Intel,次世代マイクロ・プロセッサ「Larrabee」の詳細を公表:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080805/312163/ 米Intelは2008年8月4日(米国時間),複数の演算コアとグラフィックス処
理機能を組み合わせる,次世代マイクロプロセッサ・アーキテクチャ「Larrab
ee」(開発コード名)の詳細情報を初めて公表した。Larrabeeプロセッサの第
一陣は,2009年終わりから2010年初めにかけて登場するという(関連記事:In
tel,多コア化可能な新アーキテクチャ「Larrabee」を来週発表)。
Intelはプレスリリースに「Larrabeeは,未来のコンピュータの頭脳となる
数十個,数百個,数千個の演算コアを動かすソフトウエアの開発と最適化へ,
業界全体を一気に向かわせるだろう」と記した。「当社の技術研究リソースと
,400校以上の大学,米国防総省高等研究計画局(DARPA),米Microsoftや米H
ewlett-Packard(HP)といった企業から借りた力によって,IT業界をこの方向
へ動かす」(同社のプレスリリース)
Intelは,Larrabee系プロセッサを「多コア」プロセッサと説明しており,
まず1個のプロセッサで16〜48個の演算コアを連携させる計画だ(現在のパソ
コンは,デュアル(2)コアまたはクアッド(4)コアのプロセッサが一般的)。
コア数は大幅に増えるが,Larrabee系プロセッサは現行パソコン/サーバーで
利用されているx86命令セットに対応しているため,既存ソフトウエアに対す
る後方互換性を備える。
Intelによると,当初Larrabeeベースのプロセッサはゲームや3次元アニメー
ションといったハイエンド市場向けに販売し,「DirectX」「OpenGL」などの
主要マルチメディア処理ライブラリに対応させるという。同社のライバルであ
る米AMD傘下のカナダATI Technologiesや,米NVIDIAが手がけているグラフィ
ックス専用プロセッサ(GPU)製品と競合する位置付けのプロセッサとなる。