
相模原の五輪自転車コースも被災、復旧のめど立たず
[2019年10月17日20時45分]
台風19号では、2020年東京五輪で自転車ロードレース競技のコースとなる相模原市緑区の国道413号も被災し、寸断した。
復旧のめどは立っておらず、道路を管理する市の担当者は「市民生活が元通りになることを最優先とした上で、開催に向けベストを尽くしたい」と話している。
レースは東京都を出発し、神奈川、山梨両県を経て静岡県に至る。相模原市内の区間は山梨県境までの約30キロ。
このうち、緑区青野原の交差点から県境までの約5キロで2カ所が崩落し、数十カ所で土砂崩れが起きた。
17日時点でも高齢夫婦が住む家まで職員が歩いて生活物資を運んでいる。
付近では、昨年10月にも台風で土砂崩れが発生。片側1車線の交通規制をしながら工事を進め、来年3月の復旧を目指していた。
2年続けての台風被害に、市オリンピック・パラリンピック推進課は
「コースを決める大会組織委員会に正確な情報を伝えて判断してもらうことになるが、競技の市内開催を喜んでいた市民は多く、何とか準備を進めたい」としている。
今年7月のテスト大会を観戦したという緑区の小学5年佐藤心涼さん(11)は
「自転車がすごく速くてかっこよかった。五輪は家族で見に行きたいので相模原でやってほしい」と話した。
https://www.nikkansports.com/m/general/news/201910170000939_m.html