雪下ろし中の事故を防ぐには?
12月28日 15時46分気象
大雪となった地域では、過去に雪下ろしなどの除雪作業中の事故が相次ぎ、毎年、多くの死者やけが人が出ています。雪下ろしをする際には、必ず2人以上で作業するなど、十分な注意が必要です。
総務省消防庁によりますと、去年11月からことし3月末にかけての昨シーズンの雪による死者は全国で65人、けが人は836人にのぼっています。
亡くなった人の半数以上にあたる36人が65歳以上のお年寄りで、このうち屋根の雪下ろしなど除雪作業中の事故が30人と、およそ8割を占めています。この冬もすでに事故が起きていて今月10日には、札幌市で自宅の屋根の雪下ろし中に誤って転落したと見られる事故があり、68歳の男性が死亡しています。
雪下ろしの際の注意点です。
まず、作業は明るい日中の時間帯に必ず2人以上で行ってください。作業中は互いに声をかけあい、危険な点はないか確認してください。2人以上で行うことで、1人が屋根から転落したり落雪に埋もれたりした場合などに、すぐに助けを呼ぶこともできます。
また、こうした場合に連絡がすぐにとれるよう、それぞれが携帯電話を持っておくことも大切です。
さらに、作業の際には安全帯や命綱、滑りにくい靴、それにヘルメットを必ず着用してください。はしごの足元はしっかり固定し、屋根にしっかりとたてかけてください。
今回のような新雪が多く積もっている時や晴れて気温が上がった午後の作業は屋根からの落雪が起きやすく、特に注意が必要です。
こうした注意点は内閣府や国土交通省がパンフレットにまとめていて、ホームページで見ることができます。
アドレスは http://www.bousai.go.jp/setsugai/index.html です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171228/k10011274261000.html