歩夢「この前ね、チャイナドレスを着たんだよ」
歩夢「これ、その時の写メなんだけど」スッ
曜「わぁ〜かわいい〜!!よく似合ってるねぇ」
歩夢「本当?うふふ、ありがとう」
曜「普段制服や練習着の姿しか見ないから新鮮だよ」
曜「いやぁしかし歩夢ちゃんもコスプレが好きだったとはね〜」
歩夢「えっ?別に好きって訳じゃ」
曜「私もコスプレ大好きでさ、家にいっぱい衣装あるんだ」
曜「あ、そうだ。今度私の家で一緒にコスプレしようよ」
曜「歩夢ちゃんのチャイナドレス、ぜひとも生で見たいなぁ」
歩夢「えぇ〜?ど、どうしようかなぁ」
歩夢(ちょっと恥ずかしいような気も……)
歩夢(まさかこんなに食い付くとは思わなかったなぁ)
曜「この通り‼一生のお願い!!」ペコペコ
歩夢「わ、わかったよ。わかったから顔を上げて」
歩夢「それじゃ今度曜ちゃんの家に遊びに行くから。その時に、ね?」
曜「やったぁ!!ありがとう歩夢ちゃん!!」
日曜日 曜の家
歩夢「こんにちは〜」
曜「いらっしゃい歩夢ちゃん!!」ガチャッ
曜「今日は楽しみに待ってたよ」
曜「ほらほらあがってあがって」グイグイ
歩夢「あはは、そんな引っ張らなくても私は逃げないよ」
曜「じゃーん‼これが私自慢のコレクション」ガラッ
歩夢「わぁ、色々な衣装がこんなに……」
歩夢「よくこんなに集めたねぇ」
曜「私、裁縫が得意でさ。コツコツ地道にここまで作ったんだよ」
歩夢「へぇ、これ全部手作り!?すごーい」
曜「いやぁそれほどでもあるかなぁ」ニヘラ
曜「どれもきっと歩夢ちゃんに似合うはずだよ」
曜「ではさっそくチャイナドレスからお願いしようか」スッ
歩夢「またこれを着る事になるなんて」
曜「私も着るから大丈夫だよ」
歩夢「ど、どうかな?」
曜「おぉっ!?思った通りピッタリ!!いいねいいね〜」
曜「いやぁとってもセクシーだねぇ」マジマジ
歩夢「もう、あまりジロジロ見ないでよ」モジモジ
歩夢「曜ちゃんもよく似合ってるね、すごく馴染んでる」
曜「えへへ、この衣装結構着てるからね」
曜「ちょっとポーズとってみようか」
曜「うふ〜ん」クネッ
歩夢「うわ、曜ちゃんがまさかのセクシーポーズ」
曜「チャイナドレスと言えばセクシー、ほら歩夢ちゃんもやって」
歩夢「こ、こんな感じかな……?うふん」クネッ
曜「ブラボー!!ハラショー‼シャイニー‼」
曜「せっかくだから写真を撮ろうね」パシャッ
歩夢「きゃっ!?急に写真撮るのやめてよ〜」カァァ
曜「にししし。ねぇ、私も撮って」
歩夢「もう、曜ちゃんたら……」
歩夢「はい、チーズ」パシャッ
曜「いえ〜い、ニーハオ!!」
曜「あ、そうだ」カチャカチャ
曜「中国繋がりでこんな衣装もあるんだよ」バサッ
歩夢「なにこれ?映画で見た事あるような」
曜「カンフー服だよ、これも着てみよう」
曜「はい、歩夢ちゃんの分」スッ
歩夢「当然のように2着あるんだね……」
曜「実用と保存用に2着作ってるからね」
歩夢「はぁ、すごい情熱だね」
歩夢「これはチャイナドレスと違って動きやすいね」グッグッ
曜「この服を着るとなんか強くなった気がするよね」
曜「アチョーッ‼ワチャーッ‼」ベシベシ
歩夢「うわぁっ、なにするの曜ちゃん!?」
曜「ふっふっふ、歩夢ちゃんもかかってきなさい」チョイチョイ
歩夢「もう〜お返しだ〜」
歩夢「アタタタタ〜」ツンツン
曜「ははは、くすぐったいねぇ〜」
歩夢「むっ、―ホアターッ‼」ドムッ
曜「おふっ!?みぞおちに当たった……」
歩夢「あ、ごめん曜ちゃん。大丈夫?」サスサス
曜「うん……少し調子に乗り過ぎた」ナミダメ
曜「さてと、次は」カチャカチャ
曜「これ、なんだかわかる?」
歩夢「それ、ドナルドダックと同じ衣装だね」
曜「そう、これは私の1番のお気に入り。水兵さんの衣装だよ」
曜「私のお父さん、船乗りをやっててさ。いつか私もお父さんみたいに船に乗ってみたいんだ」
