ことり「穂乃果ちゃん、今日はチーズケーキを作ってきたんだけど…食べる?」
ことり「ことり、頑張ってきたんだ…穂乃果ちゃんの為に…」
ことり「えっ?本当?食べてくれるの?」
ことり「えへへ…良かった♪」
ことり「それじゃあ、用意するから少し待っててね」
ことり「もう、そんなに急かさなくてもケーキは逃げないよっ」
ことり「でも、それだけ楽しみにしてくれてたなんて、嬉しいなっ♪」
ことり「えっ?もう食べていいって?」
ことり「穂乃果ちゃん、まだだーめっ♪もう少しじっとしててね」
ことり「ケーキのおともに紅茶も持ってきてるから、ね?」
ことり「穂乃果ちゃん、見て?紅茶の色、綺麗な赤色でしょ?」
ことり「ふふっ、穂乃果ちゃんの為に頑張ったんだ」
ことり「それにね、ことり特性のいちごジャムを入れると、もっとおいしくなるんだよ」
ことり「どう…かな?」
ことり「えっ?そう?良かった♪喜んでもらえて」
ことり「その手はどうしたの…って?」
ことり「これはね…その…」
ことり「ケーキを切り分けた時に切っちゃったんだ」
ことり「ちょっと血が出ちゃって、びっくりしちゃった」
ことり「こんなところを見られちゃうなんて恥ずかしいなあ…」
ことり「でも…穂乃果ちゃんが心配してくれて……嬉しい…よ…///」
ことり「ありがとう。穂乃果ちゃん」
ことり「それじゃあ、食べよっか」
ことり「って、ゴメンね。まだ箱から出してなかったね」
ことり「じゃーん♪どうかな?」
ことり「美味しそうに見える?良かった♪」
ことり「ケーキの上にかかってるのは何って?」
ことり「そんなの決まってるよ」
ことり「穂乃果ちゃんの大好きな苺のソースだよっ」
ことり「ことりが丹精込めて作ったんだ…どうかな…」
ことり「えへへ…喜んでくれてよかった」
ことり「それじゃあ、召し上がれっ♪」
ことり「穂乃果ちゃん?食べないの?」
ことり「ええっ!?食べさせてほしいって…///」
ことり「そんなの…恥ずかしいよ…」
ことり「ど…どうしても…?」
ことり「そ…それじゃあ、一口だけだよ…?」
ことり「あーん…して?」
ことり「はい…あーん…////」
ことり「美味しい…?」
ことり「本当!?良かった!まだ沢山あるからいっぱい食べてね!」
ことり「えっ…食べるのは良いけど、ことりにもっと食べさせてほしいって…?」
ことり「はずかしいけど…ことり…頑張るよ…///」
ことり「それじゃあ…あーん…」
ことり「あっ、ごめんね。クリーム付けちゃった…」
ことり「取ってあげるね…ってどうしたの?」
ことり「手で取らないで、口で…?」
ことり「う…うん…///分かった…///」
ことり「でも、恥ずかしいから目をつぶっていてね…?」
ことり「それじゃあ…///」ドキドキ
ことり「なんてねなんてね!」
ことり「はぁ…穂乃果ちゃん、喜んでくれるかなあ…」
ことり「穂乃果ちゃんが好きな苺のお菓子を用意したし、紅茶の美味しい淹れ方も覚えてきたし…」
ことり「舞い上がって手を切っちゃったのは失敗だったけど…」
ことり「でも、穂乃果ちゃんは優しいし、心配してくれればそれはそれで…えへへ…」
ことり「イメージトレーニングはばっちりだよね…後は本番…」
海未「こ…ことり…あなた…」
ことり「ふえっ!?う…海未ちゃん!!??」
海未「あ…あの…その……すみません…」
ことり「謝らないで!?」
海未「ことりが穂乃果の事を好きなのはわかっていますが…妄想はそれぐらいにしておいたほうがいいかと…」
海未「その…寝そべりぬいぐるみを前にして…」
ことり「…いつから見てたの?」
海未「おそらく、最初からです…」
ことり「ええっ!?」
海未「わ…私、そろそろ行きますね!!」
ことり「う…うん…」
ことり(は…恥ずかしすぎるよ…///)
ことり(だって、穂乃果ちゃんとの理想の一時を見られちゃうなんて…)
ことり(ううっ…もういやっ!)
おわれ
動けなくした穂乃果ちゃんに話しかけてるのかと思ったわ
誰もが冒頭からバッドエンドを予想するところ平和に着陸させた有能