落ち目になればなるほど他人と比べたがるようになるんだなあ
上辺の優しげな言葉も骨と皮だけになった体には痛かろう
‘O, Mrs. Jolliffe, I didn’t know it was you,’ said the young man kindly,
for he was aware how her baseless expectations moved her.
The melancholy hussar of the German Legion by Thomas Hardy
あの時ああじゃなかったらこうだったかとかなんとか
まあ偶然の積み重ねが人生という考え方もあるわけで
The older villagers, however, who know of the episode from their parents,
still recollect the place where the soldiers lie. Phyllis lies near.
The fiddler of the Reels by Thomas Hardy
エロスだなあ
She continued to wend her way through the figure of 8 that was formed by
her course, the fiddler introducing into his notes the wild and agonizing sweetness
of a living voice in one too highly wrought; its pathos running high and running low
in endless variation, projecting through her nerves excruciating spasms,
a sort of blissful torture.
A tradition of Eighteen Hundred and Four by Thomas Hardy
BoneyあるいはCorsican tyrant、Corsican ogre
いずれにしても語り方の問題は外国人には難しい
But if anything short of the direct testimony of his own eyes could persuade
an auditor that Bonaparte had examined these shores for himself with a view
to a practicable landing-place, it would have been Solomon Selby’s manner
of narrating the adventure which befell him on the down.
A few crusted characters by Thomas Hardy
まずはIntroductionから
村人が次々と乗り込んできて
The returned villager waited silently, and the carrier went on:—
A few crusted characters by Thomas Hardy
Tony Kytes, the Arch-Deceiver
イケメンじゃなくてもモテるんだなあ
’Twas a little, round, firm, tight face, with a seam here and there left
by the smallpox, but not enough to hurt his looks in a woman’s eye,
though he’d had it badish when he was a boy.
A few crusted characters by Thomas Hardy
The history of the Hardcomes
堂々と元の鞘に収まったわけだ
Whatever their mutual feelings might have led them on to,
underhand behaviour was foreign to the nature of either.
A few crusted characters by Thomas Hardy
The superstitious man’s story
怪談といっていいのだろうか
John Chiles was the first to wake, and as he looked towards his fellow-mower
he saw one of those great white miller’s-souls as we call ’em—that is to say,
a miller-moth—come from William’s open mouth while he slept, and fly straight away.
A few crusted characters by Thomas Hardy
Andrey Satchel and the parson and clerk
他人の結婚よりも狩りの方が面白いに決まってる藁
But really, good sport do carry away a man so,
that he’s apt to forget his high persuasion!
A few crusted characters by Thomas Hardy
Old Andrey’s experience as a musician
正直どーでもいい話
Andrew’s face looked as if it were made of rotten apple as he stood
in the circle of players in front of his book; for if there was one person
in the parish that everybody was afraid of, ’twas this hook-nosed old lady.
A few crusted characters by Thomas Hardy
Absent-mindedness in a parish choir
オルガンの導入というのは教会の合理化だったのかも
Then the unfortunate church band came to their senses,
and remembered where they were; and ’twas a sight to see
Nicholas Pudding come and Timothy Thomas and John Biles creep down
the gallery stairs with their fiddles under their arms,
and poor Dan’l Hornhead with his serpent, and Robert Dowdle with his clarionet,
all looking as little as ninepins; and out they went.
A few crusted characters by Thomas Hardy
The Winters and the Palmleys
女二人に一人の男、次の世代への因果、教養格差、死
結局みな不幸な末路を辿るのであった
Now Harriet liked the young man’s presents and the admiration of his eyes;
but on paper he was less attractive to her.
A few crusted characters by Thomas Hardy
Incident in the life of Mr. George Crookhill
いかなる理由があろうとも他人の服を勝手に着てはいけません
He was wearing Farmer Jollice’s suit o’ clothes, and he slept in the same room
wi’ me, and brought up the subject of changing clothes, which put it into my head
to dress myself in his suit before he was awake.
A few crusted characters by Thomas Hardy
Netty Sargent’s copyhold
このエピソードよりも締めの帰郷者の荒涼たる心模様
さらには作者の垂れる訓戒こそが涙を誘うのである
Time had not condescended to wait his pleasure, nor local life his greeting.
The three strangers by Thomas Hardy
脱獄囚、処刑人、面会者、宴の夜、激しい雨
While he stood, the boom of the serpent within the adjacent house,
and the lesser strains of the fiddler, reached the spot as an accompaniment
to the surging hiss of the flying rain on the sod,
its louder beating on the cabbage-leaves of the garden,
on the eight or ten beehives just discernible by the path,
and its dripping from the eaves into a row of buckets and pans
that had been placed under the walls of the cottage.
Go-getters achieve their goals.
I's natural thing because they decide, act, and push themselves to realize their purposes.
The withered arm by Thomas Hardy
火を熾すということ
She was kneeling down in the chimney-corner, before two pieces of turf
laid together with the heather inwards, blowing at the red-hot ashes
with her breath till the turves flamed. The radiance lit her pale cheek,
and made her dark eyes, that had once been handsome, seem handsome anew.
A changed man by Thomas Hardy
女も変わるのである
Laura spoke suddenly:
‘I won’t go to-night after all.
He is so tired, and I must help him.
I didn’t know things were so bad as this!’
Alicia’s diary by Thomas Hardy
水死かあ
この水の不幸は遥かヴェネチアからのものなのか
When we had entered I found that whether a place to marry in or not,
it was one to depress. The word which Venice speaks most constantly
—decay—was in a sense accentuated here. The whole large fabric itself seemed
sinking into an earth which was not solid enough to bear it.
What the shepherd saw by Thomas Hardy
早合点しちゃいけないよな
‘It is not he!’ said the Duke hoarsely. ‘It can’t be he!’
Tess of the d'Urbervilles: A Pure Woman Faithfully Presented by Thomas Hardy
この世は悲しいことばかり
だけど、酪農場でのひと夏はいい人たちに恵まれて本当に幸せだった
たとえそれが後の悲劇の芽を育てたのだとしても
“I did not expect such an event to-day.”
“Nor I... The water came up so sudden.”
That the rise in the water was what she understood him to refer to,
the state of breathing belied. Clare stood still and inclinced his face towards hers.
そして最後の最後で妹、血を分けたものが物語の彼方へゆく
The two speechless gazers bent themselves down to the earth,
as if in prayer, and remained thus a long time, absolutely motionless:
the flag continued to wave silently. As soon as they had strength,
they arose, joined hands again, and went on.
They could charge their power from the earth, as if they could from geothermal power.
And, the power they got from the earth made them go ahead like batteries do to toys of walking dolls.
A helpless garrison by Elizabeth White
死児と母
母はどの時空でその子と再び語り合えるのか
...she taught in a conservatory.
Wishy-washy by Elizabeth White
意志的であることと自己欺瞞
よくよく考えればどっちがどっちだか分らなくなる
愛は力で過ちで失望で嘘つき
... to obsolete is to let age, from which death is exempted.
The Catcher in the rye
14歳で初めて読んだ。正直絶対14歳で読んではいけないと思った!しかも
変なスラング身につけてしまった。
30年後に読んで正解!まるでわからんかった若い時は
今だから全て解る。泣けた。
The trespassers by Elizabeth White
心にはそもそも絶対的な秘密の部分がある
自己他者問わず侵犯しなければ到れない場所なのだ
If I’m the trespasser of my own mind I’ve acquitted myself...
Intrepidity by Elizabeth White
どのように生きても苦しみは消えない
とすると生き方の問題というのは問題なのだろうか?
... or only see me as a hapless bear with very little brain?
To throw a tantrum by Elizabeth White
ときには相手の言葉を否定することもある
尊重しつつ突き放し且つ愛情を維持する困難
Since when have you become an avid consumer
of inane analogies and inept metaphors?
A disclaimer by Elizabeth White
人生の中のある瞬間だけを摘み出すことはできない
だから悲しみそのものを書くことはできない
だから悲しんでいるだけ、なのだが…
I remembered I had flinched whenever people called him precocious.
I beg to differ by Elizabeth White
限られている個に窓を付ける妄想
たとえば夢たとえば形容詞
what do you call an aneurysm of a mind that’s clotted by words?
Inundation by Elizabeth White
忘れられるものは忘れられ
消されるものは消されてゆく
we try to wrangle a little love out of them
as we tend to do with uncaring people.
The arborist by Elizabeth White
すべての言葉で語ろうとする際に刺さる特定の棘
その棘を抜いてしまうと世界の空気が抜けてしまう
I feel bad for you.
Bereavement by Elizabeth White
こちらとあちらが一緒にならないのが正しい現実
空想している時点で分たれているのだから
they say things to the effect that in the direst situation
there is a bright side if we let words like love and hope work their magic.
Oxford comma by Elizabeth White
癖のようなものがある
しばらく頭の中にあるメロディのような
you’ve lived a life with a richness both congruous and incongruous.
Never Let Me Go by Kazuo Ishiguro
基本的にフィクションはあまり読まないけど、この人の英語はネイティブの中学生でも読めるくらい簡単な英語で書かれていることに驚いた
凝った表現でも基本的に基本的な単語しか使わないし
英語で読んでることを忘れるくらい没頭できる
経験上、フィクションのライター(mediocreレベル)は、二流の書評コラムニストのように内容のなさを複雑な語彙や表現で誤魔化す印象で、読む気がしなかったけど
一流は違うね
Everything comes at a price by Elizabeth White
時は金ではない
ではその域外に出るには何を支払えばいいのか?