歩夢「へぇ、でも今時そんな格好して船に乗るのかな」
曜「何事も雰囲気が大事、と言う訳で今度はこれを着よう」
曜「この帽子をかぶれば」スポッ
曜「これで歩夢ちゃんもめでたく船乗りの仲間入りだ」
歩夢「本格的だね、帽子までしっかり作り込んである」
曜「いいねいいね、テンション上がってきた‼」
曜「ヨーソロー!!」ビシッ
歩夢「あはは、いつもの決め台詞出たね」
曜「歩夢ちゃんも一緒に、せーの」
曜「全速前進……ヨーソロー!!」ビシッ
歩夢「ヨーソロー!!」ビシッ
歩夢「ふふ、楽しいねぇ」
曜「でしょでしょ!?コスプレは楽しいよね‼」
歩夢「ところで、この服ってなんだか学校のセーラー服と似てるよね」
曜「そりゃそうさ、セーラー服は元々水兵さんのセーラー服からヒントを得て出来たんだから」
曜「この襟もオシャレなだけじゃなく船の上で会話をする時に襟を立てて声を聞き取りやすくしたり」
曜「こんな風に。あ、あ、聞こえますか歩夢ちゃん。どうぞ」パサッ
歩夢「わぁ、曜ちゃんかわいい」パサッ
歩夢「はーい、聞こえまーす」
曜「あとはなんで胸元が逆三角に開いてるのかと言うと」ヌギヌギ パッ
曜「海に落ちた時にこうやってすぐに脱いで泳ぎやすくする為だったらしいよ」
曜「このスカーフもただの飾りじゃなくてこれを手拭い代わりに使っていたみたい」フキフキ
歩夢「昔の服は実用性が高かったんだね」
曜「それでいてなおかつオシャレでかわいい、やっぱり水兵さんの服が最強だよ」
歩夢「勉強になるなぁ、曜ちゃんは本当に衣装の事に詳しいね」
曜「大好きな事の為なら勉強する努力は惜しまないのであります‼」ビシッ
歩夢「あ、これナース服だ」スッ
曜「お、歩夢ちゃんナース服に興味あるの?」
歩夢「うん、看護師さんっていいよね。1度着てみたかったんだ」
曜「それじゃ、歩夢ちゃんに看護してもらっちゃおっかなぁ〜」
歩夢「な、なんだかごっこ遊びみたいになってきたね」
曜「さぁさぁ、早く着替えるであります」グイッ
歩夢「はいはい」
曜「お〜歩夢ちゃんにナース服ピッタリ!!本当にこんな看護師さんいそう」
歩夢「聴診器や体温計、バインダーまで……小道具までちゃんと揃えてあるんだね」
歩夢「―渡辺さん、体調はいかがですか?」
曜「すこぶる健康であります‼」
歩夢「それ入院してる意味ないんじゃ……」
歩夢「とりあえず、検温をしましょうか」スッ
曜「よいしょ」グッ
ピピッピピッピピッ
歩夢「計れましたか?」
曜「うん、36.5度。至って平熱だ」
歩夢「36.5度、と」カキカキ
曜「歩夢ちゃんもなんだかんだノリノリだねぇ」ニヤニヤ
歩夢「私、実は看護師さんに憧れていたの」ニコッ
歩夢「せっかくだから聴診器も使ってみようかな」スッ
歩夢「渡辺さん、胸を見せてください」
曜「む、胸かぁ……ちょっと恥ずかしいなぁ」
歩夢「女の子同士だから大丈夫ですよ」
曜「そ、そうだね。歩夢ちゃんが楽しんでくれるなら」ペロン
歩夢「どれどれ」ピトッピトッ
曜「ひゃっ!!ふふふ……くすぐった〜い」
歩夢「こらこら、動かないの」ピトッ
歩夢「なんだか心臓の鼓動が早いような」
曜「それはきっと歩夢ちゃんにドキドキしているからだよ」
歩夢「あら、お上手ですね」
曜「私もナース服着てみたよ」
歩夢「わぁ、流石うまく着こなしてるねぇ」
曜「今度は私の番、さっきのお返しに聴診器当ててやる〜」ピトッピトッ
歩夢「きゃんっ!!も〜やだくすぐったいってばぁ〜」
曜「あっはは、動いちゃダメだよ歩夢ちゃん」
歩夢「聴診器当てられるとやっぱりくすぐったくなっちゃうね」
歩夢「曜ちゃんのナース服姿に私もドキドキしちゃったかも」
曜「私の気持ち、わかってくれたかな?ふふふ」
曜「お仕事繋がりで今度はスーツでも着てみようか」
歩夢「OLってやつ?」
曜「そうそう、OLってなんの略だか知ってる?」
歩夢「えっ?えっと確か……」
歩夢「オフィスレディー、だったかな?」
