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東京のベッドタウンとして、人口約130万人が暮らす埼玉県さいたま市。
Jリーグのチームがある大宮や浦和といった地域を含む県最大の
都市だが、市内に地下鉄はほとんど通っていない。
しかし、ツイッター上では架空の「さいたま市営地下鉄」路線図を
勝手に作る人が現れた。制作者本人を取材した。
![さいたま市民の夢、憧れ、念願 架空さいたま市営地下鉄の線路図が話題に [737440712]->画像>8枚](https://www.j-cast.com/trend/assets_c/2020/01/trend_20200110172054-thumb-645xauto-171066.jpg)
噂の路線図を見ると、「南北線」「環状線」など色分けされた5つの路線が
網の目のように展開している。実在しないとはいえ、まるで東京都内の
地下鉄路線図を思わせる複雑さだ。
駅の名前もマニアックだ。例えば「円阿弥(えんなみ)」「千貫樋(せんがんぴ)」は、
初見でふり仮名なしで読むのが難しい。「奈良」や「奈良瀬戸」は、
西日本の地名かと思ってしまう。しかし、地図サイトで名前を検索すると、
いずれもさいたま市にある地名や施設、公園の名前がヒットした。
現実のさいたま市をベースに作られているとわかる。全体的に見ても、
「大宮」や「浦和」、サッカー代表の試合会場に使われる「埼玉スタジアム」
などをのぞき、やはり地元住民にしか伝わらないのではないかと思う駅名ばかりだ。
ほかにも、制作上のこだわりが見られる。例えば、市の名所として
知られる大規模緑地「見沼田んぼ」周辺は、
「環境保全のため開発が進んでいない」と設定して、駅を作らなかった。
「架空の路線図に対してここまで反響があるとは予想しておらず、
驚いています。これをきっかけにさいたま市やお住まいの自治体の
交通事情、地名の由来や歴史について考えて頂ければと思います」
と語った。
https://www.j-cast.com/trend/2020/01/10376909.html?p=all