■「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」が約4割
1つは、日本では「自力で生活できない人を政府が助けてあげる必要はない」と
考える人が世界中で最も多くなっている点である(出典:「What the World Thinks
in 2007」The Pew Global Attitudes Project)。「助けてあげる必要はない」と答
えた人の割合は日本が38%で、世界中で断トツである。第2位はアメリカで28%。ア
メリカは毎年多数の移民が流入する多民族、多文化の国家であり、自由と自己責任
の原則を社会運営の基軸に置いている。この比率が高くなるのは自然なことだ。
そのアメリカよりも、日本は10%も高いのである。
日米以外の国におけるこの値は、どこも8%〜10%くらいである。イギリスでもフランス
でもドイツでも、中国でもインドでもブラジルでも同様で、洋の東西、南北を問わない
。経済水準が高かろうが低かろうが、文化や宗教や政治体制がいかようであろうが、
大きな差はない。
つまり“人”が社会を営む中で、自分の力だけでは生活することすらできない人を
見捨てるべきではない、助けてあげなければならないと感じる
人が9割くらいいるのが“人間社会の相場”なのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111114/223822/?rt=nocnt
■日本人は意地悪が好き 大阪大学の研究結果
大阪大学社会経済研究所の西條辰義教授の一連のゲームによる実験の結果、
どうやら『日本人は「いじわる」がお好き?』らしいというのです。
簡単に要約すると、公共財をみなでお金を出し合って作ろうとすると、
日本人は最初は米国人や中国人より「ただ乗り」を目指す人(これも
「だし抜く」といういじわる)が多い傾向にあるけれど、
それを見た他の人が「ずるは許せない」とばかりに自分の損も
かえりみずに足を引っ張る(いじわるをする)ので、
ゲームを続けるうちに「協力しないと後が怖い...」と悟り、
最後は米国人より協力的になる、というもの。
http://www.iser.osaka-u.ac.jp/~saijo/pdffiles/keisemi06-01.pdf
自己の取り分を減らしてまで相手の取り分をよけいに減らす行為を「スパイ
ト(いじわる)」行動と名付けました
【中略】
だいぶ後になってからですが,私たちの研究をみたメステルマンたち(Economics Letters,
2001)のグループが,スパイト・ディレンマ実験とほぼ同じ実験を実施し,カナダ人はほと
んどスパイト行為をしない,という結果を公表しました
自己の取り分を減らしてまで相手の取り分をよけいに減らす行為を「スパイ
ト(いじわる)」行動と名付けました
【中略】
だいぶ後になってからですが,私たちの研究をみたメステルマンたち(Economics Letters,
2001)のグループが,スパイト・ディレンマ実験とほぼ同じ実験を実施し,カナダ人はほと
んどスパイト行為をしない,という結果を公表しました