How did you lose your taste for the frivolous?
A vase of hydrangeas by Elizabeth White
いい出会いというのは
出会った人の人柄の良し悪しとは微妙に違う
she had once joked that her only contribution to America was
to have adopted our family for Thanksgiving, an American holiday.
Our faltering minds by Elizabeth Whites
地上は不条理なのだから仕方ないと言われても
なんの慰めにもならないのだった
I thought we had weathered all those storms together.
This solitude of cataracts by Elizabeth Whites
決心するしないに関係なく
同じ川に二度入る
his joy and his suffering, neither in minor key, precluded moping.
Religiosity by Elizabeth Whites
問いだけが始終駆けめぐる
終わりのない終わり方
that’s a non sequitur.
Rascal by Sterling North
自然愛好にはお金がかかる
貧乏人には無理だよ
今に絡めて言えば主人公が1918年のスペイン風邪に罹患したりしている
Spanish influenza, which had swept across Europe and the eastern states,
hit Brailsford Junction late in October, killing more of our citizens than died in the war.
「村上春樹」がベスト
短編エッセイがいいい
長編は腐っている@@
At the bay by Katherine Mansfield
こういう風にHarry Kemberを登場させるのか
感覚の鋭敏さよりも構成力こそ賞賛されるべきだ
Who takes the trouble—or the joy—to make all these things
that are wasted, wasted.... It was uncanny.
The garden party by Katherine Mansfield
明暗を見せつつ、あるいは見ながら世界が拡張されてゆく
単純でありながら力強いから読み手に伝わるのだなあ
“Forgive my hat,” she said.
マンスフィールドのblissはほんと名作だと思う
短編作家としては一葉の方がずっと好きだけど
自己啓発系って語彙も表現も平易で役に立つものもあるからけっこういいかも
The daughters of the late colonel by Katherine Mansfield
肉親が死んだ後の静まりつつある動揺と
安堵と言ってもいい解放感、光彩
There are a great many things in this world you know,
which are fried or boiled.
Mr. and Mrs. Dove by Katherine Mansfield
やっぱりいい庭だ
自然に音楽になっている
His hand was on the gate, his elbow jogged the syringa bushes,
and petals and pollen scattered over his coat sleeve.
The young girl by Katherine Mansfield
語り手の視線に色が付きすぎている
色眼鏡の面白さと言えば言えないこともないか
Who would—if they were seventeen!
Life of Ma Parker by Katherine Mansfield
ペーソスというのは今では難しいなあ
Ma Parker stood, looking up and down. The icy wind blew out
her apron into a balloon. And now it began to rain. There was nowhere.
Marriage à la mode by Katherine Mansfield
気の利いた風はもはや退屈
“Do you think there will be Mondays in Heaven?” asked Bobby childishly.
And Dennis murmured, “Heaven will be one long Monday.”
The voyage by Katherine Mansfield
鳥類の雨傘
Just his head with a white tuft and his rosy face and long silver beard
showed over the quilt. He was like a very old wide-awake bird.
Miss Brill by Katherine Mansfield
若者というのは何かにつけて馬鹿にするものだ
これは倫理上の問題ではないから余計に傷つくのだ
“It’s exactly like a fried whiting.”
Her first ball by Katherine Mansfield
この手の話はごまんとあるからなあ
Exactly when the ball began Leila would have found it hard to say.
Perhaps her first real partner was the cab.
The singing lesson by Katherine Mansfield
その日はそれで良かったんだろうが
将来的にはダメだろうなあ
Good news, Miss Meadows, will always keep, you know.
The stranger by Katherine Mansfield
語られて死者は甦る
“Oh, it wasn’t anything in the least infectious!” said Janey.
She was speaking scarcely above her breath. “It was heart.”
A pause. “Poor fellow!” she said. “Quite young.” And she watched
the fire flicker and fall. “He died in my arms,” said Janey.
Bank holiday by Katherine Mansfield
別に見たくもない頭の中
Look out again! A huge barouche comes swinging down the hill with two old,
old babies inside. She holds up a lace parasol; he sucks the knob of his cane,
and the fat old bodies roll together as the cradle rocks,
and the steaming horse leaves a trail of manure as it ambles down the hill.
An ideal family by Katherine Mansfield
こりゃ死ぬな
... A dark porch, half hidden by a passion-vine, that drooped sorrowful, mournful,
as though it understood. Small, warm arms were round his neck. A face,
little and pale, lifted to his, and a voice breathed, “Good-bye, my treasure.”
The lady’s maid by Katherine Mansfield
語り物は創り物めくんだなあ
I ran out into the road just as I was, in my apron and my house-shoes,
and there I stayed in the middle of the road... staring.
The Shadow of the Mirror by David Norton
浮気ならまだしもマジな恋慕はどうしても血を見る
アメリカ人同士なら穏やかに事が収まったかもしれないが
イタリア人が絡むとやっぱり行くところまで行ってしまうのであった藁
You are, by far, the most immoral man I have met in all my life.
A matter of vocabulary by James Alan McPherson
言わず見られず邪魔にもならず、というわけ
これもまたinvisible manの仲間だ
言葉にならない言葉、帰ってこない言葉、愛
There was a word in his mind now, a big word, that made a good sense
of her sound and the burning feeling thing he felt inside himself.
The Outcast of Redwall by Brian Jacques
ずっと昔に借りパクしたまま放っていたジュブナイル小説を今頃読んだ。
Redwallシリーズという、それなりに有名らしい一連の作品の、外伝的な一冊。
本編は読んだこと無いが、一冊の中でそれなりに完結しているので、それほど気にならない。
小動物たちのファンタジー小説。勇者大河ドラマ。剣はそこそこ、魔法はほとんど無し。
怪力かつ激情家のアナグマSunflashが主人公で、
親友のハヤブサSkarlathを始めとする、ネズミやムササビ、モグラなどの仲間とともに、
イタチやキツネなど、ならず者の群れを率いるフェレットSixclawと対決する。
ストーリーは万事ヒネリ無く、子供向けと思えば素直な内容、王道といえば王道。
ドラマチックなセリフや、血なまぐさい戦闘も、小動物がやっていると思うと可愛い。
ファンタジー小説の定石?というか、変質的なこだわりのようなものがあって、この作家の場合は食べ物と、詩と、方言。
この方言がけっこう厄介で、ときどき何を言ってるんだか分からない。
どうせ大したことは言ってないので、あまり気にしないことにする。
強くて優しいSunflashはなかなか魅力的。
安直すぎる展開はどうかと思うが、英語圏では長く親しまれている作品らしい。
言葉の言い回しの妙がわかれば、もっと面白いのかも。
10点満点中、うーん、5点?
On trains by James Alan McPherson
この手の客(PCのため女客とは言わない藁)というのはどこにでもいる
締まり屋で文句が多くて自分の感覚の正邪について考えてみたことなどない
What' he done to you, lady?
He's black! He's black!
A solo song: for Doc by James Alan McPherson
マニュアルが整備される前の無茶苦茶な勤務形態というのも楽しかったろう
戦争が終わり長距離の旅客は飛行機に奪われold schoolの面々も退場となる
I came to the road away from the war. This was after '41, when
people at home were looking for Japs under their beds every night.
Gold Coast by James Alan McPherson
異人種間交流と言っても
アイリッシュとブラックはその歴史的背景からすると
そもそも馬が合いそうな気はするなあ
Then, when he had finally gone, saying, "I hope I haven't burdened you unduly,"
I went to bed and hated myself.
Of cabbages and kings by James Alan McPherson
純粋で異様な魂というのはひとりで勝手に生まれる訳ではない
生まれたら生まれたでその純粋性と異様さで巧妙に周囲を引きつけ始める
愛も単なる興味も汚れも無関心もその運動の継続を支えている
I lay there secure and safe in cowardice for as long as I looked up at him
with my eyes big and my body twitching and my mind screaming out to him that it was all right,
and I thanked him, because now I truly believed in the new five thousand years of Black Rule.
All the lonely people by James Alan McPherson
自分は狩る側なのか狩られる側なのか
狩る側だからと言って幸せなわけでもないし
知らぬが仏で本当にいいのかというと俯かざるを得ないわけで
Gloria was so convulsed with laughter that she could not stop herself
or stop the tears which were flowing from her eyes.
An act of prostitution by James Alan McPherson
黒人と結婚している女などというのはそもそも堕落しているのであって
弁護士であっても全然味方してくれないのである
というかまじめに仕事をする対象とは思われていないのだ
One of the old men on the second row leaned over the back of the bench
and said to Jimmy: "Ain't that the one that's married to a nigger?"
Private domain by James Alan McPherson
人種的な偏見と人種的な誇りは案外とややこしい関係にある
つまり特定の人種に所属していることの利益不利益は
自分の都合のいいように操作できるものではないのだ
Rodney inspected a white line of bird shit running down on the top of the window,
between him and the red light. It would have to come off in the morning.
