アイドルから俳優にシフトチェンジして約6年。
特撮からシリアスな作品まで出演する守備範囲の広さと、それにともなう表現力の豊かさもまた工藤さんの持ち味。そのなかで一番色気を感じた役は…?
「2022年、WOWOWのドラマ『ダブル』で演じた、アイドルで俳優としても活躍する女の子、今切愛姫(いまぎれ・あき)です。
彼女の設定は私と重なる部分も多いけど、それでも難しい役でした。硬い鎧に包まれているけど内面は脆い…。
その儚い内面性に色気を感じて、それをどう表現するか考え、仕草を工夫しました。
例えば、相手の目を一回見てから行動に移すとか、会話と動きのテンポをゆっくりにしてみるとか。まだ私は意識的にやらないと、できないんですけどね(笑)」
役を通じて色気を研究して、感じたことは「色気を身につけるための近道はない」ということ。
「結局は時間をかけて経験するしかないと思います。恋愛も仕事も、すべてにおいて経験することが自分の内面を作る。
もっと言うと、色気はある程度傷を負った末に辿りつく境地だとも思います。傷つくことを避けて生きていけば、わがままさや傲慢さが勝ってしまうかも。
傷つくことや失敗することをネガティブにとらえず、自立した大人になりたいな」
そんな目指す大人像を具体的に言うと「どんなお店でも素敵に“おひとりさま”できる人」なのだそう。
「一人でもパーソナルスペースを保っていられるのは、確固たる自分あればこそ。となると“自分を持っている”って知的な色気の根源かもしれません。
個人的にはそろそろ長く愛せる逸品を身につけたい気持ちも高まってます。実際はネットショッピングでセール品ばかり見るほうですけど(笑)」
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