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2024年12月8日 10:00
東スポWEB
【ソニア・ローザ「愛のダ・カーポ」】
ブラジル出身の女性シンガー、ソニア・ローザは、1970年代の初めから日本を中心に活動している。特に「ルパン三世」でおなじみの作曲家・大野雄二氏との共同作業が多く、
そのルパンでも80年代のテレビシリーズでエンディングを担当したのをはじめ、何度となくボーカルに起用されてきた。ルパンの音楽にはブラジリアンミュージックの影響が随所に見られるので、大野&ソニアのコンビは相性が抜群だったのだろう。
この「愛のダ・カーポ」は、99年7月に放送されたTVスペシャル第11作「ルパン三世 愛のダ・カーポ~FUJIKO’S Unlucky Days~」の主題歌。
もちろん作曲は大野氏で、歌詞は日本語だがサウンドは極上のボサノヴァである。オシャレでちょっとセンチメンタルなメロディーがソニアのかれんなボーカルで歌われ、
この手の音を作らせたら右に出る者がいない大野氏のエレガント極まりないアレンジがバックで響き渡る。
今年5月には、本作でほぼ主役と呼べる峰不二子を演じた声優の増山江威子さんが亡くなった。
放送当時にメインキャストを担っていた納谷悟朗さん(銭形警部)、小林清志さん(次元大介)、井上真樹夫さん(石川五ェ門)らも故人。
今でも同じ役を続けているのは山田康雄さんからルパン役を引き継いだ栗田貫一だけになってしまった。
現在、大野氏は80代、ソニアは70代だが、まだまだ現役。
またルパンの新作でこの2人の新たなコラボを聴かせてほしいと願うファンは少なくないだろう。
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/325846