A new place by James Alan McPherson
もしかしたら俺はゲイかも、という話
昔は今よりずっと抵抗感あったんだなあ
本人も周囲もびっくり
"Like the plant," Ellen said from the chair.
"Shut up!" I told her.
Hue and cry by James Alan McPherson
黒人で女性、というのはやはり大変なハンディだというのはそうなんだろう
一方で黒人で男性、というのも男性の部分で様々なプレッシャーがあることはあるだろう
とにかく差別問題というのは白人も含め誰も幸せにするものではないのは確か
Secretly, he had certain fears of becoming a homosexual in later life,
and this is what brought him away from his drinking sometimes late at night
when he felt the fleeting need for having a girl.
The first worm that gnawed my flesh by William Frisch
短く人を食った話
The solemn and the frivolous are the two great pillars of public opinion.
The death of the author by William Frisch
死に際して大騒ぎする必要はない
"Dead! Dead!" she repeated to herself.
Harry Potter and the Philosopher's Stone by J. K. Rowling
最初の方の居候イジメみたいのはそれなりに読めたんだが
魔法学校でどうこうというのは魔法が苦手なんで退屈だったわ
そもそも一般常識として読んでおくかという読書姿勢が間違い藁
They don't know we're not allowed to use magic at home.
以前、たまたま入院した病院の図書室に置いてあったので暇にまかせて読んだことがある。
よく比べられるThe Lord of the Ringsのように、
現実と異なる物語世界を一から緻密に創造する代わりに、
秘密の入口のようなものを通って簡単に魔法学校に行けるあたりは
さすがに現代のお手軽な児童文学のようでもあるけど、
最後まで物語の展開に関わるちょっとした謎が仕込まれていて、
私はなるほど理由もなくあれほど読まれたわけでもないなと思った。
それから当然だけと口語表現が多いので、
学校の英語だけ勉強してきたような人にはちょうといいかな。
The plaster by William Frisch
奉仕、経済的成功、名声、その他?
An uncle, a canon receiving a full prebend, used to say that the love of temporal
glory was the perdition of the soul, which should covet only eternal glory.
Delirium by William Frisch
教養あるのは認めるが古典主義的な錯乱というのは作為が鼻につくものだ
and he began to grow smaller, smaller, smaller, until he became the size of a cat.
A plan by William Frisch
馬鹿と利口が一緒に暮らすのは無理ということ
Folly whined a few more entreaties, muttered a few imprecations; but she soon
accepted the hopelessness of her suit, stuck out her tongue, and went her way...
Transition by William Frisch
形式の正しい運用とはそれに囚われることなく歌いきることである
It is like eloquence; for there is a genuine and vibrant eloquence,
with a natural, engaging art, and a rigid eloquence, starched and empty.
On that day by William Frisch
親バカのうちでも父の方が一般的にバカの度合いが強い
I revealed a precocious talent in doing so,
for I was obliged to recite them before every visitor.
>>165
よおよお、おっさんよお
読書以外にすることないのかい The domestic environment by William Frisch
三つ子の魂百まで
That I pinched matrons on the arm and performed many other exploits
of the same order was evidence of an unkind disposition.
The extemporizer by William Frisch
権威に対する本能的な茶化しの欲求
あるいは秘密の暴露による聖性の破壊
This man not only fraternized with poets but also chatted with duchesses!
Kiss by William Frisch
若年者が惹きつけられる条件・要素として得体がしれないというのはよくあること
she was a beautiful lady, gay, without moral scruple, but inhibited by the austerity
of the times, which did not permit her to parade her extravagances through the street.
The Sign of Four by Sir Arthur Conan Doyle
のっけから innumerable puncture-marks
しかも締めは cocaine-bottle に手を伸ばすという念の入れよう
話としてはインド大乱のくだりなどは面白く読めた
Nothing more by William Frisch
親がもってきた縁談というか政略結婚なんてのはこんなもん
our first exchange of looks was purely and simply conjugal.
In the coach by William Frisch
寄り道してるとロクなことにはならないのであった
Intended as an expression of disdain, it was exaggerated to the point of affectation.
>>172
あのさ、ここ、あなたの日記帳じゃなんいだから、少し自重してくれないかな ここのところ事実上他に書き込む人がほとんどいないのに、
うるさく言うほどのことかな?
ただ、ざっと内容を見てると、
これで後から読む人に何か参考になるかというとちょっと疑問。
An old friend by William Frisch
実際は裏切っていながら本人を目の前にすると心の底から励ましてしまう人
Apparently he was going through a crisis of dejection.
I said something in an effort to cheer him.
The blue carbuncle by Sir Arthur Conan Doyle
ホームズの人情家の一面が微笑ましいが
やはり真犯人を警察に突き出さないと濡れ衣を着せられた方はすっきりしないだろう
By the way, in view of recent occurrences,
perhaps I ought to ask Mrs. Hudson to examine its crop.
The speckled band by Sir Arthur Conan Doyle
ダイイング・メッセージというのはだいたいが原語がわからないと?になる
Sometimes I have thought that it was merely the wild talk of delirium,
sometimes that it may have referred to some band of people,
perhaps to these very gypsies in the plantation.
The Love Correspondence by Marcia Mackay
コメディというのはやはり難しい
頭で考えてふむふむというのではおもしろさもすっ飛んでしまう
この作品の場合ではローカルの知識も勿論だが
やはり文体的な知識、たとえば当時の新聞の決まり文句や興行の隠語など
調べなくてもなんとなくわかっているという状態でないといけないんだろうなあ
If I am in a certain condition I shall place the infant in the care of them.
A scandal in Bohemia by Sir Arthur Conan Doyle
完全解決とは言い難いが華やかさはあるなあ
“Your Majesty has something which I should value even more highly,”
said Holmes.
The Copper Beeches by Sir Arthur Conan Doyle
些細なことに重大な手がかりを見出そうというのは基本的な姿勢
To the man who loves art for its own sake,
it is frequently in its least important and lowliest manifestations
that the keenest pleasure is to be derived.
The Boscombe Valley mystery by Sir Arthur Conan Doyle
観察、比較、分析、推理
The more featureless and commonplace a crime is,
the more difficult it is to bring it home.
The Land of Nod by Tom McAlester
幼いものが流血の修羅場へと歩みを進めるというのはもうそれだけでドラマ
通過儀礼というにはあまりにも過酷だが
思えば人は大小数えきれない戦いの中で何かを捨て、得、喪い
今現在に至っているのだった
but he called it a foolish indulgence, seeing we were so close to our quarry.
最近Paul AusterのInvisibleとThe New York Trilogyを読みました。
登場人物の誠実さや古典趣味の文体が私にはぴったり合っていて、
読んでいる間はとても楽しめましたが、結末は結局よく分かりませんでした…。
呪術回線、面白いの?
ジョジョとかハンターハンターより面白い?
クラシック板の「今聴いてる音楽スレ」にもいるわ
アルバム単位で書きゃいいのにショートピース一曲ごとに書き込む気持ち悪いやつ
結果そのスレはそいつ専用の便所の壁紙になっている
A Study in Scarlet by Sir Arthur Conan Doyle
因縁話自体はなかなか面白い(モルモン教に関する偏見は措くとして)
だがなんといっても一貫して方法論を自慢げにしゃべることが魅力なのである
(それが物語の外で有効であるかどうかは措くとして)
There are few people, however, who, if you told them a result,
would be able to evolve from their own inner consciousness
what the steps were which led up to that result.
The Red-headed League by Sir Arthur Conan Doyle
フロベールがひょっこり出てくるあたり、やはり科学の時代なのだなあ
“‘L’homme c’est rien -- l’oeuvre c’est tout,’ as Gustave Flaubert wrote to George Sand.”
適当な仏→英訳:the man is nothing, it is the work that is everything
A case of identity by Sir Arthur Conan Doyle
ワトソンくんたらこの段階で既にむちゃくちゃ振り返ってんだね
Once only had I known him to fail, in the case of the King of Bohemia and of the Irene Adler photograph;
but when I looked back to the weird business of ‘The Sign of Four’, and the extraordinary circumstances
connected with ‘A Study in Scarlet’, I felt that it would be a strange tangle indeed which he could not unravel.
The noble bachelor by Sir Arthur Conan Doyle
他者に先行占有権があるものについてその所有を主張することはできない
American slang is very expressive sometimes.
学生運動を弾圧していた
泉悌二は地獄へ落ちたようだな
The engineer’s thumb by Sir Arthur Conan Doyle
うーん、こりゃ結構スプラッターだな
The firemen had been more perturbed by discovering a newly severed human thumb
upon a window-sill of the second floor.
The man with the twisted lip by Sir Arthur Conan Doyle
乞食と麻薬と煙草は三日やったらやめられない
I reached this one by sitting upon five pillows and consuming an ounce of shag.
The five orange pips by Sir Arthur Conan Doyle
団体の名称の由来についてはかなり怪しいなあ
A name derived from the fanciful resemblance
to the sound produced by cocking a rifle.
The Beryl Coronet by Sir Arthur Conan Doyle
本物かどうかしっかり専門家に見てもらってからでないと
大金を貸す気にならないのはわたしだけではないだろう
まあ、ホームズとしてはそんなことはどうでもいいのだろうけど
It is an old maxim of mine that when you have excluded the impossible,
whatever remains, however improbable, must be the truth.
