F2戦闘機墜落はパイロット2人の操縦ミス 空自報告
2019年6月21日 18時02分
ことし2月、航空自衛隊のF2戦闘機が山口県沖で墜落した事故について、航空自衛隊はパイロットが低い速度のまま急上昇を続けて操縦不能になったうえ、その後、機体の姿勢を元に戻そうとした際にもミスが重なったことが原因だったとする調査の最終報告をまとめました。
ことし2月、福岡県にある航空自衛隊築城基地所属のF2戦闘機1機が山口県沖の日本海に墜落しパイロット2人が救助された事故について、航空自衛隊の事故調査委員会は最終報告をまとめました。
それによりますと、前の操縦席に座っていた20代のパイロットが低い速度のまま急上昇を続けた結果機体が失速して操縦不能となり、上下逆さまの状態で回転しながら落下を始めたということです。
その後、後ろの席の30代のパイロットが操縦を代わり、機体の姿勢を元に戻そうとしましたが、前の席のパイロットにスイッチの操作を誤って指示するミスが重なったということです。
航空自衛隊では去年11月にF2戦闘機どうしが接触する事故を起こしたほか、ことし4月にはF35戦闘機が墜落するなど事故が相次いでいます。
航空自衛隊トップの丸茂吉成航空幕僚長は21日の記者会見で「事故が続いていることを心からおわびします。一つ一つの事故の原因に真摯(しんし)に向き合って必要な対策を行っていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190621/k10011963991000.html