Access Accepted第557回:Nintendo Switchの成功と 「ニンディーズ」
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20171202001/
感謝祭のあとの11月第4金曜日を「ブラックフライデー」,そして翌月曜日を「サイバーマンデー」と呼ぶのは,この季節,本連載でも何度か紹介しているので
読者の皆さんもよくご存じだろう。サイバーマンデーが終われば,「クリスマスセール」から「年末大放出」まで,アメリカのショッピングシーズンが6週間ほど続く。
北米のリサーチ会社IDCは,2017年に店頭とオンラインショップで販売されたゲーム用ハードウェアの販売総数を,アメリカとカナダを合わせて約1500万台と
予想しており,これは前年比で25%〜30%のアップになる。 実際,Sony Interactive Entertainment Americaは,大手ネットワークのCNBCの番組の中で,
今年は「史上最高のブラックフライデー」になったと語っており,また,MicrosoftのXbox One XやXbox One Sも好調だという。
任天堂が2017年に投入したNintendo Switchはこの時期,ファーストパーティのタイトルを含めてとくに値下げなどを行わなかったにもかかわらず,こちらも
好調な売れ行きを見せており,Adobeの調査によれば,このサイバーマンデーのオンラインショップで最も売れたハードウェアになったという。 詳しい数字に
ついては今後の発表を待たなくてはならないが,40万台のWii Uを販売するにとどまった昨年(2016年)とは比ぶべくもなく,任天堂は北米ゲーム市場全体の
成長に大きく寄与しているようだ。
「スーパーマリオ オデッセイ」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「ゼノブレイド2」,そして「スプラトゥーン2」などの人気タイトルがSwitchの売り上げを
後押ししているのは間違いないが,この数年,任天堂が行ってきた,「インディーズゲームの開発者にどれだけアピールできるか」という施策がうまくいきつつ
あることも,Switch成功の理由の1つではないかと筆者は思っている。
Switchは今や,「ゲームが売れるプラットフォーム」として多くのインディーズゲーム開発者に認識されるようになっており,Nintendo eShopでは毎週のように
新作が提供されるなど,Wii U以前とは異なる空気が感じられる。こうした任天堂向けのインディーズタイトルは,海外では親しみを込めて「ニンディーズ」(Nindies)
と呼ばれることもある。
(以下省略)
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20171202001/
感謝祭のあとの11月第4金曜日を「ブラックフライデー」,そして翌月曜日を「サイバーマンデー」と呼ぶのは,この季節,本連載でも何度か紹介しているので
読者の皆さんもよくご存じだろう。サイバーマンデーが終われば,「クリスマスセール」から「年末大放出」まで,アメリカのショッピングシーズンが6週間ほど続く。
北米のリサーチ会社IDCは,2017年に店頭とオンラインショップで販売されたゲーム用ハードウェアの販売総数を,アメリカとカナダを合わせて約1500万台と
予想しており,これは前年比で25%〜30%のアップになる。 実際,Sony Interactive Entertainment Americaは,大手ネットワークのCNBCの番組の中で,
今年は「史上最高のブラックフライデー」になったと語っており,また,MicrosoftのXbox One XやXbox One Sも好調だという。
任天堂が2017年に投入したNintendo Switchはこの時期,ファーストパーティのタイトルを含めてとくに値下げなどを行わなかったにもかかわらず,こちらも
好調な売れ行きを見せており,Adobeの調査によれば,このサイバーマンデーのオンラインショップで最も売れたハードウェアになったという。 詳しい数字に
ついては今後の発表を待たなくてはならないが,40万台のWii Uを販売するにとどまった昨年(2016年)とは比ぶべくもなく,任天堂は北米ゲーム市場全体の
成長に大きく寄与しているようだ。
「スーパーマリオ オデッセイ」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「ゼノブレイド2」,そして「スプラトゥーン2」などの人気タイトルがSwitchの売り上げを
後押ししているのは間違いないが,この数年,任天堂が行ってきた,「インディーズゲームの開発者にどれだけアピールできるか」という施策がうまくいきつつ
あることも,Switch成功の理由の1つではないかと筆者は思っている。
Switchは今や,「ゲームが売れるプラットフォーム」として多くのインディーズゲーム開発者に認識されるようになっており,Nintendo eShopでは毎週のように
新作が提供されるなど,Wii U以前とは異なる空気が感じられる。こうした任天堂向けのインディーズタイトルは,海外では親しみを込めて「ニンディーズ」(Nindies)
と呼ばれることもある。
(以下省略)