The War of the Worlds by Herbert George Wells
コロナ禍下で読んだからなのか、案外に面白かった
行ったことはないがロンドンとその近郊のガイドブックとしてもいいかも
I go to London and see the busy multitudes in Fleet Street and the Strand,
and it comes across my mind that they are but the ghosts of the past,
haunting the streets that I have seen silent and wretched, going to and fro,
phantasms in a dead city, the mockery of life in a galvanised body.
The Spy Who Came in from the Cold by John le Carré
悪くはない、のだがベルリンの壁が崩れてからも久しい現在
1963年刊時の読者が味わった感興とは隔たりがあるのはやむを得ないのか
I mean, you can't be less ruthless than the opposition simply
because your government's policy is benevolent, can you now?
That piece of cheese by Darren Walsh
風のようにカルフォルニアに去っていったあの子はなんだったのか
After a couple of days, it started getting all mouldy and nasty.
A pretty big racket by Darren Walsh
誤解というか罠にはめられたというか
And to this day, I'm sure he thinks I've got a screw loose or something.
His style, her style by Darren Walsh
昔も今も一般には子供は親の支配下にある
I'm grounded from playing them.
This big guy in a mask by Darren Walsh
助けてくれと言った訳ではないけれども助かったよなあ
I guess it was a little embarrassing when she did that,
but I am willing to let it go this one time.
Live sharks by Darren Walsh
いっきに4倍の金を取る際に誤植という言い訳を使うとは
Maybe I stretched the truth a little in our advertisement.
Getting cocky by Darren Walsh
上手くいくかどうかは別だが生意気になるとやれることがある
I tried to trick them into leaving, but they wouldn't budge.
Does this feel right? by Darren Walsh
なんでもイメージをつかむことが大事
I was really starting to get the hang of it.
The robot by Darren Walsh
どうせそんなことは無理に決まっているのに最初は不思議とヤル気満々
At first everybody kind of freaked out, because we thought
we were going to have to build it from scratch.
A yearbook by Darren Walsh
すっきりしないのがノーマルな日常なのである
But if he ever gets too big for his britches, I'll just remind him
that he was the guy who ate the cheese.
Persuasion by Jane Austen
出来過ぎた人物というのは本来気持悪いものなのだが
この小説の場合、アンにしろウェントワースにしろ、その出来過ぎ感が心地良いのだ
正しく過剰へと動いていくことにどんどん肩入れしたくなるのだ
違う手紙を書いてるふりをして愛の告白へと高まっていたという良き裏切り
ひとりの人物の内と、さらにその外との間にある真っ当な矛盾=動力=運命
I must go, uncertain of my fate; but I shall return hither, or follow your party, as soon as possible.
A word, a look, will be enough to decide whether I enter your father's house this evening or never.
The bishop by Robert Martin
地獄の沙汰も金次第
Our desires are in accord. Godspeed.
Club members by Robert Martin
排他的であるから寛げるのだという感覚
I think I've got an abscess.
Flippancy by Robert Martin
ビジネスに友情を持ち込むことはできないのであった
The boy made gentle clucking sounds of commiseration.
The Heart of the Matter by Graham Greene
神との対話という段階で神から離れているのである
つくづく人間は孤独で苦しい存在だ
だが人間とは何かと言う問い自体が人間から離れたもの無しには成り立たない
自由とか愛とか良心といった言葉を人間は自らの力で意味のあるものにできるのか?
and no one can arrange another's happiness.
Hedging his bets by Robert Martin
先手を打ったつもりがとんだことになってしまって
I decided not to take any chances.
The iron pole by Robert Martin
性的な象徴の戦いというのは分かりやすいが退屈
she didn't want to defile the linen.
A pristine truth by Robert Martin
歴史というのはどうしても尾ひれがつくものなのである
the epithet was quite to the contrary.
The black box by Robert Martin
回収するのも大変だが解析するのもまた一苦労なのだ
it coasted to a stop directly in front of them.
The teacher by Robert Martin
秘密というのはほとんどが内部から漏れるのだよ
they have divulged the secret, haven't they?
一年余りの間にいろんなことが変わってしまったが、
お家時間は有効に使えただろうか?
Hitchcock by François Truffaut (Revised Edition)
言わずと知れた、世の中にHitchcockを真に比類の無い映画作家として認知させるきっかけとなった対話の記録。
単なるインタビューではなく、
互いに一流の映画作家同士の対話である。
Hitchcockのwitに富んだ語り口は、
随所に読者が舌を巻くような透徹した洞察を示しており、
観客のsuspenseを維持するために考え抜かれた映像手法や、
有名なMacGuffinのような秀逸な物語的deviceが語られる。
しかし、本当に驚くべきことは、
Hitchcockが早い時期から映像の優位を確信し、
映画における台詞dialogueや物語のもっともらしさ(彼の言う‘plausibles’)をほとんど信じていなかったことである。
MacGuffinのような概念が重要なのではなく(彼はどの道そうしたものを発明したであろうし)、
彼が天性の映画作家であったことがすべてを可能にした。
Histoire du cinéma(Jean-Luc Godard)の中でくり返される‘Le contrôle de l'univers’(The control of the universe)という言葉がHitchcockに捧げられているように、
映画の想像力がこの世の摂理と拮抗することを改めて確認するために。
映画の一場面や分析的なカットが多数挿入されており、
読めばきっともう一度画面で確認したくなること必至なので、
まだお家時間があるうちにどうぞ。
The Valley of Fear by Sir Arthur Conan Doyle
これでホームズ物の長篇は終わり
おなじみの二部構成で、それはそれでいいのだが
今回組み込まれているのはピンカートンの調査員の物語であるだけに
ホームズの影の薄くなる様が激しい藁
I had a hard and dangerous game to play.
Not a soul, not one soul, not my nearest and dearest, knew
that I was playing it.
Klara and the sun.
人間とAFとの間の友情?みたいな事。
太陽をhe と呼ぶAF。
“No-Brainer”と呼びかけているのは、「難しく考えないで」とでも訳すのか。
文脈がわからないけど、
呼びかけてるのなら「(お)馬鹿(さん)」と言ってるだけじゃないの?
>>223
Googleで検索したら、「考える必要がない事」のように訳されるようです。
ご指摘ありがとうございました。 それらしい箇所がわかった。
呼びかけではなくて、
別れ際にKlaraがお礼を言ったのに対して、
Josieが「言うまでもないこと」という意味で‘No-brainer’と答えてるみたいだね。
今度ちゃんと読んでみる。
The romance of certain old clothes by Henry James
姉の名前が版によって違う(わたしのはViola)
が、そんな細かいことはこの際どうでもよく
問題は妹の(幽霊の)握力である
and on her bloodless brow and cheeks there glowed the marks
of ten hideous wounds from two vengeful ghostly hands.
The real thing by Henry James
役に立つものが役に立たないものより立派とは限らないが
立派なものが役に立つものより優遇される必然性はない
芸術を含め広く一般に要不要の問題とは趣味の問題なのである
if it be true i am content to have paid the price—for the memory.
Mme.Sadako Fontaineさんって、おっしゃるの?
Norma by Joe Kinnian
母親の心配というのは性的な色合いが強くなればなるほど過剰になりがちである
he has been afraid of being strapped for not giving in to his sister.
Klara and the Sun by Kazuo Ishiguro
Never Let Me Goの読者はすでに馴染みがあるかもしれないが、
社会的にmarginalな存在(Artificial Friend)の視点から歪な近未来社会の実態が徐々に明らかになる。
最初からKlaraは専ら観察observeする存在として描かれるが、
Hailshamの子供たちかそうであったように、
その知覚は常に部分的・断片的で全体像whole pictureは与えられない。
(この物語で絶えず物理的な視界が制限されるばかりか、
高い負荷がかかる場面でAFの知覚まで断片化するのはいかにも示唆的である。)
また、AF(subhuman)である彼女は他の人間たちhumansの間でしばしば、
自分が存在しない(見えない)ような感覚を味わう。
これらはSFというジャンルに関わると言うより、
むしろminority(ethnic, sexual, colonial, etc.)の文学に共通する特徴を独自に展開しているように見える。
結末を見ても、これを単純に教訓的な童話のように見なすことはできないだろう。
人間に'Something that's unique and won't transfer.'のような何かがあるのかという問いに対して、
KlaraはManagerにそれは人の中にあるのではなくその人を愛する人たちの中にあるという、
やや(作者による)意図的な韜晦とも取れる答えをしている。
しかし実のところ、むしろこの‘unique’なもの、完璧なコピーさえ拒絶するどこにも実体として存在しない特質こそ、
別の差別(終盤で示唆されているAFに対する差別も含めて)の原因の一つなのではないか?
そしてこれはMr Capaldiの言うreverse-engineeringのような手段では解決できない問題である。
テクノロジーの問題は逆に差別のような人間社会の非常に古い問題を深刻化し、
テクノロジー固有の問題としては解決できない。
そうした意味でもAFを通じて語られるのは我々の社会の問題なのである。
>>222
久しぶりに一息で読んだ。
しばらくだらだらしてたから目が覚めた。 Under the footbridge by Joe Kinnian
論理的に考えられないということがある場面では論理的に正しいということもある
and he waited, as a blasphemer waits for lightning.