曜「正解!!昔はBG、ビジネスガールって呼ばれていたみたいだよ」
歩夢「へぇ、OLの他にも呼び方があったんだ」
曜「事務員さんのイメージが強いけど働く女の人全体を指す言葉なんだって」
曜「私もOLさんは偉い人にお茶をあげるイメージがあるなぁ」
歩夢「私はコピーを取ってるイメージかな」
曜「きっとなんでもやるからそんなイメージが付いたんだろうね」
曜「スーツも色々揃えているよ、どれにする?」
歩夢「そうだね……う〜ん」カチャカチャ
歩夢「あ、これかっこいいね。これにしようかな」スッ
曜「お、私のお気に入りのやつだ。せっかくだから歩夢ちゃんに着てもらおう」
曜「私はどれにしようかなぁ〜」カチャカチャ
歩夢「スーツを着るとなんだか気が引き締まるね」ピシッ
曜「会社の制服みたいなものだからね、面接の時にも着るだろうから今から着て間違いはないよ」
歩夢「ふふ、ちょっと大人になった気分」クルッ
曜「歩夢ちゃんはOLと言うよりまるで秘書みたいだな……」ジーッ
曜「あ、そうだ」ガサゴソ
曜「ね、歩夢ちゃん。これかけてみて」
歩夢「これは、眼鏡?」
曜「度は入ってない伊達眼鏡だから大丈夫、きっと似合うはずだよ」
歩夢「どれどれ」スチャ
歩夢「どう、かな……変じゃない?」
曜「変じゃないよ‼やっぱり似合ってる!!あ、写真写真」パシャッパシャッ
歩夢「あ、もういきなり撮らないでったら〜」
曜「なんか気分が盛り上がってきたから秘書歩夢ちゃんにお茶を注いでもらおうかな」
歩夢「そこにあるペットボトルのお茶でいいのかな」トポトポ
歩夢「社長、お茶です。どうぞ」スッ
曜「うむ、ありがとう」ゴクゴク
曜「―はぁ〜おいしい〜最高〜」
歩夢「……秘書かぁ、悪くないかも。うふふ」
歩夢「わぁ、客室乗務員の衣装まであるんだ」
歩夢「私、飛行機に乗った時に優しいCAのお姉さんに会ってね」
歩夢「あの時にもらったジュースの味が今でも忘れられないの」
歩夢「その人、曜ちゃんにそっくりだったんだよ」
曜「へぇ、それなら私がこれを着て接客してあげるよ」
歩夢「本当?嬉しいなぁ」
曜「待っててね、今色々と用意するから」
曜「よし、着替えも準備も万端。歩夢ちゃん、その椅子に座って」
歩夢「う、うん」ギシッ
曜「お客様、チキンオアビーフ?」
歩夢「ぷっ……ちょ、なにそれ。日本の客室乗務員さんはそんな事言わないよ」
曜「あははごめん、1度言ってみたかっただけ」
曜「改めて、お飲み物はいかがですか?」
歩夢「それじゃ、アップルジュースを」
曜「かしこまりました」
曜「お待たせいたしました、どうぞ」スッ
歩夢「ありがとうございます」ゴクッ
歩夢「―あぁ、おいしい。まるであの時を思い出すようだよ」
曜「それはよかった、おかわりはいかがですか?」
歩夢「ぜひお願いします」
歩夢「ん?ねぇ曜ちゃん、これはなに?」スッ
曜「それはニッカポッカだよ」
歩夢「ニッカポッカ……?」
曜「ほら、よく大工さんや工事現場で働く人が着てる服だよ」
歩夢「あ、あぁ〜あれなんだ」
歩夢「ズボンってこんなにダボダボなんだね、動き辛くないのかな」
曜「ズボンがダボダボなのは高い所で転んだ時に裾がどこかに引っ掛かって転落を防ぐ為だって聞いた事があるよ」
歩夢「そうなんだ、水兵さんの服みたいにちゃんと意味があるんだね」
歩夢「て言うか、こんな服まで持っているんだね」
曜「大工さんってかっこよくない?自分の腕で家やマンションを建てちゃうんだよ、まさに職人」
歩夢「キラキラ目を輝かせて、男の子みたいだね」
歩夢「ふぅん、ニッカポッカかぁ」ジーッ
歩夢「どんな感じなのか気になるなぁ」
曜「よし、それならさっそく着替えるであります‼」
曜「う〜ん、やっぱりニッカポッカはイカすなぁ」
歩夢「ズボンがダボダボだからどうかと思ったけど、意外と動きやすいね」スタスタ
曜「はい、歩夢ちゃんのヘルメット」スッ
