13年ぶり5度目の挑戦で、ついにグランプリ初制覇を果たした佐藤慎太郎
シンタロウが中割り強襲で輪界の頂点へ−。今年の競輪界のフィナーレを飾る『KEIRINグランプリ2019』は30日、立川競輪場で行われ、佐藤慎太郎(43))=福島・78期=が13年ぶり5度目の挑戦で初制覇。1億340万円(副賞含む)を手にし、年間獲得賞金を1億8873万3400円として初の賞金王の座についた。福島勢によるGP優勝は2007年の伏見俊昭以来で12年ぶり。人気を集めた脇本雄太(福井)は2着で、3着には平原康多(埼玉)が入った。
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令和最初の頂上決戦を制したのは、9選手の中で最年長43歳の佐藤慎太郎だった。13年ぶり5度目の挑戦で、ついにグランプリ初制覇。“運命”を託した新田は東京五輪・自転車競技のメダル候補で、追走に全精力を注いだ。
「全力でスタートを取って、もっと早く脇本が来るかと思ったけど、遅かったから飛び付きもあるのかなと。想定の範囲でした」
レースが動いたのは残り1周半。7番手から仕掛けた脇本の番手に新田が飛び付く展開となったが、村上をさばいた新田と連結を外すことはなかった。そして最終4角から抜け出しを図った新田と脇本の中を割って突き抜けてみせた。
「五輪を控えている新田が勝ってくれればいいと思ったんですけどね。でも最後は体が反応して1着を取りにいっていました」
世界でも活躍している両者の力と力の争いを、経験値、そして競輪への執念が上回った瞬間だった。鳴りやまない場内の“シンタロウ・コール”。右手を突き上げて応えた。そして仲間の手で3度宙に舞うと、満面の笑みを浮かべた。
「周りから『慎太郎はもう終わった』といわれたこともあったけど、自分でもう駄目だと思ったことは一度もなかったので。あきらめないでよかった」
2003年に全日本選抜でGI初制覇。その後もビッグレースで活躍していたが、08年には右くるぶし骨折の大けがを負った。さらに11年には東日本大震災で被災し、沖縄に拠点を移すことになった。波瀾(はらん)万丈の人生。だが、持ち前の明るさで乗り切ってきた。
「競輪王でもダービー王でも“王”をつけたいと思っていたので、一番いいやつを取れてうれしい。これからも一戦一戦、責任を持って頑張ります」
レース直後には涙が出そうになった瞬間もあったが、慎太郎いるところに笑いありと言わんばかりに優勝会見ではジョークも忘れなかった。来年からはGP覇者の証しである白いチャンピオンユニホームを着て戦うが、これまで通りキレのある差し脚とトークに期待したい。(仲野谷有紀)
◆脇本(2着)「内容には納得。新田さんは自分のタイミングを分かっていた」
◆平原(3着)「内なら伸びたがその場の判断だし。あと少し直線が長ければ」
◆新田(4着)「1車も下げられなかった。結果的に慎太郎さんに貢献できた」
◆清水(5着)「普段ならまくり頃なのに自転車が進まなかった。仕方がない」
◆郡司(6着)「初手で位置を取れずに展開も想定外。力を出し切れなかった」
◆松浦(7着)「清水君を最後まで信頼できなかったのは後悔。リベンジする」
◆中川(8着)「脇本君がかかっていた。自分で仕掛けるにも難しかったです」
◆村上(9着)「自分の型を作らないと。でも、慎太郎さんが勝ったのは励み」
以下ソース
http://race.sanspo.com/keirin/news/20191230/krnnws19123017300004-n1.html
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