With Clara by Henry Selwyn
静かではあるはなぜか物悲しいのは主観が透明だからなのか
a stand of beeches rose high into the clear autumn sky.
Flowers for Algernon by Daniel Keyes
これはノンネイテヴの哀しさなのだが
主人公の知能が向上して小難しげに書いてくれているときの方が
パン屋でのあーだこーだをまんま綴られるよりもよっぽど読みやすのね藁
Charlie is a good guy and nobodys gonna start up with him
without answering for it.
最終的には文脈だよね。
チャーリーに手を出したらただではすまないぞ?
A harmless holiday story by Henry Selwyn
一見平和そうな趣味の奥にある不幸で複雑で分裂した事情
it passed over me like the shadow of a bird in flight.
The therapy by Henry Selwyn
治療する側の目的とされる側の目的が違っていてもこの場合は正解と言っていいわけだ
it makes his head heavy and giddy.
Machines like me . By Ian McEwan.
面白かったです。辞書を引き引きほぼ一気読みできます。人工知能のロボットと人間の共生。
ネタバレになるとまずいから書けませんが、個人的には、人工知能にとって美とは何か、人間にとって人工知能ロボットは愛情の対象になり得るか?、とか考えさせられました。
かたまり読み 猫ログ
かたまり読み猫ログ二章 不思議の国のアリスかたまり練習編販売しました 明日の17時から5日間無料セールです
英語はかたまりで読めば読める
かたまり読み本当に使える英語ツールを猫語訳し猫の先生と二人の生徒の対話に直したものです
しかし毎日のように新しいの呼んでいる人が居るね。
それくらいの速さで読めたら面白いだろうな。
Her siblings' departure by Rosa Wallerstein
子沢山で親が忙しいと兄弟姉妹でなんでも処理していくんだなあ
two days before she embarked, she saw her to her boarding school.
Mrs Solomon by Rosa Wallerstein
年齢の離れた配偶者たちは性格の不一致ですまされないすれ違いを覚悟すべきだ
he took to spending most of his time sitting wrapped in a traveling rug.
After the dissolution of the Habsburg empire by Rosa Wallerstein
最初のちょっとした心の傾きが取りかえしのつかない犯罪を許してしまいことも
then did it dawn on me that his fanatic interest as well as my own vacillation
were merely proof of our appalling ignorance and corruptibility.
Good Morning, Midnight by Jean Rhys (Penguin Modern Classic)
現代文学の読者には専らWide Sargasso Seaの作者として知られるRhysの戦前の作品。
Dickinsonの詩から取られた表題は、
Dayに拒まれる詩人の運命に自分をなぞらえているようにも見えるが、
Day/Nightの対立を宣言する側から無効にしながら、
Rhysがこの詩人と共有する冷めた意識detached awarenessも窺わせる。
この作品は一見、Rhys自身を思わせる一人称のheroineがdepressionやalcoholismを経てほとんどsuicidalな願望(‘drinking myself to death’)を懐きながら、
苦痛に対する一種のindifferenceに達しようとする過程を物語っている。
しかしそれも叶わず、結末で今にも部屋に入って来る様子を思い描いていたのとは別の‘the white dressing-gown’の隣室の男を迎え入れる時、
この男のidentityがぼかされているのは一種のself-deceptionなのだろうか(‘l don't need to look. l know.’)、
作品を締めくくる‘Yes - yes - yes ...’は歓喜したaffirmativeではなく、
自分自身の根深い不信(‘ton sale cerveau’)によって裏切られ、
自分と同類(‘another poor devil of a human being’)を相憐れむself-mockeryでもあるだろうか。
modernismの時代に相応しく安易なredemptiveな結末を避けながらも、
Dickinsonに倣って‘So good night, Day!’と潔く言い切れないRhysの
vulnerableな心情が表れた結末かもしれない。
A messenger by Rosa Wallerstein
やっぱり我身に危険が迫るかもしれないと思うと忠犬ではいられなくなるよ
he will muddle once too often.
A way of reading by Cory Kennedy
作業をいったん中断してぐるりと周囲を見回す必要があるのであった
he recognized that the most interesting stories occur
through characters and dialogues, not lengthy narration.
Taking things out of the office by Maurice Hogarth
あきらかに追い詰められているのだが今更止められないのだ
but it is his pigeon, isn't it?
A dog's fidelity by Maurice Hogarth
ドライで通俗な経験則ほど有用なものはない
a prejudice had something in common with an ideal.
The postmortem by Maurice Hogarth
いかなる生者も知性ある死者には到底太刀打ちでぬであろう
he left them to their subterranean duel.
>>243
take toはtake to a streetとかあるから、出るという意味
C (危険などから逃れるために)〔森など〕へ行く,逃げ込む
とか
B …する癖[習慣]がつく(◆ 目的語はしばしば doing)
があるけど。
>年齢の離れた配偶者たちは性格の不一致ですまされないすれ違いを覚悟すべきだ
の意味が不明だな。子供が家出して、路上にボロ毛布を引いて座っている。
1日のほとんどをそうやって暮らしているという感じだからな >>251
【注意】ここは読んだ本の感想を書くスレです。
雑談したい方は雑談のスレでお願いします。
雑談を放置しておくとただの雑談スレになってしまい、
感想を書く人が書きにくくなりますので
The old letter by Maurice Hogarth
むかしむかしの失恋話がこんな場合によみがえる不思議
but his heart had knocked in the same erratic fashion as it did now. A sardine tail by Maurice Hogarth
うっかりするにはそれなりに心に引っ掛かるものがあったわけで
he had overshot the mark - he realized that in time.
In camera by Maurice Hogarth
これまでの趣味が変化するには複数の理由があるのであった
I thought I might discuss with him some books I can spare.
In the school corridor by Eva Worobiec
偶然の再会は衝撃的というよりは夢のなかの出来事のような感じ
I had it on the second floor, clear at the other end of the building.
The deities of the nineteen century by Esther Austerlitz
歴史の証人としての建築物の細部との対話
and time reigns supreme among these emblems.
Fahrenheit 451
書物を読むこと持つことが非合法となった社会。
焚書に組みしてきた側の主人公が、身の回りで起きたいくつかの出来事を経て、
書物の大事さに気付き、反逆を始める、という話。
本読みとしては重要なテーマと思うし、魅力的なキャラクターも出て来るし、
感性がほとばしるような筆致も読ませると思うんだけど、拡げた風呂敷を
畳もうという意志が見られない。荒い。
まあ面白いことは面白いんだけど、「こんな尻切れトンボな話が名作扱いでいいの?」と
いうのが正直な読後感だった。
10点満点なら6点、かなあ。
後編があるならもうちょっと考えてもいいけど。
Bradburyが亡くなった頃の評価もそんな感じだった気がする。
長編だとSomething Wicked This Way Comesなんかも冗長な印象が拭えないし、
The Illustrated Manとか短編集の印象の方が強いけどな。
Fahrenheit 451はTruffautの映画で記憶してる人の方が多いかも。
Bradburyは構成はともかく
読んでいて心地いね
ちなみにわたしはThe Martian Chroniclesがいちばんすき
Fahrenheit 451 by Ray Bradbury
この年末年始はこの作品の読書会を開催します
わたしは Dey Rey Book の50周年版を使いますが
みなさんそれぞれお持ちの版で、とにかく楽しく読みましょう
全部で3 parts あるので一日1part ずつ、ゆっくり読んでいきましょう
面白いなあと思った箇所や疑問に思った点など
気軽に書き込んでいきましょう
part 1 で私に印象深かったシーンは
勤めを休もうとしている主人公の所に上司のBeattyが乗り込んできて説教するところ
言ってること、結構当たってるように思うんだよね
帰り際のセリフ、Get well and keep well
味わい深いなあ
Beattyはブレードランナーの敵役のレプリカントのイメージ
どうもBeattyの人気が高いみたいだなあ
part 2 に入ってもその博識によってBeattyは光っているのだけれど
ここでは5ちゃんの意味というこもとも鑑みて対立者Faberの言を引用しておきますね
You're afraid of making mistakes.
Don't be.
Mistakes can be profited by.
Man, when I was younger I shoved my ignorance in people's faces.
They beat me with sticks.
By the time I was forty my blunt instrument had been honed to a fine cutting point for me.
If you hide your ignorance, no one will hit you and you'll never learn.
年を跨いだFahrenheit 451も今日で終わり
結局、火も使いようなのである
It was not burning. It was warming.
抒情的な説明の仕方であるからして
決して根底的な批評・批判にはならないところがもどかしと見る向きもあるだろうが
それがBradburyの持ち味なのだから
そこを楽しめればそれで良し、なのだ
Carthage
For three days I lay in a coma, in traction, under those scalding azure skies.