歩夢「ヘルメットまであるなんて本当に好きなんだね」スポッ
曜「いやぁ歩夢ちゃんよく似合うなぁ、一緒に工事現場で働いてみない?」スポッ
歩夢「え?それは流石に……私女の子だし」
曜「なに言ってるの、女の人だって現場にいるんだから」
曜「女親方ってかっこいいんだよ〜自分よりも体の大きい男の人達に指示を飛ばしてビシバシ作業するんだから」
歩夢「それはちょっとかっこいい、かも」
曜「ほら上原、ぼさっとしてないでここに釘を打つんだ」スッ
歩夢「へっ?なに急に?その道具一式はどこから」
曜「細かい事は気にするな、ほらやれ」
歩夢「わ、わかったよぉ……金槌なんて初めて持った」トン…トン…
歩夢「―痛っ!!指打っちゃった〜」
曜「なにやってんだまったく。見てな、こうやるんだ」トントントントンヒノノニトン
歩夢「わぁ〜曜ちゃん上手〜」パチパチ
曜「へへっ、まぁな」クルッ ズンッ
曜「痛ったぁ!?」
歩夢「よそ見をするから……」
曜「こんなのもあるんだよ、よいしょ」カチャカチャ
歩夢「忍者の衣装だ、面白〜い」
曜「時代劇を見たら着てみたくなってね。作っちゃった、一緒に着てみようよ」
歩夢「うん、―わぁ、籠手まである。すごいねぇ」
曜「衣装より籠手の方が難しかったよ」
曜「そうそう、あとね」ガサゴソ
曜「ジャーン‼これも私の手作り」
歩夢「手裏剣?どうやって作ったのこれ」
曜「金属は危ないから紙粘土でね」
歩夢「手裏剣だけ随分かわいいね、うふふ」
曜「参上!!ヨーソロー丸‼」バーンッ
歩夢「さ、参上!!ぽむ丸‼」ババーンッ
曜「ふっふっふ、決まった……」
曜「ぽむ丸、あの的に手裏剣を投げてみるんだ」シュッシュッ
歩夢「は、はい」シュッシュッ
バキッ‼ボロボロ……
歩夢「こ、壊れちゃった……」
曜「所詮は紙粘土、形ある物いつかは壊れる。弱肉強食、諸行無常なり」
歩夢「意味がわからないんだけど……」
曜「なんとなく難しい言葉を言えばかっこいいかなって……」
歩夢「ちょ、ちょっと曜ちゃん。これは……」バサァッ
曜「あぁ、ウェディングドレスとタキシードだよ」
歩夢「もしかしてこれも手作りなの?」
曜「うん、製作にかなりの時間を要した超大作であります」
歩夢「本物のウェディングドレスなんて初めて見た、キレ〜イ!!」パァァ
歩夢「ねぇねぇ、これ着させてもらってもいいかなぁ?」
曜「もちろん‼だったら私はタキシードを着るよ」
曜「これを着て結婚式でもしちゃう?」
歩夢「え?私と曜ちゃんが、結婚……?」カァァ
曜「あぁいや、本当にする訳じゃなくて。練習だよ練習」
歩夢「あ、なんだ。練習か」
歩夢「そ、そうだね。せっかくウェディングドレスを着るなら結婚式の練習をするのもいいかもね」テレテレ
曜「ウェディングドレスは着付けが大変だから手伝ってあげるね」
歩夢「うん、わぁ〜なんだかわくわくしてきたなぁ」ウキウキ
歩夢「ウェディングドレスって結構重いんだね」
歩夢「曜ちゃん、どう?似合う……かな?」
曜「あ、歩夢ちゃん……」ジーッ
曜「すごく、ものすごくキレイだ」ウットリ
歩夢「ほ、本当?嬉しい……」ポッ
曜「こんなキレイな娘がお嫁に行くなんて父さんは寂しい‼お婿さんをぶん殴ってやるであります‼」
歩夢「えぇっ!?なんで急にお父さんみたいに?」
歩夢「それだと自分を殴る事になっちゃうよ」
曜「あ、花嫁姿の歩夢ちゃんを見たらついお父さんに感情移入しちゃって。てへっ」
歩夢「なにそれ、変な曜ちゃん」クスッ
歩夢(私が結婚する時、お父さんやお母さんはなんて言うのかな……)
曜「ちょっと待っててね、私もタキシード着るから」
待ちたまえ、 萌えの洪水をワッと浴びせるのは
この甘々糖度は1日で消費できるカロリーじゃない
練習だからね
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ(*> ᴗ •*˵)ゞ
練習でありますよ?
