【香港=角谷志保美】香港政府トップの林鄭月娥が行政長官は9日、記者会見し、中国本土への犯罪容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正案について「法案は死んだ」と述べた。
既に「無期限延期」を表明しているが、より強い表現を使うことで抗議行動を沈静化したい考えとみられる。
住民らは「完全撤回」を求めており、納得するかどうかは不透明だ。
香港住民には、中国本土の司法制度への不信感が強く、100万〜200万人規模のデモを行うなどして改正案の撤回を求めていた。
7日には中国本土と陸続きの九竜半島側で初めてデモが行われるなど、混乱が拡大していた。
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