"Fahrenheit 451" を俺も3日くらい前から読んでいて、あと10ページくらいで読み終わる。
Part 1 と Part 2 は読みやすくて軽いが、Part 3 は少しだけ独特の文体で少しだけ
独特な世界を描いているような気がして、ちょっとその世界の中の細かい部分を
つかみ取りにくくなるけど、まあまあ面白いな。
今のところ俺は、この作品をさほど深い味わいのあるものだとは思わないけど、
何度も読み返したらもっと深く味わえるようになってくるかもしれない。
まあ、みんなで読んで読後感を楽しく話し合うための作品としては、適切だろう。
万人が楽しめる作品だと言っていいんじゃないかな?娯楽だと割り切って
読む人もいるだろうし、映画化しても面白い作品になるだろうし、あらすじを
他の人に語り聞かせても相手は喜んでくれるだろうし。
さらに、Fahrenheit 451 は、会話文を味わうため、そして会話表現を学ぶための
外国人向けの英語教材としても、ふさわしいんじゃないかな?生き生きした
会話場面集という感じ。
Fahrenheit 451 の Part 3 のうち、次の一節が、まあまあ気に入っている。
ネット上にこの部分が引用されていたので、おかげで俺はいちいち typing する必要がない。
And there at the bottom of the hayloft stair, waiting for him, would be the incredible thing. He would step carefully down, in the pink light of early morning, so fully aware of the world that he would be afraid, and stand over the small miracle and at last bend to touch it.
A cool glass of fresh milk, and a few apples and pears laid at the foot of the steps.
This was all he wanted now. Some sign that the immense world would accept him and give him the long time needed to think all the things that must be thought.
Beatty が死にたがっていたらしいという一節は、面白いとも言える。
He lay where he had fallen and sobbed, his legs folded, his face pressed blindly to the gravel. ●Beatty wanted to die.●
In the middle of the crying Montag knew it for the truth. ★Beatty had wanted to die.★ He had just stood there, not really trying to save himself, just stood there, joking, needling, thought Montag, and the thought was enough to stifle his sobbing and let him pause for air. How strange, strange, to want to die so much that you let a man walk around armed and then instead of shutting up and staying alive, you go on yelling at people and making fun of them until you get them mad, and then ....
Anne of Green Gables by Lucy Maud Montgomery
昨年からAnne with an ‘E’という原作をかなり自由に翻案したドラマをテレビで放送していたので、
気になってちゃんと読んでみた。
JerryというHome Child(-ren)や大胆なethnic/sexual minorityの主題を取り上げたり、
原作にある細部も改変してドラマとしてより劇的に展開する一方、
原作のテキストの特徴はかえって見えにくくなっているかもしれない。
Tennysonのようなまだ当時のliterary cultureの中心にいた詩人も現代の読者にはさほど馴染みがないかもしれないが、
自分をCordeliaになぞらえ物語中の人物が使うbig wordsを好んで使い、
‘scope for imagination’が口癖のAnne Shirleyは当時のliterary cultureによって育まれその模倣でもある
(ついでながらAvonleaの自然の描写にはconventionalでliteraryな表現が溢れている)。
幼いAnneのidiosyncraticなspeechはこの作品の魅力かもしれないが、
Anneがorphanとして生きてゆくために必要な手段であった物語の世界(社会的にmarginalな存在ほど幻想を必要とする)
の習慣と言語から抜け出すgrow outことがこの作品の潜在的な主題でもある。
Miss Stacyのようなmentorのもとで現実の世界に目を開かれてゆくにつれて、
物語から借り受けたbig wordsが魅力を失い、
かつての‘redheaded’ girlは外見的にも‘auburn’ womanに生長して現実の過酷な選択に立ち向かう。
それでも結末でBrowningを口ずさむAnne Shirleyは疑いもなく当時のliterary cultureの産物である。
ドラマはそこに大胆に様々な社会的問題を仮託しているが、
生身の人間ではないAnne Shirleyという文学的テキストの成り立ちに対してどれたけ敏感でありえただろうか?
‘God’s in his heaven, all’s right with the world.’
赤毛のアンもその翻案ドラマも面白いよね
さーて三連休だあ〜
なによもうかなあ
このスレまだあったんですね
数年前に結構書いていました
眼を悪くして数年間ほとんど読書していなかったのですが
今年また読書を始めようと思い、
J. R. R. Tolkienの "The hobbit : or there and back again" を読み始めました
数年ぶりの洋書読書なので初日はペースがつかめず苦労しましたが
二日目になってだいぶ勘が戻ってきました
この作品は以前映画版を見たことがあり、まだある程度覚えているので
小説も世界観が掴みやすく、楽しく読めています
J. R. R. Tolkien, "The hobbit : or there and back again" 読了
語彙や構文は平易で、技法的話法的に特に変わったこともなく
基本的に写実的な描写なので、面白く読めました
映画で知っている話とは言え、物語に引き込まれました
特にドラゴンの描写にリアリティを感じました
最後は当然ハッピーエンドなのですが、ずっと物語の世界に浸りたくて
少しネットサーフィンしたりと、読むのを遅らせてしまいました
次は同じ著者の "Lord of the Rings" を読んでみます
3部作全部合わせると結構な長編のようですが
映画を見たことがあるので世界観は掴みやすいかと
しばらくファンタジー作品を読もうかと思っています
The Lord of the RingsやLe GuinのThe Earthsea Cycleでは冒頭に架空世界の地図が掲げられてるけど、
映画版LOTRが専らNew Zealand各地のロケで撮影されたのは感心した。
まだCGだけではできないこともいろいろある。
The Eagle Has Landed by Jack Higgins
ある人に勝手に置いて行かれてそのままにしてあった本
かなり日に焼けてしまったそれをこの休みに読んでみた
いやー、これぞエンターテイメントという面白さでした
第二次世界大戦末期の状況もさることながら
アイルランド解放闘争や南アフリカの歴史など
泥縄式にお勉強したくなった、かな
Whatever else may be said, he was a fine soldier and a brave man.
アンって難しくなかったっけ。
ホビット容易に読めるなんてすごい語学力だ。
尊敬する。どうしたらそういう風になれるんでしょう?
コツがあったら教えてほしい
アンはプリンスエドワード島の植物の名前がしょっちゅう出てくるのと途中から聖書のフレーズが出てくるのが難易度上げてると思う
それが理由で作品に必要な語彙力ランキングみたいなのはかなり上位に来ちゃうんだけど聖書のところを除いては文体が難解ということは特にない感じ
ホビットとか指輪物語はあの世界にしかない固有名詞がたくさんあるところがやや読みづらいと思う
あと似たような名前のドワーフが多すぎて区別しながら読むのが非常に困難かもしれない
学校の勉強はある程度全体の達成度で測られるから常に段階を踏むけど、
一通り勉強を終えたら読みたいものをかじりついてでも読めばいいと思うけどな。
そうしないといつまでも同じようなペースでしか上達しない気がする。
難易度や適正な語彙レベルを表示するのも善し悪しで、
Gravity's Rainbowを読むのに相応しい時期なんて一生来ないかもしれないよ。
"Lord of the Rings" プロローグと二章まで読みました
プロローグは家系や地理や文献の説明だけだったので
退屈で心配しましたが
一章から物語が始まると、とても面白く引き込まれています
>>280,281,282
教えてくれてありがとう なんか指輪物物語が流行ってるみたいだなあ
難しそうだなあ
The Time Machine by H. G. Wells
Weenaって明らかに植民者の現地妻みたいで笑える
とはいえ帝国主義の成れの果てが
家畜化された有色人種を地下に潜った白色人種が喰らうっていう
笑うに笑えない残酷な未来予想図にまとめるところが凄い
One cannot choose but wonder.
