京大地理の作問者ならびに関係者の方に申し上げる。
今年の二次試験 地理大問4の(1)に使われた
2014年のデータは、地理の試験問題に使うものとしては
明らかに不適切である。
データ自体が、既に過去の歴史となってしまい
現状(試験が行われた2018年)のデータとかけ離れているからである。
2014年の統計順位は、とっくの昔に入れ替わり
2015年から2017年までの訪日外客数は、中国人が韓国人を圧倒している。
にもかかわらず、今回の地理の問題では、訪日外客数ナンバー1で韓国を選択させるような設問になっている。
訪日外客数(JNTO統計)
2014年↓★今回の二次試験で出したのはココ
韓国 2755313人
中国 2409158人
2015年 ☆出題データの翌年から早くも順位逆転
韓国 4002095人
中国 4993689人 ⬅約100万人中国人が圧倒
2016年
韓国 5090302人
中国 6373564人 ⬅約130万人中国人が圧倒
2017年
韓国 7140200人
中国 7355900人 ⬅差は詰まってきたが依然中国優位
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/index.html JNTO (日本政府観光局より)
試験が行われる直前の3年間、ずっと中国人の訪日旅行者数が多かったにもかかわらず
試験に使われたデータは、中国人爆買いの夜明け前のデータを持ってくる不適切さ。
そもそも試験前3年間と言えば、現役高校生が
高校生活を過ごす期間丸々である。
その間ずっと、テレビのニュースを見れば中国人の爆買いが報じられ
心斎橋を歩けばあまりの中国人に圧倒され、高島屋大阪店での中国人の売れ筋がネットで報じられ…
という高校生活を過ごしてきて、大学入試の問題で訪日旅行者数ナンバー1で中国を選んだら
解答は韓国となる不適切さ。
どうしてこんな、既に順位の入れ替わっている
過去の古いデータを持ってきたのか。
試験問題作成中には、既に中国がナンバー1になって爆買いなどが報じられていたであらうに
なぜ韓国が訪日旅行者数でナンバー1になるやうなデータを使ったのか?
出題直前に、物理や化学のやうに再検討しなかったのか?
いずれにしろ、地理の出題として不適切であり
大問4の(1)1と3は受験者全員に加点が必要であらう。