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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200211/k10012280661000.html
三菱UFJ銀行 一律のベアやめ成果重視へ
三菱UFJ銀行は、ことしの春闘で、これまでの基本給を一律に引き上げるベースアップの交渉をやめて、行員の成果を重視して一人一人の報酬を決める新たな仕組みの導入を労使間で交渉していくことになりました。
関係者によりますと、三菱UFJ銀行の労働組合は、ことしの春闘から基本給を一律に引き上げるベースアップの要求を見送る方向で調整しています。代わりにすべての従業員に支払う給与とボーナスの総額の引き上げを要求し、一人一人の報酬は行員の成果を重視して賃上げに差をつける仕組みの導入を交渉する方向です。
経営側も優秀な人材を獲得するため、より成果に報いる仕組みが必要だとして新たな仕組みの導入を受け入れる方向で交渉に臨み、来月下旬にも労使間で合意する見通しです。
ことしの春闘では、トヨタ自動車の労働組合も賃上げは要求しますが、ベースアップについては、一律ではなく、5段階の人事評価に応じて配分し従来以上に差をつける新たな方法を提案する方針です。
春闘では一律のベースアップを中心に交渉が進められてきただけに、三菱UFJやトヨタの動きがほかの企業の労使交渉に影響を与えるか注目されます。