Stephen Crane という作家がアメリカにいた。彼が生きたのは 1971 年から 2000 年までで、
28歳という若さで死んだ。彼が生きていたころは、若くしてすでに Henry James や
Joseph Conrad だけじゃなくて、世界中で高く評価されていた。しかし彼の死後
120 年も経った今、意外にも彼は忘れ去られている。
それを掘り起こしたのが、Library of America のシリーズを発行している出版社と、
つい数か月前に彼の伝記(なんと 800 ページにわたるもの)を書いた
Paul Auster だ。
Paul Auster と Library of America の編集委員とが対話しているビデオが公開されている。
これを見て、ますますこの Stephen Crane という作家が気になってきた。
そのビデオを見たい人は、この下の英文をそのまま検索すればその
URL にたどり着く。URL を貼ると、最近の 5 ちゃんねるではアクセス規制を
かけてしまうことがよくあるので、リンクは貼らない。このビデオを見て、
さっそく俺は Paul Auster の書いたこの伝記を買って、今日から読み始めている。
VIDEO October 28, 2021
Burning Boy: Paul Auster on the Extraordinary Life and Work of Stephen Crane
LOA Live
"The Lord of the Rings : The Fellowship of the Ring"
Book1 読み終わりました
"The Hobbit" より難しくなってる印象ですね
家系、名前、地理、歴史の説明が詳細ですがとても覚えきれない
名前は血縁で似ている上に、呼び方が何通りもあってこんがらがる
地理も説明の字面は理解できても、この作品の中での方向や縮尺がまだきちんとイメージできない
付属の地図を眺めてますが、見にくくて……
作品の土地勘的なものが出来てないですね
今のところ、描き込まれた絵画、しかも額縁が見えない程大きなそれを見ているような印象ですね
それでも話が動くと面白いのでこのまま読み続けます
"The Lord of the Rings : The Fellowship of the Ring" のBook2も読了して
"The Lord of the Rings"三部作のうちの第一作 "The Fellowship of the Ring" を読み終わりました
引き続き、第二作 "The Two Towers"に移ります
感想は>>287とあまり変りませんが
ネットで調べて本付録の地図よりも見やすい地図を手に入れたので作品内土地勘は少し良くなったかも
あとは本のフォントが小さく読み辛かったので、Internet ArchieveでPCで読むことにしたら
随分読みやすくなり、ややペースが早くなりました
以前からInternet Archieveはよく使っています。とてもありがたい存在です The Annotated Anne of Green Gables
一度はきちんと‘Annotated’で読みたいAlice(Wonderland/Through the Looking Glass)のような作品と違い、
一応Anneは空手でも読めるが、
それでも様々なliterary allusiosやsocial contextsを理解するのは難しい。
とりわけ本書の簡潔だがcomprehensiveでperceptiveなintroductionは、
autobiographical/social/literary等の観点からこの作品の‘multi-layeredness’を描き出すと同時に、
Anneがいかに当時のbooks for childrenのstandardsから逸脱departedいたかを丁寧に解説している。
AnneとMarillaやMrs. Lyndeの関係やamethystのbroochのepisodeなど、
一読再読したくらいではなかなか及ばない繊細な手際で解釈していて、
短いがこのintroductionだけでも読む値打ちがある。
紙の本は大きい(その上高い)ので図書館などで利用できる人向き。
Annotated Anne か。いい本を紹介してくれた。しかも Oxford じゃないか。
Annotated Anne を紹介してくれた人は、洋書を読みなれてるだけじゃなくて、
そこらへんの娯楽作品だけじゃなくて本格的な本を読み続けてきたみたいだな。
ぜひともこれからもいろんな本を紹介してほしいと思う。
Annotated Anne は、迷わず古本を注文した。運よく安いものを日本の業者が
売っていたのだ。日本・アメリカ・イギリスの業者を探し回っても、
新品なら 6,000 円から 8,000 円くらい。古本でも送料込みなら 5,500 円くらい
するのが普通だったけど、この一軒の業者だけが格段に安いものを提供していた。
その代わり、かなり傷んでいるらしい。トホホ。それから、英語ネイティブらしき
人の書評によると、あまり紙の質とか製本の具合もよいとは言えないらしいから、
どんなに傷んだ本が届くかわからんが、まあ、安いから仕方ない。
Annotated と言えば、Annotated Alice と Annotated Wuthering Heights なら、ハードカバーの
大きな本を持っている。Alice の方は少ししか読んでいないが、Wuthering の方は
一応はすべてざあっと目を通した。いずれもっと熟読したいと思っている。
Annotated Ulysses も気になっているが、なんせ原作そのものをまだ通読したことさえない
から、まだまだ俺にとっては高嶺の花だ。
Annotated Anne についての書評を、Amazon.com にあるもの 35 本ほど読んだ。
その中で特に俺の注意を引いた書評を、ここで引用しておく。
なお、英語ネイティブと思われる人たちの書評をたくさん読んできたが、Kindle 版は
どんな本でもやっぱり避けた方がいいなと俺はつくづく思う。文字化けが多く、
必要なページに移るのがとても難しいものとか、図表にある文字が読みにくいなど、
問題は多い。
どうせ紙版と大して値段が違わないとき、そしてどうしても
通勤の最中に読みたいとか、あるいは 400 ページ以下の薄っぺらい本の
Kindle 版しか読まないとかいう人でない限りは、やっぱり紙版の方がいい。
Annotated Anne についての書評のうち、俺が気に入ったもの
Everything Anne
Reviewed in the United States on May 17, 2003
This is one of the most outstanding annotated editions of a book I have ever seen. It is packed
with interesting, relevant annotations about the world of Anne of Green Gables, as well as
LM Montgomery's own life and Prince Edward Island itself.
Due to the nature of the writing in Anne of Green Gables, an annotated edition is especially
welcome to fill in the blanks on Canadian politics (What is a "grit?") and social conventions
at the time. Reading the annotations increases the pleasure of entering the Anne's world, and
that is incredibly important.
Also, of special note and appreciation, many of Anne's favorite obscure poems and readers are
included in the back. Finally, you are able to get the whole version of the many quotes that she
drops, and see just where she picked up her big words.
The best gift you could get for a true fan of Anne of Green Gables.
annotated と言えば、文学作品には annotated なものがごく少ないけど、nonfiction 特に
学術書に関しては notes をつけるのが default だよね。最近は歴史とか政治に関する
洋書を読むことが多くて、しかも 200 年も 300 年も前のことについての本を読んでいるため、
注釈が多くてたまらない。注釈だけでは足りず、ネット上でいろいろ検索しながら
読まないとさっぱりわからんから、読むスピードはものすごく遅い。おまけに
150 年とか 300 年も前の文体の英語で書いてあると、ますます読みにくい。
でも、それだからこそ面白いとも言える。
Up in Michigan by Ernest Hemingway
わずか7ページの短編小説。
もったいぶった書き出し、中途半端な終わり方。なにこれ?
AnneみたいにKindleでタダで読める本に高いお金を出すのをためらう人も多いだろうけど、
関心があればintroductionだけでも読めば役に立つ。
文学作品に関しては現代の作品を除いて、
PenguinやOxfordなどから一般的な注の付いた版は結構出てるのでは。
中にはかなり詳細なものもあるけど基本的には読解に差し障りそうな箇所のみ。
わざわざ‘Annotated’と題されているのは特別に詳細な注釈が付いた場合で、
特にUlysses Annotatedは本文抜きで注釈のみを収録し大冊(A Gravity's Rainbow Companionも同様)なので、
一読(それだけで大したものだが)したいだけの読者には荷が重過ぎる。
普通の読者が注釈の沼にはまるのもつまらないけど、
Robinson Crusoeでもきちんと読もうとすれば現代語の辞書だけでは間に合わないだろうし、
とりあえず必要な辞書だけは揃えて無駄な苦労はしないことかな。
注釈と言えば、(少なくとも俺にとっては)とっておきのものを忘れていた。
Shakespeare 全作品の注釈シリーズだ。たくさんの出版社が Shakespeare の注釈
シリーズを出版しているが、俺は Arden Shakespeare のシリーズをたくさん
揃えている。何でそんなものを持っているかというと、普段は読まなくても、
たまにどこかで Shakespeare 作品の一節が出てきたら、その1作品の全部を
通読しないまでも、さっそくその前後の 10 行ほどだけでもいいから
読んで理解しないと気が済まない。
しかし今の俺の力では、たとえ Shakespeare の時代の英語を網羅した辞書を
傍らに数種類も置いていたとしても、それだけでは Shakespeare の文章を
楽しめない。だから自然と Shakespeare 注釈書シリーズが必要となる。
ふだんいろんな本を読んだりネットサーフィンしていると、Shakespeare
のみならずどの時代の誰のどんな作品のどの一節が目に飛び込んでくるかわからない。
そのたびにその一節を何とか大雑把でいいから理解したくてたまらん。
したがって、いろんな時代の英語を網羅した巨大な英英辞典も数種類ほど必要だし、
それぞれの時代の英語を専門に解説した歴史的な文法書みたいなものも数種類は
必要だし、さらには Arden Shakespeare とか Cambridge Shakespeare みたいな
注釈書シリーズを揃えておけば、好きな時に好きな箇所だけを拾い上げて、
あたかもたくさんの本を百科事典みたいに「引ける」。
俺は nonfiction とか学術書めいた洋書をたくさん買って本棚に置いてあるが、
通読した本はきわめて少ない。読める量の 100 倍くらいの本を自宅に置いている。
なぜそんなことをするかというと、好きな時に好きな本の目次と索引を見て、
今自分がすぐに知りたいことだけを検索するんだ。
そんなことはネット検索だけでできるだろ、と言われそうだが、そうではない。
ネットで参照できる文献は、今までの何百年にわたって世界中で出版されたり
保管されてきた文献のうちのごく一部でしかない。もしかして1万分の1くらいか?
辞書だけを見てもそうだ。いまだに紙版しか手に入らない素晴らしい辞書がきわめて
たくさんある。だから俺は、紙版の文献にこだわる。
どの時代の本でも、どの分野の文献でも、きちんと読もうと思ったら
いろいろな専門の辞書も必要だが、いろんなものを一応は網羅している
OED Online を subscribe しておくと、やはり便利だ。
数千ページのあちこちの辞書を5種類も10種類も検索するのが
面倒なときは、まずは OED Online を見る。そうするといきなり答えが
見つかることが多い。だから、OED Online は面倒なように見えて、
実際には時間とか労力の節約になる。
しかもうれしいことに、OED Online は改訂作業がどんどん進んでいる。
2000 年から 2039 年までの 39 年もかけて、Second Edition から Third Edition
へと改訂が進んでいるのだ。Second Edition は全部で 2 万ページのものだったが、
Third Edition が完成すると、全部で4万ページという巨大なものとなる。
あまりに大きすぎるので、Oxford University Press はこの最新版の OED の
紙版の出版を取りやめただけでなく、CD-ROM 版さえも 2008 年くらいに
中止した。それ以降に改訂された部分に関しては、OED Online でしか
読めない。
最新版の OED Online は最高だぞ。しかも2年ほど前からは、年間の subscription fee が
以前に比べて 60% くらい割引してくれている。2年ほど前までは年間で消費税込みで
38,000 円くらいだったけど、今は 15,000 円くらいだ。(なお、Oxford University Press
は日本の読者である俺たちから、日本の消費税である 10% を徴収している。)
>>294
her big words.
