
予期しない、望まない妊娠によるとみられる中絶や虐待死が後を絶たない。
妊娠にまつわる相談を受け付ける一般社団法人「にんしんSOS東京」副代表理事で、
助産師の土屋麻由美さん(55)は「事態を防ぐには正しい知識を幼少時から教えることが大切」と訴える。
学校での性教育の不十分さも指摘する。
![助産師の女性「小中学校のうちから、"性交"の教育をする必要がありますね・・・・」 [213796413]->画像>22枚](https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/T181114G00008001-1213x1080.jpg)
![助産師の女性「小中学校のうちから、"性交"の教育をする必要がありますね・・・・」 [213796413]->画像>22枚](https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/T181119G00020301-750x471.jpg)
和歌山静子さんらが手がけた性の絵本3部作
乏しい性知識「下着のまま…」と妊娠を心配
相談業務を通じて土屋さんが感じるのは、若い世代の性知識の乏しさだ。
「下着を着けたまま性器と性器をこすりつけたが妊娠するのではないかと心配」と質問してきたり、
生理周期という言葉も排卵の時期に妊娠することも知らない大学生がいたり。
その理由は「学校での性教育が不十分なため」という。現行の中学校の学習指導要領では、生殖能力が備わる思春期の子どもに、
排卵や受精の意味を教える一方、「妊娠の経過は取り扱わない」とする「はどめ規定」を設ける。
「つまり『性交は教えない』ため、子どもたちは性成熟に伴う適切な行動とは何かを具体的に考えられない」と土屋さんは話す。
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/8627/