歩夢「わぁ、曜ちゃん素敵!!かっこいい〜」
曜「そう?照れるなぁ」ニヤニヤ
曜「では、さっそく」ガシッ
歩夢「ひゃっ!?な、なに!?」ビクンッ
曜「歩夢」ジッ
歩夢「あ、歩夢!?」
曜「私、渡辺曜は上原歩夢と一生の苦楽を共にし幸せにする事を誓います」
曜「歩夢も私に付いてきてくれますか?」イケボ
歩夢「よ、曜ちゃん……」ポーッ
歩夢「……はい、誓います。私上原歩夢は一生曜ちゃんに付いていきます」
曜「それでは誓いのキスを」スッ
歩夢「へっ!?きききキスぅ!?」
歩夢「だ、ダメダメダメぇ‼私、まだ心の準備がぁ〜」ジタバタ
曜「―なんてね、こんな感じでどうかな?」
歩夢「え?キス……は?」
曜「それは流石に恥ずかしいと言うかなんと言うか……」ポリポリ
歩夢「―なんだ、残念……」ボソッ
曜「え?なんか言った?」
歩夢「な、なんでもないよ!!」ブンブンブン
曜「あとはね〜」カチャカチャ
歩夢「あの、曜ちゃん。そろそろ私帰らないと」
曜「え?―あ、もうこんな時間か」チラッ
曜「まだまだ衣装はいっぱいあるんだけど、残念だなぁ」
歩夢「続きはまた今度遊ぶ時にやろう、ね?」
曜「そうだね、あとの楽しみに残しておこう」
曜「歩夢ちゃん、今日は付き合ってくれてありがとう」
曜「歩夢ちゃんの色々な姿が見られて楽しかった」
歩夢「私も。見た事のない衣装もあって、曜ちゃんと一緒にコスプレ出来て楽しかったよ」
歩夢「―ね、曜ちゃん」
歩夢「今度は曜ちゃんがウェディングドレスを着てみない?」
曜「え?私が?」
歩夢「うん、私がタキシードを着るからまた結婚式の練習をしよう」
歩夢「今度こそはあの続きを……」ボソッ
曜「続き?」
歩夢「ううん、いいの。楽しみにしてて」
歩夢「それじゃお邪魔しました」
曜「うん、帰り気を付けてね。ばいばい」
ガチャッ…バタンッ
曜「歩夢ちゃんが言っていた『あの続き』ってなんだろう?」
曜「……ま、いいや」
曜「また歩夢ちゃんとコスプレするの楽しみだなぁ〜」ルンルン
歩夢「……まったく、途中までかっこよかったのに曜ちゃんは意気地無しだなぁ」
歩夢「今度は私からキスしちゃうんだから、うふふ」スタスタ
これで終わりになります。曜ちゃんの話が浮かんだので書いてみました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
クローゼットに入って二人の様子を眺めたい人生だった
すごく良かった
またこの2人の絡みみたいなぁ
毎日劇場も消化しちゃったしイベントでも2回も一緒だから当分ないかもだけど
ぽむは他校の同級生との相性ええなあ
そしてようぽむとか絶対この空間いい匂いしそうぐへへ
>>45
大変素晴らしかったです、お疲れさまでした。 だって可能性感じたんだ〜
てな感想、これはあり寄りのあり!