というのはなんですか?たくさん引用してるということ? >>293
Kindleは好きじゃないので、
紙本の方がいいというのには同意。
だけどアプリがあればもっといいよね。 よほど使い倒さないとsubscriptionは高くつくから、
18世紀以降ならスマホのアプリもあるSOED辺りでも十分役に立つよ。
OED CDも古い本を読むためならずっと使えるし。
現代文学は必ずしも完備した注釈や辞書があるわけでもないけど、
手近に使える道具の一つとしてリーダーズ+プラスの単一の辞書としては驚異的な百科項目は、
とりあえずそれが何かわかるだけでも先に進めるから助かる。
リーダーズ本体もそろそろ改訂時期が近づいてるし、
あのプラスの項目を大幅増補して改訂してくれないかな。
>>301
Anneは日常会話の中でも‘divinely beautiful’ ‘slightly intoxicated’ ‘irresistible temptation’みたいにmultisyllabic wordsをよく使うし、
‘I shall cover the past with the mantle of oblivion’のような明らかにliterary/poeticなechoが感じられることもあるから、
特に子供が使えばpretentious/theatricalに見える表現のことかな。 >>291
完全に余談になるけど、
洋書の古書に関してはきちんと国内に確認可能な在庫がある国内業者の方が信頼できる気がするけどな。
海外発送の場合しばしば状態の評価は発送元任せであてにならない。
国内の古書業者の方が評価基準も厳しいので、
一段階くらい表示している状態の評価(良可、等)が違う感じ。 "The Lord of the Rings : The Two Towers"読了
面白すぎてかじりつくように読みました
語彙や世界観に慣れたからか、1巻のラストあたりから急に面白くなってきた印象
2巻は1巻と逆に、追われる者が追う者になったり、旧敵が味方になったり
展開が面白かったです
引き続き、第三巻"Return of the KIng"読みます
"The Lord of the Rings : Return of the King" 読了
いやあ面白かったです。熱中して読みました
"Hobbit" の時と同じく、最後の方では終わりが惜しくなって、ゆっくりスローペースで読みました
数年前映画化作品を全部見たはずですが、ほとんど覚えてなくて、今回の小説も最後までネタばれなく楽しめました
記憶力の悪さが良い結果につながったw
英語はちょっと古風な文体でしたが慣れると特に問題なかったです
地理の描写や戦闘シーンで理解の解像度が荒くなるところもありましたが、
話を追うに分には問題なかったかと
物語のフレーム的には伝統的な魔法物語で、構造分析すれば典型的な少数の要素に
還元できそうな気もしますが、よく考えられたディテールが持つ説得力が圧倒的なので
物語に引き込まれてしまいます
最後の年代記、血統、地理、言語などを詳細に解説したappendixは読んでいません
少し読んでみましたが、"Hobbit" ""The Lord of the Rings"の範囲を大きく超えた世界の設定のようで
もう少しトールキン世界に親しんでからの方が良いと判断しました
引き続きトールキンを読みます
今回はかなりハマったので土日は6−8時間は読んでました
あとは日によってバラバラですが最低2時間くらいは読んでました
If Only In My Dreams - Loving Wives by patricia51
全部で2,100語くらいの短い小説だけど、涙が出ちゃったよ。久しぶりにウルウルした。
literotica.com にあった小説だけど、あまりエロくはないです。
"The Lord of The Rings" に続き、Tolkienの"The Silmarillion" を読み始めましたが、
これは読み物としては辛いですね
文体がずっと古臭くて固い
さらに記述が箇条書き設定書風で物語性がほぼゼロ
登場人物に感情移入して読むことは難しいです
聖書というか古事記というか、そんな感じですかね
ただし "The Lord of The Rings" を補完する情報が結構あるので
最後まで読んでみようと思います
Intermediate English Comprehension ? Book 4 by Stephen Harrison
英語の中級者向けの短い読み物が全部で15話。
博物誌的な興味深い話題が取り上げられています。
たまに気分転換的に、ちょっとずつ読んでいったら第4巻まで読み終えた。
全部で第5巻まであります。オーデオファイルもネットで無料で提供されてるけど、
いまのところ、それは使ってないな。
この本はKindle版のみ。
Agatha Christie: A Life from Beginning to End (Biographies of British Authors)
by Hourly History
推理作家アガサ・クリスティの伝記。
彼女の作品は読んだことも見たこともないけれど、これは面白かった。
父親の影響が大きかったみたいですね。姉との競争意識。
有名になってからの突然の失踪は、当時のマスコミを賑わす大スキャンダル。
離婚、再婚といろいろあったようですね。
後半の戯曲の解説はちょっと長すぎ。
彼女の作品には燻製のニシンがよく登場するとのこと。
全47ページ。
Agatha Christieは他の読み物の合間に結構読んだけど、
やたらeccentricな性癖ばかり目につくBelgian detectiveだけでなく、
今一人のamateur detectiveのspinsterものが案外いいよ。
Murder on the Orient ExpressやAnd Then There Were Noneみたいに(実行できそうもない)仕掛けばかり大掛かりなものが有名だけど、
語りnarrativeの構造そのものの中に謎を仕掛けたことで先駆的なRoger Ackroydや、
些細な視点のズレみたいなものをそっと滑り込ませるAfter the FuneralやThe Mirror Crack'd from Side to Sideなんかの方がいいけどな。
W.P. Kinsella, "Shoeless Joe" 読了
映画 "Field of Dreams" の原作小説。映画は未見ですが、昨年MLBで映画を再現した球場で
公式試合が行われたのを見たことから興味を持ちました。
220頁と手頃な長さだったので、映画の前にまず原作を読んでみました。
現代英語なので構文、語彙とも読みやすかったです。
最初の3分の1位は退屈で途中で辞めようかと思いましたが、半分あたりから面白くなって後半は一気でした。
幻想小説、ファンタジー、なんと形容していいのか分かりませんが、
空想とも妄想とも現実とも世界の輪郭が判然としない中でストーリーが進んでいき
微妙な浮遊感を味わいました。
信頼できない語り手的な手法で、最後の方で種明かし、辻褄合わせのようなことも疑っていたのですが
特にそういう事もなく、最初の設定というか世界線のまま物語は終わります。
着地点が良くわからず違和感を覚えつつ、一方では物語に引き込まれるという
面白い読書体験が出来ました。
The Hot Zone by Richard Preston
「ホットゾーン」とは、致死的な感染症を惹き起こす微生物やウィルスが巣食う場所のこと。
アメリカに輸入されたサル達に発生したエボラ出血熱の集団感染と、
米軍の感染症対策部隊の兵士や研究員の闘いの顛末をサスペンス風のタッチで
まとめた科学ノンフィクション。
発症すれば致死率9割ということもあるエボラ出血熱。
「あ、防護服に穴が…いつの間に?」「しまった、少し吸ってしまったか?」
任務を遂行する兵士や研究員の細かい所作にドキドキハラハラしながら読んだ。
エボラの禍々しい病態や、ウィルスを扱うレベル4施設の物々しい描写は、もはや完全なるホラー。
蠢く感染者達はゾンビ、出血熱だけにその死に様はスプラッタ。
サイエンスライターの作らしく、盛らずヒネらず理知的で簡潔な文章で、
多少の医学用語を除けば、難しい単語もほとんど出て来ない。
これまでに読んだ中では、最も読みやすかった洋書のひとつといっていいと思う。
ただし、血袋のようになった人や猿が破裂して死んでいく描写がえぐいので、
飯を食いながらの読書はお勧めできない。
9/10
ノンフィクションの洋書って、写真や図が少なすぎると思う。
あっても、印刷のクオリティが低かったり、ページが離れていて見にくかったり。
一方ではナショナル・ジオグラフィックみたいな優れた写真文化があるのに、
なんでここまで適当なのだろう?
紙質と同じで、編集にコストかけない文化なのかね。
成田の検疫所は最悪藁
暇なときにはペーパーバックだ〜とおもって読んだ
House of Sky and Breath
これはひどい・・・
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban by J. K. Rowling
やっぱwerewolfでてくると面白い
なんだかんだいっても読ませるよなー、このシリーズは
とはいえ面倒くさい校則はきらいだ藁
>>317
洋書のノンフィクは基本的に索引付きなので助かる
それらの多くは翻訳では省略されている
日本の出版界はクソ Think English, Speak English:
How to Stop Performing Mental Gymnastics Every Time You Speak English
by Julian Northbrook 全58ページ
英語で考えろとは言うけど、そこにはいろいろな落とし穴があるようです。
第二言語の習得を研究している著者ならではの興味深いアドバイスがあります。
日本語を習得したときの話とか、けっこう面白かった。
O.S.Cardのエンダーシリーズ
久しぶりに続編(3作目のXenocide)を読もうとしたら
二作目のSpeaker for the Deadの内容が朧げなので読み直した
→結果やっぱりほぼ忘れてた…
もっと前に読んだ一作目のEnder’s Gameは大体覚えるんだがな